TITLE:キッチン・ショールーム  あれ???

 muebleに何の予備知識もなく来場されたお客様、普通のキッチン・ショールームだと思い込んで来場されたお客様は、入られてぐるりとmueble内を見渡されて、「アレ??」、「ここは何?」という疑問を持たれるようです。
 まず、このスペースはキッチンのショールームではなく、キッチンのオープン化とワンルーム化の流れの中で、将来的にキッチンを含むリビング、ダイニング、キッチンの空間がどう変化をしていくのだろうというTOYO KITCHEN STYLEのプレゼンテーション・スペースです。
 従って、現在の日本の一般的なキッチンの展示方法とは随分と違っていて、それが来場されたお客様が不思議に思われている原因だと思います。プレゼンテーションは将来的な方向性を示唆しているもので、現在という時点で考えると、かなり現実離れしているという感想をお持ちになっても、それはとても自然だと思います。でも、このスペースを見て考えて欲しいのは、近い将来、3,4年後にはキッチンを含む空間に対する考え方は、このmuebleで我々が提案しているようになったとき、ユーザーも勿論そうですが、特にキッチン・ビジネスに関わりあっているプロと呼ばれる我々が、現在のキッチンのビジネス・モデルがどう変化していくのか、また変化すべきなのかを共に考えていこうという事なのです。
 空間提案という言葉を使うとき、日本では建築とか建材とか住宅設備機器までしか考えなく、最も重要なそこに置く家具については、建築、若しくは増改築が終わってから考えればいいというのが普通です。従って、多くのキッチン・ショールームには殆どキッチンしか置いてないか、少量の家具が申し訳程度に、キッチンの調味料程度にしか置いてなく、またその置いてある家具の殆どが売り物ではなく、単なる空間の装飾としての意味しかありません。
 本来、空間提案で一番大切なのは家具や什器かもしれません。muebleにはキッチンは2セットしか展示されていません。でも、その2セットのキッチンの周りには周囲の空気をがらりと変える家具が置いてあります。
 キッチンはいまやLDK空間の中央に位置するようになりました。muebleというのは「家具」という意味です。つまり、キッチンもダイニング・テーブルもソファーも同じ家具として、LDK空間を構成する要素として最初から考えるべきだ、これがmuebleの名称の由来なのです。
 現在、muebleに展示されているキッチンはINOビッグラインとアラベスクです。同じ商品が各地のTOYO KITCHENのショールームに展示されています。もし時間がありましたら、同じ商品なのにmuebleで見るキッチンとはまるで違って見えます。それは、キッチンの周囲を囲む家具からかもし出す空気感とでも言いますか、配置する家具によってこれだけ空間が変わってくるというのを是非実感して貰えると幸いです。

 余談です。
 muebleのオープニング記念の「Fring Pig」ですが、オープン二日目で完売いたしました。
 次回の入荷は10月の予定ですので、もう暫くお待ち下さい。
 しかし、私もこんなに早く売れるとは思わなかった。
 7月5日の私の講演会、これもおかげ様で数日で満席となりました。私のつたない話を聞きたいと思われたお客様がこんなにいたとは、感謝すると同時に、スピーカー冥利に尽きます。
 また、入場出来なかったお客様にはお詫びします。