TITLE:メゾン・ド・オブジェ(4)

メゾン・ド・オブジェの日記も今日で4回目です。
今日は、少し商売を外れて、会場で気になったものを3点紹介します。
写真(下)
LLADROの陶器製の人形。普通のものと違って、これはかなり精巧に職人の手が入っている。テーマも「Re.DECO」、、アンティーク・マイセン・ドールの現代版ともいえる出来栄え。ヨーロッパにはまだこういった職人が残っているんですね!!

写真(左)
スワロフスキーの「とかげ」の骨格フィギュアー。美しい。ファションでもそうだけど、インテリアにも光物が次第に入りこみつつある。
写真(右)
個人的に気に入った椅子。サテンの生地とクラシカルなイメージが美しくマッチしている。ベースはクラシックなんだけど、妙に時代感が表現されてモダンなイメージが不思議な雰囲気をかもしだす。チークの床とスタッコの壁の直線的な回廊の先に、一つだけこの椅子が置いてありダウンライトで照らされているという、、、そんなイメージ。または、玄関をわざわざ狭めで長いL型にして、玄関を開けるとこの椅子が一つ目に飛び込んでくるとか、、そんなイメージかな
次回は、いよいよ会場を離れて「メゾン・ド・オブジエ 市内編」に移ります。市内も面白いですよ。

TITLE:メゾン・ド・オブジェ(3)

今日は、会場で見つけた、ちょっと変わったシャンデリアとか、気になったシャンデリアの話をしましょう。
写真(下)はバカラの新作、今までのバカラのシャンデリアよりは少し小ぶりになっている、明らかに一般住宅の大きさを意識していると思うが、きっととんでもなく高価だと思うので、購入できるのは一部の幸せな人達だけだろうと思う。

写真(左)は、そのアップした写真
写真(右)は、珍しいチューブのシャンデリア。半透明の白いファイバーを編んだチューブの中に光源が入っている。一瞬何かと思った。でも美しい。
まだ、まだ変り種のシャンデリアは会場に沢山展示されていた。これを見ても、まだまだシャンデリアの時代はヨーロッパでは続きそうだし、日本もこれからもっとシャンデリアが一般的にインテリアの中に入り込むだろうと考えてます。
しかし、シャンデリアと一口に言っても、いろいろなデザインの可能性があるものだと、つくづく感心した。

TITLE:メゾン・ド・オブジェ(2)

前回のシャンデリアの話とも密接な関係がある話です。
ここ5年くらいのサローネでも、次第にその色が濃くなってきている「ウォーム・テースト」の流れがあります。一時、私もこのトレンドを少し誤解していて「モダン・バロック」という言葉を使っていましたが、どうも今回のトレンドはそんな一つの言葉では言い切れない多様性を持っていると考えています。
そのトレンドの一つに「脱工業製品」という言葉がいいかどうか分かりませんが、大量に生産されているものに対しての嫌悪感があるように思います。
「バウ・ハウス」のアンチ・テーゼとして「メンフィス」が生まれたように、ミニマル・デザインという「美しい」のだけど、形状そのものは「工業製品化」しやすく、実際に大量に安価に生産され、市場に溢れる製品ではなく、もっと自分らしいもの、誰もが持ってないものを求める市場が生まれてきていると感じています。
余談になりますが、スタルクの樹脂の一体成型の椅子「TOY」はデザインだけでなく、その価格が衝撃的だったのですが、あまりに大量に販売されたせいか、カフェとか、特に美容院にこの「TOY」が溢れたのを見たときには、思わず苦笑しました。その後もスタルクや他の有名デザイナーもこの手を椅子を出し続けましたが、最近では新作はあまり見ないようになりました。
http://shopping.yamagiwa.co.jp/shop/goods/goods.aspx?goods=A-939AD2916
いま生まれつつあるプロダクトは、どんな製品なのでしょうか。
いろいろな側面があると思いますが、今回はまず「アートへの回帰」という動き、、でもアートは高価過ぎるので、アートの匂いのする製品、そして、ハンド・メイドの製品、もしくはハンドメイドの匂いのする製品、、この二つ切り口からメゾン・ド・オブジェで見つけた製品をを取り上げてみます。

写真(右)はアレッシーの新作の籠、、デザインは言わずと知れたカンパーナ兄弟。アレッシーもステファノ・ジョバンノーニ的なポップな製品からの方針転換か?エドラのワイヤー・の椅子と同じように、とても工業製品とは思われないけど、アレッシーだから量産製品なんでしょうね。でも、一体、どうやって量産するのだろう?? 不思議!!
エドラのワイヤーのソファ
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=293549919&owner_id=5661208

写真(左)はハンド・メイドの椅子。刺繍がカワイイ
一つ、一つ丁寧に職人によって仕上げられていると思われる。
写真(右)は机、、これは何風というのだろう?中近東風というのか? インド風といえばいいのか?でも美しい。これは欲しいと思った。これも、ハンド・メイドの匂いがする。
これはほんの一例ですが、前回書いたように「シャンデリア」が会場に溢れていたり、量産メーカーとアレッシーさえも、量産がしにくいデザインの製品を発売してくる時代になってきたようです。

TITLE:メゾン・ド・オブジェ(1)

資料の整理も付いたので、メゾン・ド・オブジェについて、ボチボチ報告します。
「ミニマルの終焉」と「デコラティブの時代」という話はここ5年くらいしているので、最近ではこのトレンドを日本でも実感として感じる人が増えてきたと思います。
当初「デコラティブ」を「モダンバロック」という言葉を使ってましたが、どうもこのトレンドはもう少し広範囲に広がるだろうと感じるようになり、「ウォーム・テースト」という言葉に置き換えて話しています。
このトレンドの先駆けとして3年前に「キッチンにシャンデリア」をというプレゼンテーションを行い、キッチンに似合うシャンデリア「クランカー」を発売しました。発表してから大反響を呼び、まさに爆発的に受注を戴き、当初はお客様に数ヶ月お待ち戴くという事もありました。マスミクのあんずパパの施工現場でも実際にこのクランカーを使っているキッチンの施工写真が彼の日記に上がっています。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=306047369&owner_id=5916438

最近では、若者向けのインテリア・ショップから、高級照明店まで、シャンデリアの展示が増えてきてるのは気がついて見えると思います。
ヨーロッパでもこのトレンドは益々顕著になってきて、今回のメゾン・ド・オブジェには、今まで見たことない数のシャンテリアの展示ブースがありました。
トレンドは、もう明らかに「ミニマルの終焉」であり、「ウォーム・テースト」の時代になってきました。
しかし、日本ではいろんな住宅雑誌を見ても「ミニマル」という枠から一歩も踏み出てないインテリアが殆どです。これから、日本の住宅のインテリアも急激に「ウォーム・テースト」に移行するだろうと考えています。

写真はメゾン・ド・オブジェの会場全景です。写真だと会場は少し小さく見えますが、扇状に奥に広がっている会場なので、全部をざっと見るだけでも2,3日はかかるという広大なものです。場所はシャルル・ドゴール空港から一駅パリに向かったところで、パリ市内からだとタクシーで20分程度です。

写真(左)と写真(右)は会場で見かけたシャンデリアです。写真からはなかなか判別しにくいかもしれませんが、クリスタル・グラスではなく、本物の水晶を使ったシャンデリアです。私も、こんなのは始めて見ました。(写真を拡大して良く見てください)
凄いの一言です。
価格は、日本に持ってくるとすると、(2)は市価で400万円、(3)だと700万円の価格が付くと思います。
シャンデリアも、今まではなかなかいい物を探すのが難しかったのですが、これだけ会場にシャンデリアが溢れてくると仕入れはかなり楽でした。それと、この水晶のシャンデリアのように、今まで想像も付かないようなシャンデリアを見ることができました。
そういう意味からも、今回のメゾン・ド・オブジェは興味深かかったです。
余談ですが、今週末に「神戸ショールーム」がオープンします。三宮の旧居留地の東で、大丸から徒歩で5分もかからないので、旧居留地や中華街にお買い物の節はぜひお寄り下さい。
 住所 神戸市中央区伊藤町106番地
    ライオンズ・タワー神戸旧居留地1F
    078-326-2680
8日は私も午後からここにいます。

TITLE:シトロエンはパリの街角に似合う

シトロエンって、日本で見るとちょっと異様な感じがするのだけど、パリで見ると何故かしっくりする。
写真は「メゾン・ド・バカラ」の前に停まってた「シトロエンDS21」
ちょっと欲しくなった!!

TITLE:パリのマカロン

日本のお菓子も随分と美味しくなって、お菓子によってはパリより日本のほうが美味しいと思うこともあるほどになりました。
でも「マカロン」だけは別格です。
写真は、サンジェルマンのお菓子屋さん。
ここのマカロンはうまい。
「黒胡椒のマカロン」、これがなかなか美味しい。

TITLE:サンジェルマンの傘屋さん

パリには、まだ職人さんが自分の作った物を、自分で売るための店がある。パリの街角にそんな小さな店を見つけると、なんかほのぼのとして幸せな気分になる。
写真はサンジェルマンで見つけた「小さな傘のお店」、店の中でおばちゃんがミシンを踏んで傘を作っている。
店頭に並んでいた「折りたたみの日傘」、、柄の部分が可愛くないですか??

この傘屋さんの近くに、アランシルベスタインだけ並んでいる、本当に小さな時計屋さんを見つけた。店内は完全ロック状態だけど、ノックすると開けてくれたので中に入る。なんと、アランシルベスタインのトゥールビヨンが並んでた、、いったいくらするのかなと聞くと、案の定、、なんと800万円、恐れ入りました。
ついでに、店員さんと話すと、何とそこは普通の時計屋さんでなく、アランシルベスタインの本店でした。
街角の小さな時計屋さんが、アランシルベスタインの本店!! パリの街ならだと思いませんか?

TITLE:ロッキーが帰ってきた

パリの話題、、、取りあえず軽めの話題からいきます
パリ市内はロッキー・バルボアとレクター博士に占拠された。
バリで封切りになったばかりのようで、街中にこの二つの映画のポスターが溢れてました。特に、レクター博士の(アンソニー・ホプキンスではないと思う)顔が溢れているのは異様!!

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「ROCKY BALBOA」の予告編
http://www.apple.com/trailers/mgm/rockybalboa/trailer1/
「Hannibal Rising」の予告編
http://www.apple.com/trailers/weinstein/hannibalrising/
PS.
仕事関係のちょっとしたニュースです
明日ですが「ファクトリー・アウトレット」がリニューアルしてオープンします。詳しくはHPで・・

TITLE:パリです

先週末からパリに来てます。
毎年、今の時期にはパリにいますが、今年はとんでもなく暖かいので、移動はとても楽です。
昨日で仕事も一段落したので、今日は市内に出てみようかと思ってます。