TITLE:柱の上で回転する石

 ドイツの田舎で見かけたモニュメント
 石柱の上の石が回転して動いている。
 動力は水のようだが、どういう仕掛けになっているんだろう。

TITLE:サローネ事前情報(2) 日本企業の出展は??

 サローネまであと2週間ちょっととなり、ここにきてようやく色々な情報が集まり始めました。
 でも、日本とは違って、直前までは中々情報が出てこなかったり、アナウンスがあった筈なのに、突然に変更になってたり、そんなとこは日常茶飯事ですので、その点はご容赦ください。
 なんたって、イタリアなんですから、、、

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 サローネへのツァーも、そんなイタリア式寛容さを心に持って行かれると、精神衛生上大変宜しいというのが、私のアドバイスです。
 「郷に入れば、郷に従え」ですね。
 写真は去年のサローネ、メイン会場のフィエラの正面入り口に立つ私
 今日は、最近とみに増えてきた日本企業のサローネでの出展予定を分かる範囲で列挙してみます。
 今年はちょっと珍しい業種が日本から出展します。
 マンション業者の三井不動産レシデンシャルが、トリエナーレの二階で建築家「隈研吾」のディレクションの基、「つなぐ~TSUNAGU~」というテーマの出展をする予定です。展示場所はサローネでの一等地、使うのは世界的に有名な隅研吾なので、それなりの興味は惹かれますが、事前情報(1)で書いたように、三井不動産が世界やイタリアのマンション市場に打って出る計画は聞いたことがないので、しこの出展も世界に対しての情報発信の場という位置づけではなく、日本への情報のフィード・バッグによる、三井不動産の日本のマンション市場でのイメージ・アップというのが出展の目的だと思います。出展の内容はともかく、こういったやり方や手法に頼らないと日本でのイメージ・アップが出来ないというのは、なんか悲しい感じがします。
 以前にステファノ・ジョバンノーニのオフィスに行ったときに見かけた携帯電話が、今回のサローネで発表されるようです。メーカーはNECで機種はDOCOMOで、デザインはステファノ・ジョバンノーニです。
場所は「Superstudio Piu」ですから、市内の会場になります。
 テーマは。「DoCoMo : New Vibes from Stefano Giovannoni – design for cellular phones
 この出展も携帯電話という商品の性格から言って、世界に向けての発信ではなく、日本市場に向けての情報のフィード・バッグでしょうね。

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 写真はステファノ・ジョバンノーニのオフィス兼自宅の屋上という妙な写真
 また、ステファノ・ジョバンノーニですが、アレッシーでブレークしたことと、ある有名なあるデザイン・コンサルタント会社(ここはかなり高い)が窓口となったことで、かなりの日本企業からのオファーが続いているようですね。以前に彼に会った時も、一ヶ月に二回は日本に行ってるって言ってました。
 毎度お馴染みというか、サローネでのちょっとした顔になりつつあるTOYOTAの「LEXUS」ですが、今年も出展をするようです。テーマは例年通り「L-finesse 先鋭-精妙の美」のようですが、具体的な展示内容についての情報は、業界がまるで違うということなので、例年通り事前情報は掴んではいません。これでレクサスも3年目という事になるわけで、例年のすざましい程の金のかけ方を見てると、今年も凄いんだろうなとい期待感は持たせてくれます。場所は「Officina Fiorentini」 、、ここどこだろう??
 
 同じく3年目になるTOTO、今年はステファノ・ジョバンノーニをクリエィティブ・ディレクターに迎えての出展です。はっきり言って、過去の2回の出展内容は、世界的なデザインのレベルからみても、あまりに退屈過ぎるデザインだったので失望したのですが、今回はステファーノ・ジョバンノーニを使うのでちょっと期待していいかなと思ってます。TOTOはサローネで出展の目的が、世界の市場に対してのプレゼンスの強化とHPには書いてありますが、去年のようなデザインをプレゼンテーションをしている限りでは、真意を疑るか、それとも本当にそう思ってるなら、TOTOのデザイン管理者のレベルに疑問を感じざる得ません。ちょっと、厳しいかな??反論はミクシーでどうぞ、、>TOTOのデザイン担当者の方
 でも、今年はちょっと期待してますので怒らないで下さい。>TOTOの方
 テーマは「Hi-Tech, Hi-Bath”LUMINIST meets STEFANO GIOVANNONI
 場所は「MAGNA PARS」Via TORTONA 15
 ミクシーに入ってる方は、次も参照して下さい。私のマイミクの建築芸人さんが日記に書いています。
 ちょっと気になってるのが、日本ビクターがサローネに出展するという話です。ビクターはいま松下が企業そのものを売却してしまおうとして、新聞紙上をかなり賑わしていますが、どうしてこの時期に日本ビクターが?という素朴な疑問と、出展の商品が「呼吸球式スピーカーの公募デザインモデル」とあります。えっ、、そもそも呼吸球式スピーカーってなんだ?私では解説できないので、ビクターのホームページを参照して下さい。
 YAMAHAは今回は本格的に出展するようです。前回のサローネでは、ヤマハのような巨大な企業が、「サテライト」という新人デザイナーに発表の場を安く提供しようという趣旨のスペースに出展をして、少し顰蹙を買ってました。今年はその反省の意味もあっての本格出展なのかなと推測してます。間違ってたらゴメンナサイ>YAMAHAさん。
 テーマは「scenen of tone」で、新しい楽器デザインの提案。場所もメジャーな「トルトーナ地区」なのでかなり気合が入ってる筈ですね。
 しかし、楽器のデザインのプレゼンテーションって、過去のサローネでは記憶がない。そういう意味からも、このYAMAHAの出展は地元でもかなり注目されると思う。
 そういえば、先日喜多俊之さんに会ったら、サローネで個展をすると言ってました。
 最後に「TOKYO DESIGN PREMIO _TOKYO LOVE」とのテーマで、東京デザイナーズ・ウィークと100%デザインの事務局「デザインアソシエーション」が今年もまた出展するようだが、例年通りの展示だとしたら、イタリアまで行ってわざわざ見に行くのは、会場で担当者と日本語で話せる以上の意味は何もないと思う。  勿論、個人的な意見です。
 もうちょっと別の見せ方がや企画があるんだろうと思うけど、、
 まだ、これ以外にも日本人のデザイナーのプレゼンテーションや、日本の会社の出展もあるようだけど、長くなるので今日はここまでにしておきます。

TITLE:愛のないバッグ達

 「愛がないバッグ」と言っても、「愛がない」訳ではない。私の大好きな南青山の「Loveless」という服屋さんで見つけたゴージャスで可愛いバッグ達です。

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 スワロフスキーを散りばめたキティーちゃんのパーティーバッグです。とても可愛い、、けど、値段を見たらちょっとびっくり。アメリカではかなり有名なバッグらしい。でも、キテイーちゃんって、サンリオでしょ。こういった日本のキャラクターが世界的な広がりで通用するようになったというのは、かなり凄いと思った。そういえば、D&GのT-シャツにスーパー・マリオを使っているのを見た事がある。

 同じくスワロフスキーを使った「豚」のバッグ。とても可愛いし、個人的に一瞬欲しいと思ったけど、値段を見て止めた。実は「豚」キャラってかなり好きなんです。きっと宮崎駿の映画「紅の豚」を見て以来だと思うのだけど、実はこのアニメ20回以上は見たほど大好きです。 
 有名なセリフ「飛べねぇ豚はただの豚だ」を自分で言いたくて、風呂に入って、小声でちょっとささやいてみたりして、、気分はポルコ・ロッソ

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 ちょっと余談になるけど、イタリアのアマルフィーからカプリ島に行く船の上で、この「紅の豚」に登場するホテルアドリアーノの島にそっくりな島を見つけたときは、暫く興奮した。でも、ホテルアドリアーノはアドリア海の設定なので、ただの勘違いかもしれない。
 ポルコを愛して止まないホテルアドリアーナの女主人「マダム・ジーナ」の歌声がアドリア海に沁みていく。
 ジーナがつぶやく、「3年待ったわ、もう涙も枯れちゃった

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 次は細工が素晴らしいゴージャスなバッグ達です

                                                                                                                           左のバッグは大小のスワロフスキーと精緻な金具細工が組み合わせれたゴージャスなバッグ。とても華やかで、最近のファションのトレンドを反映した、いま一番旬なデザインかもしれない。
 右のバッグはクロコダイルのバッグ。クロコというだけで独特の雰囲気と存在感が立ち上ってくる。持ってると、かなり目立つと思う。

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 最後は、スネーク・モチーフを止め金具に使ったクラッチ・バッグ。スネークがまるで生きているように感じられるほど、細工が精緻で、素晴らしい。
 ビトンやエルメスやシャネルのようなブランド物のバッグが一般的には人気を博しているが、こういった一品物に近いバッグの方が私は好きだ。一つには、やはり細工のレベルが格段に違うというのと、ブランド物のバッグで自分を表現するのが難しいと思う。持論だけど、ファションというのは、自分を外に向けて表現する手段だと思っている。ブランド物のバッグでは、あまりにも大量に生産されているので、沢山生産されたものでは自分を表現するのは難しいと思う。
 最後に、、飛べねぇ豚はただの豚だ」

TITLE:「green」の2007年秋冬コレクション

 「green」というデザイナーズ・ブランドがある。

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 日本人の夫婦のデザイナーで。いま東京で最も注目されているデザイナーの一人だ。
 東京を中心の販売なので、地方で扱っている店は少ないし、東京でも扱ってる店がそんなに多い訳ではない。まあ、所謂「服好き」の人の服だと思う。そのコレクションの招待状を貰ったので行ってきた。国立競技場の敷地の中の、屋根のある場所に特設会場を作ってのコレクションだった。勢いのあるブランドなので、かなりコレクションも金がかかっているのが良く分かる。
 コレクション会場の入り口、白い絨毯と、白いカーテン、かなり幻想的な雰囲気で、コレクションーの期待感を演出している。なかなか見事だと思う。

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 コレクションの招待者だけに配られた記念品。中身は膝掛け毛布とロウソク、、膝掛けは寒さ対応だと思うが、ロウソクというのはちょっと意味不明。でも白い袋に包まれて、コレクションのイメージを良く表現している。
 ショーが始まった。

                        
座ってるお客だけでなく、後ろにずらりと立ち見客が並んで、会場は満杯状態。立ち見に客には記念品がないので、どうも座ってる客が正式招待者らしい。席にも「Reserve」の札がかかっていた。

 コレクションは最近のグリーンの変化を感じさせる内容で、シンプルで、しかもラインが美しく、 green らしい丁寧なデザインで好感が持てた。それと、モデルが凄かった。こういたコレクションは何度も見ているが、ここは特別だった。きっとパリあたりでモデル・オーデションをして連れてきたのだと思う。背の高さ、足の長さ、顔の小ささ、見事に揃っていて驚いた。

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 コレクションが終わるとすぐ横がパーティー会場。シャンパンを少し頂いて、顔見知りのファション関係者と少し雑談をして帰った。

 デジカメでコレクションの風景を少しクリップしたので、U−Tube経由でアップロードしてみた。

TITLE:「デザイン・エクセレント・カンパニー賞」を受賞しました

 「デザイン&ビジネス・フォーラム」が主宰する「デザイン・エクセレント・カンパニー賞」を受賞し、その授賞式が東京であったので出席してきました。
 私もあまり知らなかったのですが、この賞は平成15年に経済産業省の提言を受けて設立された「デザイン&ビジネス フォーラム」が、「デザイン」という視点から次世代のリーダーになれる企業に対して贈られるもので、今年で三回目になるとのこと。
 賞は、推薦ベースで与えられるようで、申請した企業に与えられるものではないとの事。うちも、いきなり事務局の産業デザイン振興会から電話があり、最初は何の事やら良く分からなくて驚いたという経緯もあります。
 会場は「小笠原伯爵邸」という旧華族のお屋敷で開催されました。以前から名前は聞いたことがありましたが、噂にたがわず凄い住宅でした。戦前の旧華族の財力と、欧米のライフスタイルに対しての憧れと、旺盛な知識欲を窺わせることが出来ます。1927年(昭和2年)に竣工ですから、今から80年前に建てられたという事になります。現在の建物は5年前に修復されたそうですが、極めて忠実に修復されたようで、素晴らしい仕上がりでした。 現在はレストランやウェディングに使われているので誰でも見ることが出来るそうです。
会場の小笠原伯爵邸の正面入り口です。

 レトロで少し荘厳な雰囲気がある。蝶ネクタイでタキシードは「執事??」



左は授賞式が始まる前の会場風景。全員がダーク・スーツとネクタイ。デザインを表彰する賞なのにどうして??右の写真、はスクリーンで受賞企業の紹介。会社名と私の名前が写っています。ちゃんと受賞した証拠??

 審査委員長の資生堂名誉会長の福原さんから受賞のプレートを受け取る場面と、その後の受賞者の簡単なスピーチをしている私です。写真を見て貰うと分かると思いますが、受賞企業の社長で唯一デニムとノーネクタイ、、で完全に浮いてました。

  写真は頂いた「デザイン&エクセレント カンパニー賞」のプレート。金属製でずっしりと重い。貰うまではそうではなかったけど、貰ってみると結構嬉しかった。
 受賞のスピーチは、皆さんのスピーチがあまりにもストレートで真面目だったので、ちょっと外して(いつも外れるのだけど・・)話をしたけど、良かったのかなぁぁ??
 受賞企業を見ると、実際は単に「デザイン」という切り口だけではなく、企業の生き方そのものが社会的な共感を得てる企業という切り口もあり、いろいろな企業が受賞されていました。(なんか、他人事みたいだけど・・) 知的障害者の施設でワインを作って高い評価を得ているという「ココ・ファーム」という会社も受賞していた。ここのワインはサミットでも使われたそうだ。


 授賞式の後は、パーティー、、写真は審査員の喜多俊之氏とのツーショット、余談ですが喜多さんの自宅にはうちのキッチンが入っています。今回のサローネでは「個展」を開催されるそうです。サローネでは喜多俊之は日本の顔とも言える人ですから、きっと大きな話題を呼ぶとこでしょう。しかしいつお会いしても、パワフルでエネルギッシュにな方です。
                                                                                                                                                                                   最後に、小笠原伯爵邸の内部で少し気になった場所を写真に切り取ってみました。

           カラフルな天井と、そこに吊るされたアールヌーボー風のシャンデリア。色使いが絶妙。星型のバターンが不思議と馴染んでいる。
 高い天井から吊るされた大きくて豪華なシャンデリア。見つめていると、クリスタルの光の渦に吸い込まれそうな気がしてくる。



  邸の中庭、左に喜多俊之氏がシャンパンを飲みながら誰かと歓談中。屋上も素晴らしかった。屋上の庭から見た最上階の部屋。まさにペントハウス。この二つの写真は、小笠原伯爵がイメージしたライフスタイルが良く理解できる。最上階で庭を望む部屋は、次にもし自宅を新築することがあったら、ぜひ採用してみたいと思った。

TITLE:サローネ事前情報(1)

 世界最大のインテリア・イベントである、ご存知「サローネ」の開催まであと一ヶ月を切ったので、そろそろ事前の情報を上げて行きます。
 
 サローネに行く予定の方は必見だし、行かない人も事前の情報から、実際のサローネの事後記事と継続して読むことで、サローネの感じ方が違ってくると思います。当然ですが、この「NabeForum」でもサローネの報告を掲載する予定なので期待して下さい。
 今年のサローネは来月18日から23日までの会期で、北イタリアの都市ミラノで開催されます。メインの会場はミラノ郊外にある「フィエラ」という巨大な展示会場で、まさしく巨大、、どのくらい巨大かというと、会場の中央に動く歩道があり、その歩道の両側に展示館がズラリと並んび、その歩道の長さが1kmもあるという代物。当然ですが、フィエラの全ての会場を見るというのは、殆ど不可能だし、もし見たとして単に会場を歩き回る以上の意味はないと思います。
 ですから、自分がどんな家具を見たいのか、どのメーカーの製品を見たいのか、事前によく調べてから行かないと、会場をウロウロするだけで終わってしまう恐れは十分にあります。ここ「NabeForum」でも事前に入手した情報をリアルタイムで掲載する予定ですので参考にしてください。
 サローネは基本的には「家具」の見本市ですが、併設として隔年で「キッチン」と「照明」の見本市が開催されます。いわゆる「ユーロクッチーナ」と「ユーロルーチェ」です。今年は照明の年ですのでキッチンを見たい方は来年にされたほうがいいかと思います。
 会場では企業ベースの展示の他に、新人デザイナーの登竜門として「サテライト」という催しもあり、若いデザイナーの息吹を直接肌で感じる事ができるので、中々興味深く、私は必ず訪れる催しです。最近では、単に独立した個人のデザイナーだけでなく、企業内の新人デザイナーが企業の後援を受けて出展する場合もあり、こういったイベントが企業ベースで使われるというのは、私としては少し否定的な考えを持っています。
 サローネでは最近このフィエラの会場での展示だけではなく、ミラノ市内でかなり広範囲に展示が広がっています。デザインナーの特別なプレゼンテーションから、インテリア産業以外からの特別展示もあり、サローネも単にインテリア産業だけの枠に留まらず、デザイン全般のプレゼンテーションの場として変化してきています。
 TOYOTAは二年前から積極的にサローネで特別展示を行うようになりました。昨年の吉岡徳仁 を使ったプレゼンテーションはかなり話題になりました。デザイナーでは、インゴマウラーがクリッチィアのスタジオを借り切ってのプレゼンテーションは毎年衝撃的です。ロンアラッドも毎年市内の画廊を借りてのプレゼンテーションをやってましたが、一昨年から「ドルチェ&ガッバーナ」の後援を受けて大きな規模になりました。特に、昨年は「ドルチェ&ガッバーナ」が新たに建築した自前のコレクション会場でのロッキング・チェアのプレゼンテーションは昨年の11月8日の日記の「ドルチェ&ガッバーナの純利益」でも紹介したとおりです。
 もう一つの見所は「トリェンナーレ」という市内の会場で開催される企画展です。今年の情報はまだ掴んでいませんが、ここでの展示は毎年かなりインパクトがあるので、サローネに行かれる方は必ず予定に入れるのをお勧めです。過去の展示で印象に残るのは「ソットサス展」「ガェターノ・ペッシェ展」、日本の企業ではエンツォ・マリーのデザインで「HIDA」が発表した新作展が印象に残っています。
 近年、このサローネの情報発信力に注目して、日本のメーカーもかなり積極的に展示スペースを持つようになりました。産業デザイン振興会も昨年はトリエンナーレで「日本のグッド・デザイン」の特別展を開催したり、東京デザイナーズ・ウィークも市内で特別展をやってました。過去の日本の企業の展示で特に印象に残っているのは、いい意味でも、悪い意味でも、あの「IDEE」がスプークトニクを担いで開催した特別展です。なぜいい意味で、なぜ悪い意味なのかは、ここでは秘密にしておきます。
 他の企業のことはあまり悪くは言いたくないのですが、日本の企業がサローネで特別展をする場合は、何故か世界に向けての情報発信ではなく、日本に向けての情報発信とイメージのフィード・バッグが目的ではないかと思われる点です。ですから、日本企業の展示に訪れるお客の大半は日本人ですし、海外のメディアが注目する事は殆どありません。私の知ってる限りで、海外のメディアに注目されたのは、前述の「IDEE」と「TOYOTA」「HIDA」そして、「NEXT MARUNI」ぐらいです。
 どうしてなんだろうと考えると、一つは当初から出展の目標が「日本へのイメージのフィード・バッグ」であるとしか思えないのと、二つ目が、こういった企画をするスタッフがあまりに世界のデザインのレベルを知らなさ過ぎるという点だと思います。
 今年も多くの日本企業がサローネに出展するようですが、目的が「日本へイメージのフィード・バッグ」だけではないとこを祈ります。
 いずれにしても、このサローネはインテリアやデザインに関わる人間として必見であるのと、世界中からインテリア・デザイン関係者がこのミラノの地に集まってきます。日本では一度も会ったことがないのに、ここミラノののサローネでは毎年会うというような人もいる程です。デザインを見るという目的以外に、デザイン関係者との交流と意見の交換というのも、このサローネでの楽しみの一つです。

TITLE:収納好きの日本人

 雑誌で「収納」の特集をすると、その雑誌は良く売れるそうだ。
 住宅・インテリア誌の編集長にそんな話を聞いたことがある。
  ある著名な収納アドバイザーが家を新築したというテレビ番組を見たことがある、玄関は収納を工夫して、なんと250足の靴を収納できるそうだ。250足の靴、、殆どマニアの世界だしだと思った。毎日履いても履ききれないほどの靴の数、これを果たして常時玄関に収納する意味が良く分からなかった。「でもこんなに沢山収納できるのよ!」と誇らしげだった。
 キッチンでも、収納にこだわるお客様はかなり多い。
 
 こんな事を書くときっと誤解されると思うけど、やたら沢山収納スペースを作りつけることが、使いやすい住宅やキッチンを設計することに繋がるとも思えない。昔からの諺で「人と場所はあればあるだけ」というのがある。収納スペースを増やすと、その増えたスペースに応じて物が増えていくという経験をしたことは誰もあると思う。
 ある女性の設計事務所の先生に以前こんな話を聞いたことがある。その設計事務所の先生は住宅やキッチンを設計するときには、必ずその家のあるものを全てリストアップして、大体2割程度の収納に余裕が出来るように収納設計をするそうだ。でも、新築してか、一年経過して再度その家にお邪魔して収納をチェックすると、もう入りきれない程の物で溢れていることが多いそうだ。
 現在のシステム・キッチンはもともとドイツから入ってきたものだと言われている。そして、そのドイツキッチンは、言い方を変えれば料理をする道具というよりは、「シンク付き収納家具」と言ったほうがいいと思われる代物だ。そのドイツキッチンへの憧れから来ている現在の日本のシステム・キッチンなのだから、キッチンのユーザーが「収納」にこだわりを持つのは致し方ないのかもしれない。
 でもそろそろ、日本の住宅やキッチンも、何でも沢山収納できればいいという発想から脱皮して、もっと自由に、ダイナミックに収納を考える時期にきてるのではないかと思う。

TITLE:ロッソ・ジャポネーセの裏話

 今回発表したISOLAの新色「ロッソ・ジャポネーゼ」にはちょっとした裏話がある。

 実は、日本の色をキッチンにちゃんと使ってみようと考えたのは、数年前からなのだが、具体的なイメージがなかなか湧いてこなかった。いかにも「ニッポン・チャチャチャ」なんていうイメージは嫌だし、外国人が見た「日本」というイメージも嫌だった。
 日本人が、自分の住環境を考えるときの和風で、日本人が住みたいと思うインテリアって、どんなものがあるのだろという事だ。ちょっと分かりにくいかもしれないが、日本の伝統的な住まいなんだけど、伝統から少し抜け出して、少しモダンでありながら、バタ臭くない、、そんなイメージだったが、具体的にそれをどう作り上げていくのかというのは、中々の難問だった。
 高山の日下部亭やら、越前海岸の「北前船の館右近家」とかを見たり、いろいろ見に行っても、おぼろげなイメージは湧いてはくるのだけど、具体的にデザイナーに指示できたり、相談をするだけのネタは出来なかった。
突然に閃いたのは、昨年のサローネでパトリシア・ウルキオラのCABOCHEという照明に出会ったのと、以前から好きだったソットサスの「Bharata・Mobile Giallo」の出会いだった。

                                           
                                                              
                                                               ソットサスはあまりに有名だが、パトリシア・ウルキオラも最近私が最も好きなデザイナーの一人だ。昨年のサローネで彼女が発表したこの照明と、MOROSOから出ている「Antibodi」という寝椅子は私としては昨年のサローネでの新製品のベスト5に入る製品だ。

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また数年前に発表したスツールもかなり話題になったので、憶えて見える方も多いと思う。

 女性的な繊細さと、大胆さを併せ持ったデザインで、これからのインテリア・デザインの方向性さえも示すプロダクトだと確信している。
 CABOCHEについては、現在すでに日本に輸入されているが、どうしても自分で輸入したかったので、代理店の権利を取得して3月21日より受注を始める。価格もかなり購入しやすい価格に設定したので、キッチンの照明を少しモダンでレトロな風合いを考えている方は是非に検討して欲しいと思う。

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彼女の略歴

TITLE:世界の金持ちは・・

 最近格差社会の問題が新聞やテレビを賑わしているのですが、では日本から世界に目を転じて、世界の格差社会の現実をモナコGPに世界中から集まってくる豪華ヨットの写真を見ながら感じてみて下さい。

 写真はメイン・スタンド付近に停泊するヨットの群れ、停泊料たけで一週間で一千万だそうだ。しかし、凄い数のヨットと、そのヨットの大きさに注目して欲しい。
 この付近は有名なホテルも多くあり、自分の部屋の窓からモナコGPを観戦することも出来るらしいが、この時期宿泊料は一週間単位でしか予約できないばかりか、一週間の宿泊料は日本円で500万円だという話を聞いたことがある。

 写真はレーストラックのトンネル入り口近くに停泊するヨットの群れ。ここの停泊料はいくらかは知らないけど、ここでも恐らくかなりの金額なのだと思う。
 ここは長いストレートで300km近く出ているレースカーが、二つ続くヘアピンの手前で60kmまで減速して、最大加速をしながらトンネルのストレートに入るという、モナコGPのハイライトとも言える見所。 この付近に「デューク・さらいえ」のマンションがあることでも有名

  上の写真は、モナコのレーストラック付近に停泊できないで、モナコの外にまで溢れるヨットの大群。大型の客船や、日本ではあまり見ないような帆船もかなり停泊している。

 停泊している個人の大型ヨット、船に詳しい人に聞くと、恐らく10億以上はするそうだ。個人で10億のお金をヨットにポンと支払う事が出来るというのは、一体どういう人だろうと現地の人に聞くと、モナコの普通の金持ちだそうだ。
  日本を出て、世界のいろいろな人に出会うと、なんか日本の格差社会の議論は「井の中の蛙」のような気がしてならない。世界の金持ち、それも普通の金持ちでも、日本に較べると本当に飛び抜けている。
 最近の「News week」で「格差社会」に関する特集をやっていた。その記事の中で、格差社会が悪いという議論は「パイは限られていて、一定の大きさ」で、金持ちが沢山取ると、下のほうの配分が減るという前提の議論だと書いてあった。全体のパイをどう大きくするという議論を優先すべきでパイの配分だけを議論しても意味がないという記事の趣旨は私も同感した。また、記事では格差のある社会のほうが、結局中産階級以下の収入が増えているという統計やグラフも掲載されていた。
 最後にもう一つ、この車は一体何なんだ!
 フェラーリF430・カブリオレ、、内装が全てクロコダイル、一体いくらするのだろう?

TITLE:「後悔」という名前の人形

 南青山に「Loveless」という服屋さんがある。                                                                                                                                                

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 比較的新しい店なのだが、いま東京で最も熱いセレクト・ショップの一つだと思う。
 その店から「リグレクト」つまり、「後悔」という名前の人形が発売された。
 この人形が僅か三日間で完売したそうだ。

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            写真は三枚あるが、どれも同じ人形で、頭に被るものによって、3タイプに変身するという面白い人形だ。でも、これがどうして「後悔」なのかは、この店をディレクションしている吉井さんに聞かないと分からないかもしれない。

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  このラブレスというお店は、服好きにはあまりに有名な店なのだが、一般的にはあまり知られていない。扱っている服は「ジュン・ガリアーノ」とか、「ラフ・シモンズ」とか、輸入物も多く扱っているようだが、この店のハイライトは、いわゆる「ドメステイック」と呼ばれる、日本のデザイナーの服だ。お約束の「マスターマインド」とか、「Green」とかのコレクションの発売日には行列が出来るほどだ。
  表参道から根津美術館に向かって歩いていくと、PRADAの南青山店があるが、ラブレスはその向かいなので、服好き、インテリア好きなら、ちょっと覗いてみても面白いかもしれない。                    
  余談になるが、いま「V−Land」のプロモーション・ビデオを制作中なのだけど、モデルのスタイリングをここラブレスにお願いした。V−Landのビデオの中身だけでなく、モデルの服装にも注目して欲しい。