パリで見かけた不思議な家具と照明器具
ガーデン・ファニチャー
木の根っこが岩の中に入り込んだものを岩ごと掘り出して、それを椅子とテーブルに削りだしたものらしい。
「これは自然の物か?」って聞くと。
「勿論」という答えが返ってきた。
これは、何と言っていいものか、表現する言葉に詰まる。
しかし、、なんとも言えない存在感だ。
木の化石を使ったガーデン・スツール
これも自然というか、本物の木の化石らしい。
そもそも、こんな大きくて、ちゃんとした木の幹の形をした化石を見た事がない。
なかなか珍しい素材だと思うけど、それをスツールにしてしまうという発想、、何か抜けてしまっていると思うしかない。
ハイヒールの脚を持つテーブル。
脚がハイヒールというのも飛んでるけど、色使いはもっとぶっ飛んでる。
フランス人は凄い
美しいゴールドのモザイク・タイルを側面に貼付けた、猫足のクラシックなバスタブ
なんかいいなぁぁ、、このKIRA・KIRA感
このバス・タブに入れば、そのまま桃源郷の境地に入りそうな気がする。
家のバス・タブ、、これに変えたいって、一瞬思った。
ザハ・ハリドの有機体のような照明器具
ザハ・ハリドって、、なんか抜けちゃってる感じがする
照明の下にあるソファーもザハ・ハリドのデザイン
ご存知、名作「Goast」のミラーバージョン
デザインはTOYO KITCHEN STYLE のミラノデザイン・オフィス所長の Tom Katayanagi と Cini Boeri
素材を変えるだけで、これだけイメージが違ってくるって、、なんか凄いと思った。
自分的には、このミラー・バージョンの Goast は結構好きかもしれない。
白いプラスチックのヌードの男性が群がるランプ・シェード
ダンテの「神曲」を連想した
こんな照明器具の発想はどこからくるのだろう?
プロダクトそのものよりも、その発想の原点を知りたいと思った。
ヨーロッパのマーケットに存在する多様性を持つプロダクト群、それを支える多様な発想を持つデザイナー、それと、なんと言っても、その多様性を容認して,受け入れる事が出来るマーケットの懐の深さには本当に驚く。
振り返って、日本の市場は多様性という意味では,欧米のマーケットと比較して格段に遅れている。これがユーザーの趣向の多様化かまだまだ進んでないというえ意見もあるが、もう一つの理由としては、許認可と結びついてしまっている流通の閉鎖性というのが原因なのだと思っている。
PS.
明日から南青山のショールームでYcamiの新作と、照明器具のFoscaliniの新作発表会を開催するので、ぜひ足をお運び下さい。明日 2月20日 は私も会場に詰めているので、ぜひお客様とお話が出来たらと思います。
尚、Ycami の新作の展示会は 南青山以外にも名古屋、大阪、福岡 でも開催中なので、ぜひご覧下さい。話題の ORIGAMI は勿論展示してありますが、今回 Carlo Columbo の新作 PASHA も展示してあります。
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