TITLE:クリスタルの妖しいキラメキ

 スワロフスキーのクリスタルのキラメキを眺めていると、その七色に変化する光の渦の中に思わず吸い込まれそうになる。今回の「INO Meuble Crystal」の発表会に当たって、キッチン以外のいろいろなクリスタルを散りばめた商品も展示した。数えて見ると、全部で約35万個のクリスタル・ガラスに六本木「Meuble」が占領されていることになる。その35万個のクリスタルの輝きの中にいると、自分がキッチンのショールームにいることを暫し忘れてしまって、とても幸せな気分にさせてくれる。
 「美しいキッチン」を創ってみようと思い立ったのが五年前。四年前にはクリスタルをキッチンに使ってみようというアイデアが湧き出てきた。ファションのトレンドを見てると、「輝き」というのが一つのキーワードではないとか直感的に感じた。その後、アラベスクやビッグラインのようなクローム系のキッチンを新たに提案しながら、水面下でクリスタル・キッチンの開発を進めていた。
 二年前にサローネでedra社のクリスタル・シリーズに遭遇した。かなりの衝撃を受けた、、と、、同時にクリスタルをインテリアに使うという可能性を強く感じて、クリスタル・キッチンの発表の時には、このedra社の製品を同時に展示をしようと、その場で発注をしてきた。冒頭の写真は、その時に購入したクリスタル・ソファー「桔梗」、、デザイナーは日本人の梅田正徳氏、昨日も会場に来て頂いた。福井で新しい漆の家具の発表会をするそうで、誘われたので一緒に福井に蕎麦を食べに行くことにした。
 クリスタルが今後インテリアにどう入り込んでいくのだろう、、まだまだ色々な議論はあるとは思いますが、うちが仕掛けたシャンデリア・ブームもほぼ定着してきたことを考えると、キッチンも含めてクリスタルとインテリア・デザインとのかかわりはますます深くなっていくのだと思っています。
 クリスタル・キッチン「INO MeubleCrystal」、、会場に入られたお客様の多くが、思わず歓声を上げられるほど「美しい」。一人でも沢山の人に見てもらって、クリスタルという素材がインテリアに入り込んでいく可能性を感じて頂ければ幸いです。

 今回のクリスタル・キッチンと一緒に、プロトタイプだけど、NewYorkソファーのクリスタル・バージョンも展示して見ました。これもあわせてご覧ください。

投稿者 nabe : 2007年10月25日 08:32