マルセイユを後にして向かったのは南イタリアのプーリア、イタリア半島の踵の部分の地域です。
住宅を考える時、実利的に住宅をシェルターと捉えると、まず敷地や間取りや窓の位置、そんな処から入るのが一般的だと思うのですが、住宅を自分のライフスタイルの実現とか、ある意味人生のエンターティメントと考えると、「旅」というのが一つの大きなキーワードになると思っています。
例えば「バリのアパルトメント」のような雰囲気の住宅、住む事で南フランスのコートダジュールを彷彿させる住宅とか、、まずそういうイメージがあってから、それを実現する為の住宅やインテリアと考えると、住宅の切り口はまるで違ってきます。
キッチンを中心としたインテリア全体を提案する事が出来る TOYO KITCHEN STYLE のここ数年の製品のプレゼンテーションを見て戴ければ分かると思うのですが、常に「旅」というのがプレゼンテーションのキーワードになっています。
写真は昨年の秋に発表した「INO VENEZIA」ですが、商品名と同じくイメージはベネツィアで、ベネツィアの夕焼けが背景に写っています。VENEZIAに感銘を受けて、そのVENEZIAに住むイメージの住宅のインテリアはどんな感じなんだろう、、それがこの写真です。
製品としてのイメージをより確かなものにする為に、必ずその地に旅をして、自分で写真を実際に撮影し、その時の感動をプレゼンテーションで生かす為に、その写真を製品の背景として使っています。
これが実際に私が撮影した写真です。
ホテル・ダニエリの窓から夕焼けを待ち、帰りを急ぐ鳥を画面に入れようと辛抱強く待って撮った写真です。
この時の感動を製品の写真に反映させました。
余談ですが、写真のイメージを実現する為には家具や、照明、小物等が必要になってきます。イメージにあったこれらの脇役を集める事が新しい家具や照明、そしてインテリア小物の新たな発掘に繋がっていきます。
このベネツィアで使おうと仕入れたスツールがあります。チェコのボジェック・シーペックという工房の製品です。その後、この工房を訪れてここの製品を販売する事を決めました。秋の東京デザイン・ウィークには南青山の LUCE TOYO KITCHEN STYLE の地下にこのボジェック・シーペックのショップが誕生する予定です。
今回の南イタリアの訪問も、先の新製品のイメージとして使う為に訪問しました。
なかなかいい写真も沢山撮れたので、そのうちにこのプーリアのイメージのプレゼンテーションを行なうので、楽しみにして下さい。
プーリアの窓辺です。
ちょっとピンポケはご愛嬌で・・・
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