以前からここで書かせて貰っているように、インテリアは白い壁と無彩色と直線のミニマルから、住む人の個性をより表現出来る装飾の時代に入りつつあります。TOYO KITCHEN STYLE は早くからこの流れに注目してきました。ホーム・デコレーションという商品ジャンルを扱い商品に加え始めたのもその流れです。
じゃあ、インテリアを飾る装飾って何? という事ですが、その一つにアートというものがあります。廉価なリトグラフから高価な油絵、彫像とかなり幅広いものですが、問題はアートというものは一般的にかなり高価だという事で、誰もが購入出来るものではないという問題があります。
その為、ここ10年位、アートととプロダクトの中間的なものが市場に増えてきています。それは大量に生産されて、大量に消費されるものに対しての嫌悪感と、個人の主張や表現がより個性的になってきたという社会的な流れがあると思っています。
インテリア関係だけでなく、ファション関係はさらに時代の駒を進めているようです。
今回のルイビトンのプロジェクト「アイコンとアイコンクラスト」は大量に生産されることで汎用品化してしまったモノグラムをもう一度希少性のイメージを、つまりアート化する事で大量生産のイメージを払拭するプロジェクトではないかと思うととても興味深い。
その「アイコンとアイコンクラスト」で発表されたモノグラムの中で私が一番興味をそそられたのはフランク・オ・ゲィリーのバッグです。
バッグはこんな袋に入ってました。FGは勿論フランク・オ・ゲイリーの頭文字です。
写真では分かりづらいと思いますが、バッグは微妙にひじっています。
正面から見るとこんな感じです。やっぱりひじっています。
蓋を開けるとこんな感じてズ。
あまり物は入りませんし、ひじっているのでとても使い難そうです。
でも、希少性という意味ではより注目を浴び、このバッグをネタにフランク・オ・ゲイリー談義が出来そうですね。
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