TITLE:LDKという言葉

 一般的に使われているLDKという言葉ですが、リビング、ダイニング、キッチンという機能に分けられた空間の仕切りが無くなってワンルーム化が進んできたのは、「住み手」が機能として分ける必要はないと考えてきたからだと思います。
 料理をする場所、食事をする場所、くつろぐ場所といういちいちの定義に従って生活している人は皆無なのにも関わらず、住宅を作る側は相変わらずこの機能の定義に従って、あたかもその定義に従って生活をしているが如く設計をして、それを何の疑問も持たず受け入れてしまう「住み手」
 例えば、料理をするという機能と食事をする機能を一体化した当社のCDランドではもう既に場所としてのキッチン、ダイニングという定義はあてはまらないし、「くつろぐ場所」と定義されたリビング・スペースですが、果たして食事が終わった家族がリビングに全員移動してくつろぐかというと、その生活スタイルはあり得ないと考えます。
 家族が集まり、多くの時間を共有するスペースとしての再定義が必要なのではないかと考える昨今です。