TITLE:死語となった「応接間」という言葉

 「応接間」という言葉は最近はとんと聞かなくなってきました。それに代わる言葉としてはリビングルームというのがあるのですが、厳密に言わなくてもこの二つの言葉はなるで違った意味を持っています。
 「応接間」というのはお客様と接する為の部屋で、一方リビングルームというのは家族や近い友人がリラックスする為の部屋という事なので、「応接間」という言葉に厳密に対応する言葉は「レセプションン・ルーム」という事になります。そうすると、今時住宅を計画する時に応接間という区割りをする場合が殆どないという事は、「応接間」という概念が日本の住宅から消え去ってしまったということになるわけです。
 我々は随分前から「応接間」という意識で「リビングルーム」を計画するのは止めて、リラックスするという本来の意味でのリビングルームを計画すべきだと言ってます。でも、未だに「応接間」の概念でリビングルームを計画する住宅が多いのはどういてなんでしょうか?