TITLE:「後悔」という名前の人形

 南青山に「Loveless」という服屋さんがある。                                                                                                                                                

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 比較的新しい店なのだが、いま東京で最も熱いセレクト・ショップの一つだと思う。
 その店から「リグレクト」つまり、「後悔」という名前の人形が発売された。
 この人形が僅か三日間で完売したそうだ。

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            写真は三枚あるが、どれも同じ人形で、頭に被るものによって、3タイプに変身するという面白い人形だ。でも、これがどうして「後悔」なのかは、この店をディレクションしている吉井さんに聞かないと分からないかもしれない。

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  このラブレスというお店は、服好きにはあまりに有名な店なのだが、一般的にはあまり知られていない。扱っている服は「ジュン・ガリアーノ」とか、「ラフ・シモンズ」とか、輸入物も多く扱っているようだが、この店のハイライトは、いわゆる「ドメステイック」と呼ばれる、日本のデザイナーの服だ。お約束の「マスターマインド」とか、「Green」とかのコレクションの発売日には行列が出来るほどだ。
  表参道から根津美術館に向かって歩いていくと、PRADAの南青山店があるが、ラブレスはその向かいなので、服好き、インテリア好きなら、ちょっと覗いてみても面白いかもしれない。                    
  余談になるが、いま「V−Land」のプロモーション・ビデオを制作中なのだけど、モデルのスタイリングをここラブレスにお願いした。V−Landのビデオの中身だけでなく、モデルの服装にも注目して欲しい。

TITLE:今日は名古屋での会社説明会でした

 地元なのに、例年名古屋の説明会の参加者は少ないのですが、今日は会場に溢れるほどの学生さんに集まって貰って、社長としては本当に嬉しかった。
 座る椅子も不足してたようで、社内から管理部が慌てて椅子を各部署から集めて並べてたようです。
 先ほど、仕事から帰って「足あと」をみると、学生さんと思われる足あとがいっぱい付いてましたし、コメントやメッセージも頂きました。
 昨日も書きましたが、自分で言い出したのですが、実際にこうやって反応を貰えると、なんかとても不思議な感じがします。これからの社会は、また、若者の感性は、自分の時代とはまるで違うものになるのかもしれませんね。
 ともかく、会社説明会に参加して頂いた学生さんに感謝します。また、私のブログを覗いてくれた学生さんには特に感謝します。
 しかし、面白い時代です。

TITLE:ブログ連携会社説明会

 今日は、東京での会社説明会でした。
 今日も200名以上の学生さんに集まって頂きました。
 ありがとうございました。
 今日の会社説明会では、私のブログとミクシーの話をさせて頂き、会社をより理解して頂く為に、私のブログを見て欲しいという事と、出来ればミクシー経由でコメントやらメッセージを頂きたいというお願いをしてみました。
 題して「日本で最初のブログ連携型会社説明会」というわけです。
 果たして反応があるのでしょうか?
 ドキドキしながらミクシーの「あしあと」を見ると、本日の会社説明会に参加して頂いた学生さんと思われる足跡が随分と付いていました。それと、ミクシー経由でメッセージも頂いた学生さんもあり、なんか不思議な感じがすると同時に、時代が変わりつつあるなぁという事を妙に実感してます。
 なかなかコメントを書いて貰うのは勇気がいるかとは思いますが、何か足あと程度のコメントをミクシー経由で頂けたら嬉しいですね。
 今日も、先日の大阪と同じように「VAN」の話と、「車」の話を聞きましたが、反応は大阪と同じでした。
 やっぱり時代は変わってきているのですね。

TITLE:メゾン・ド・オブジェ(7)

 メゾン・ド・オブジェも7回目となりました。今回で最後です。
 継続して読んでくれた皆さんに感謝します。
 今回は、パリの市内を散策しながら、ちょっと興味を持ったものを中心に書きます。勿論ですが、これからのインテリアやデザインを語るときに、ちょっとだけ参考になると私が思ったものばかりです。
 パリは美しい街で、それは単に表通りや、壮大な歴史的建造物が美しいだけでなく、ちょっと入り込んだ路地がはっとするほど美しい通だったり、曲がりくねった道が突然に開けて美しい景色が目の前に現れるという驚きがある街です。

  サントノーレの近くの「Dior」の横の路地です。両側にはお店が並び、お洒落なレストランもあります。このレストランで食べた「チキン・ソテー」は美味しかった。

       サントノーレと言えば、言わずと知れた「ヘルメス本店」があります。入ると殆どのお客が日本人かアジア人で、ちょっと驚きます。
 右の写真はエルメス本店のウィンドウ・ディスプレー。カラフルなクッションは、中近東かアフリカの匂いのするビーズ細工で埋め尽くされています。
 美しい!!

 左の写真は世界的に有名なセレクト・ショップ、マレ地区の「レクレルール」の外観と、下の写真はそのショップのウィンドウに飾ってあったバッグです。カラフルな色使いと、このバッグもアフリカの匂いがしませんか?

   余談ですが、あまりにも有名な「レクレルール」ですが、一部の服好きは除いて、意外と一般には知られていません。日本でもセレクト・ショップが全盛ですが、この「レクレルール」は日本のショップ・オーナーもそのセレクションは必ず参考にすると言われています。昨年には南青山にも東京店が出来たので、服に興味がある人だけでなく、インテリアに興味がある人も必ず見て欲しいショップです。
 ファションはかなり以前から、装飾性が高かったり、色使いが多様化してたり、また、最近では量産できないような、ハンド・メイド感のあるものも数多く登場してきています。いわゆる一世を風靡した「ミニマル」な服は殆ど見ることはなくなりました。          
                    

 最後の写真は、パリに行くと必ず訪れる「カルチェ財団の美術館」のエントランスに聳え立つ、カラフルなモザイクタイルで埋め尽くされた鉢植えです。ガラスの外壁からこれを見ると、また格別の美しさを感じます。この美術館はとても不思議な美術館で、アートという概念を大きく広げてくれます。それこそ、日本の「MANGA」とか、渋谷のストリート・ファションまでアートとして捉える鷹揚さがとても愉快です。
 訪れたときは、高圧線に引っかかった巨大な鷹が、羽根を動かして、高圧線触れる度に、弦を引くような音を発するだけの映画とか、地下では日本の電車、恐らく山手線をイメージしていると思うのですが、その中の光景が延々と続くアニメとか、、ともかく意表を突きます。
 インテリア・デザインも、ヨーロッパでは今回の「メゾン・ド・オブジェ」でも紹介したように、トレンドは明らかに「ウォーム・テースト」の真っ只中に入りつつあります。 インテリアだけでなく、建築そのものも安藤忠雄的な無機質でシンプルなものから、もう少し装飾性の多い建築デザインに変わりつつあると思います。
 振り返って、日本はどうかというと、まだまだ「ミニマル・デザイン」の真っ只中にあるようです。しかし、キッチンにシャンデリアを飾る人が多くなってきたりしているように、これから日本の住宅やインテリアも「ウォーム・テースト」に向かって大きく舵を切ると考えています。

TITLE:雑誌「AXIS」で特集されました

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 今月号の雑誌「AXIS」でTOYO KITCHENのデザインに関する記事を6ページに渡って特集してくれました。
 第三者からTOYO KITCHENのデザインを見ると、そういうことなんだ、、と、妙に納得して、感心した記事になってます。さすが、石橋編集長だと思いました。
 内容は、当社のキッチン・デザインとコンセプトの変遷と、これから日本のキッチン・デザインはどのように変わっていくのかという内容で、なかなか興味深いと思います。
 各地の書店、当社ショールーム、もしくはアマゾンでお買い求めください。
 そうそう、TOYO KITCHENは一体何を考え、どこに向かっていくのだろうかと?興味津々な同業他社の方もぜひお読みください。(半分冗談ですが・・)

TITLE:昨日は大阪で会社説明会でした

 
 昨日は「大阪」で来年卒業予定の学生対象の「会社説明会でした。
 200名程度の予定でしたが、230名ほどの学生さんに集まって頂き、大変に嬉しかったです。
 生憎、先週の日曜日から風邪をこじらせ、医者から貰った解熱剤を飲みながらの講演でしたので、私としてはちょっと不本意な内容でした。でも、まあ、話したいと思うことは殆どお話できたので、良かったかと思ってます。
 でも、声があまり出なくて、学生さんにはちょっと聞き苦しかったかもしれませんね。
 私の講演は良く脱線するので有名で、今回も会社とは直接関係のない日本に於けるイタリア・デザインの話になってしまいました。日本におけるイタリア・デザインの先駆者として有名なのは「Arflex Japan」の創業者で現社長の保品さんですが、彼はもともと「VAN jac」に籍を置いて「Orange House」を立ち上げた人としても有名です。そこでまず話を「VAN jac」から入ったのですが、驚いたのは「VAN」を知ってる学生が皆無だったのです。まさに「昭和は遠くなりにけり・・」を実感しました。
 もう一つだ脱線ついでに「車」の話から、マーケットの多様化の話をしようと思って、雑誌「エンジン」の記事の引用をしたわけですが、どうも反応が薄い、、、、ひょっとして「車」が好きな人は手を挙げて下さいって聞くと、女子学生は「皆無」、男子学生でも手を挙げたのは「半数」程度、、最近の若者にとっては車は日常品になってしまい。昔のように「車」に興味がある人が減ってきたという話を聞いたことがありますが、まさに「その通」でした。
 どうりで日本で「車」が売れなくなってきた筈だと思いました。
 まさに「昭和は遠くなりにけり・・」なんでしょうね。

TITLE:メゾン・ド・オブジェ(6)

市内編が続きます。

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 「メゾン・ド・バカラ」って、結構行ったことがある人が少ないのですが、パリでの私のお奨めスポットです。フィリップ・スタルクのデザインとデッィレクションで3年前にパリ市内に誕生した、まさしく「バカラの館」。

 最近のシャンデリア・ブームを背景に、ここ何年間はバカラは建築家やデザイナーとのコラボレーションを続けていますが、この「メゾン・ド・バカラ」はその集大成とも言えるものです。 ガラスとかシャンデリアがこれからのインテリアにどう影響をしていくのかという、スタルクなりのビジュアル・プレゼンテーションで、とても興味深い。 オープンした年に見たのですが、ちょっとしたカルチャー・ショックを感じるほど衝撃的でした。
 一階のエントランスに置いてある、鏡から突き出したクリスタルの腕と半分水に漬かったシャンデリアに出迎えられ、

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最初の部屋が長い、一枚のガラス・テーブルの上にバカラ製品が展示されていて、その上に吊るされたシャンデリアが弧を描いて回転している。ガラスのテーブルからは星のように光が漏れている。ガラスの家具も印象的だ。
 アクセサリーの部屋を過ぎると回廊になり、その回廊の途中にあるトイレは、色付きのシャンデリアに飾られた不思議な空間だ。
 階段の上り口には、巨大なガラスの脚を持った椅子とオットマンが置いてある。椅子の高さは恐らく3メートル以上で、一瞬スケール感で眩暈がしそうだ。

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  巨大な椅子を横目に見ながら二階に上がると、そこは有料の「パカラ・ミュージアム」と右手にはレストランがある。

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 ミュージアムに入って最初に目にするのは、天井に向かってそそり立っているクリスタル・タワー
 圧巻は、2階のキャンバスのテントの部屋だ。天井いっぱいから吊るされたテントには、まるで現代のフレスコ画を彷彿させるように極彩色で彩られている。 ここは写真には撮れなかったが、凄い空間なので、一度ご自分で確認してください。
 最後が大広間、、パーティーやプレゼンテーション・スペースとして使用されているということだが、いかにもフランス的で豪華なスペースだ。

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 クリスタルとかガラスは確実に日本人の生活空間に入り込みつつある。その仕掛け人は貴方ではないかと言われそうだが、確かに日本の住空間にこういったトレンドを早い時期に持ち込んだのは私だが、これは私が持ち込まなくても、ヨーロッパでの「メゾン・ド・バカラ」のような空間を見る限りは、このトレンドが日本でももっと広範囲に広がるに違いないと考えている

TITLE:会社説明会で講演します

 毎年の会社説明会の時期になりました。
 この会社説明会では、毎年私が自分で会社について学生に直接話しをさせて貰ってます。今年も例年通り行うつもりです。
 来春卒業予定の学生の皆さんで、私の話を聞いてみたいと思われる方はぜひおいでください。
 説明会のスケジュールです
 3月1日 大阪厚生年金会館
 3月8日 東京青学会館
 3月9日 名古屋本社会議室

 いずれも午後2時からです。

TITLE:メゾン・ド・オブジェ(5)

会場を後にして、今日は市内のアンティーク・ショップを見て廻りましょう。
アンティークといっても、日本で普通に見るアンティークはユースト家具に近いものとか、ビンテージ家具のようなものでが多いが、パリには本当の意味でのアンティーク家具、職人芸の極めのようなアンティーク、アートに近いアンティークを扱っている店が沢山ある。
さすが、世界のお金持ちが集まるバリだけあって、そのレベルは想像を絶する。ミラノでも、コモでも、フレンチェでも、好きなのでアンティークは良く見て廻るのだが、バリのアンティーク・ショップのレベルは飛びぬけていると思う。
今回もパリで凄いアンティーク家具に出会った。

写真(上)
17世紀の家具、扉は全て象牙の象嵌、その細工が素晴らしい。扉を開けると細かい引き出しが一面にあり、その引き出しの扉も全て象牙の象嵌なのには驚いた。ちなみに、価格F6000万だそうだ。あまりに美しいので一瞬買おうと思ったが、価格を聞いて速攻で諦めた。
写真(左)
脚の細工が美しい椅子、少し土の匂いがして、個人的には好きなアンティークだ。座面の布は最近張ったものだという話だが、これも調和が取れていて美しい。年代は同じく17世紀
アンティークだけど、少しだけコレクションしている。農村で使われてたような、土っぽいのが好きで、南青山のショールームの地下にも数点展示してあるので、機会があったらみて下さい。
お断り、私はアンティークは好きだけど、あくまで素人なので、今日の日記は私の独断と偏見なので、その点はご容赦下さい。

TITLE:携帯電話もファションの一部か?

携帯電話もバッグとか、ベルトとか、アクセサリー類のように、ファションの一部として捉える市場が誕生していても不思議ではない。
以前、携帯電話のメーカーの担当者とデザイナーと話す機会があったので、ファションとの連携を考えられてはどうという話をしたのですが、彼らはあまり興味がないようでした。
今年に入って、欧米ではPRADAブランドの携帯電話(写真上)が発表されたり、ちょっとファションとは違うかもしれませんが、バング・デザインの携帯が発売されたりしてきています。
日本でも、3月1日からの予約なのですが、ドルチェ&ガッバーナの携帯が発売されます。(写真左,右)
携帯電話も工業デザインの世界から、もっと感性を要求されるファションの仲間入りが進むのでしょうね。

余談ですが「携帯電話」という名前が嫌ですね、、なんか無味乾燥な機械しか連想できません。