Kartellの販売を始める事にしました。
「キッチンに住む」というテーマで、キッチンだけでなく、キッチンを含む住宅のインテリア空間に対して積極的に提案し、販売していこうというのがトーヨーキッチンがこれまで取り組んできた戦略です。
これを実現する為に、世界の有名家具メーカー、照明メーカー、モザイク・メーカーと次々と提携を結んできました。
そして、今回プラスチック家具の最高峰 Kartell(カルテル)の正規輸入代理店として全国21カ所のショールームで販売を始めることになりました。
発売は10月21日からです。
今年の東京デザイン・ウィークでは、トーヨーキッチンの東京ショールームはミニ・サローネと化します。
今回のKartell、Established& Sun、XO、BD、Magis、Foscalini、etc. etc
これらの有名家具・照明メーカーがミラノ・サローネで発表した新作が一同に展示されます。
ご期待下さい。
TITLE:サローネ2010 その15 スタジオ・ヨブ
サローネ2010のレポートの最後は「スタジオ・ヨブ」です。
1970年ベルギー生まれのヨブ・スミーツと、1977年オランダ生まれのニンケ・テュナゲルの二人によるデザイン・デュオで、共に、オランダのデザイン・アカデミー・アイントホーフェンをソ卒業後に活動を始める。
子供から見た世界というようなイメージが多く、かなりファンタジックな世界観を見せているのでも特徴的。
今回サローネで発表したのは照明造形とでも言えばいいのか、ともかく照明が組み込まれた作品を発表してた。
巨大な水滴のように垂れ下がった照明
それでは暫し説明抜きで「スタジオ・ヨブ」の世界を散策して下さい。
勿論これらの作品は量産されている訳ではなく、販売しているのも画廊で、一点物か、もしくはご少量限定で生産されている。
スタジオ・ヨブの作品は何れもこういった少量生産の製品ばかりで、価格は尋ねた事はないので分からないけど、恐らくかなり高価ではないかと推測します
今回でサローネ2010のレポートは終了します。
長期にわたって読んで頂いて感謝します。
TITLE:サローネ2010 その13 Kartell
先日のMAGISと双璧をなすイタリアのプラスチック家具のメーカー Kartell
かんり興味深い新製品がいくつか並んでしたけど、下からのライトアップのせいで、写真がうまく撮れなかったので、一部だけの紹介になります。
たまたまパトリシア・ウルキォラが自分がデザイした椅子の前で雑誌社の写真撮影をしてました。
背景の椅子は彼女の新作です。
今年の秋には日本にお目見えするそうです
スタルクの新作「MAGIC HOLE」
スタルクらしい少し茶目っ気のあるデザイン
成形が難しいそうで、来年にならないと製品は市場にはお目見えしないそうです。
市内のカルテルのショールームでは吉岡徳人の見えない椅子のプレゼンテーションが展開されていました。透明なストローのようなチューブが無数に空間に突き刺さっていました。
不思議な空間でした
TITLE:サローネ2010 その11 夜のチェントロ
人で溢れている喧噪のミラノも、それはそれでいいと思うけど、その喧噪が去って、人気が無くなったチェントロははっとする程美しいと思う事がある。
夜も更けて人気が無くなったライトアップされたドーモ。
最初にミラノに来たのはもう30年前だろうか、その当時のドーモは黒い汚れがベッタリと付いた、お世辞にも美しいとは言えない建物だった。
ここ何年間でドーモはすっかり美しくなった。
人気が無くなったガレリア
日本のアーケード商店街の原型だと言うひとがいるけど、こんなに美しく荘厳なアーケード街は見た事がない。
ガレリアのビルの上の方は住居になっているそうで、その住人は凄いお金持ちが多いという話を聞いた事がある。
ドーモからサンバビラに向かう道
車は入れなくて、日中は人が溢れている
道の両側はショップが軒を連ねている。
喧噪の対比としての静寂がより街を神秘的に魅せているのかもしれない。
TITLE:サローネ2010 その9 SICISのパーティー
ミラノ市内のSICISのショールームでパーティーが開催されました。
少し遅れてパーティー会場に入ったのですが、会場の入り口はもう人で溢れていました。
一応主催者側になるので、人ごみをかき分けてともかく会場に入りました。
会場内はもう既に人でいっぱいでした。
日本からのお客様も沢山来て頂きました。
「カーサブルータス」の亀井編集長や「エルデコ」の木田編集長にも来て頂きました。
パーティーも佳境に入ると、入りきれなかった人が会場の外まで溢れていました。
会場の前の道路も写真のように大渋滞で、サローネもいよいよ佳境に入ってきました。
TITLE:サローネ2010 その8 バルビエ・トーゾ
ベネチィア最古のガラス・シャンデリアのメーカーBAROVIER & TOSO がPaola Navoneのディレクションでトルトーナ地区の特設会場でのプレゼンテーションを行いました。
展示のテーマは「廃屋に咲く青の世界」
中に入ると廃屋の壁際に並ぶ青のウォール・シャンデリア
なんか妖しい
壁に沿って進むと次の部屋に入る
この部屋には天井から下がる5層にもなった巨大な青のシャンデリアが登場
今回のバルビエのテーマは「青」というのが一つ、もう一つは「縦方向のシャンデリア」だそうだ。
室内が暗くて少し写真がぶれていて分かり難いのですが、ワイヤーによって吊るされたガラスのの花びらの一つ一つにLEDが仕込まれている。通常のシャンデリアでは光源は上にあって,その光源からの光がクリスタル・グラスに反射して美しい光を放つのだけど、この方法だと縦に長いシャンデリアは出来ない。このクリスタル・グラスに直接光源を付ける方法だとシャンデリアは何処まででも長く出来る。
事実、ルイビトンのシンガポール店の納入されシャンデリアは長さがなんと10mにもなるそうだ。勿論、ルイビトンに使われた花びらは、花びらではなくルイビトンのマークが使われたらしい。
会場の出口のインスタレーションには可愛いバルビエの人形が並んでいた。
このバルビエ・トーゾのプレゼンテーションはトルトーナ地区の中では群を抜いて印象的だった。
このプレゼンテーシヨンの動画がU-Tubeに上がってました。
TITLE:サローネ2010 その7 グルチッチとハイメに遭遇
バルセロナデザイン、通称「BD」のブースに行ったらコンスタンチン・グルチッチとハイメ・アジョンがいた。二人とも初対面だったけど、BDのマネジャーに紹介されて少し話をした。
左の写真はグルチッチ(中央)と話しをする私、左はBDのマネジャー
スカルの刺繍が付いたブルゾンを着てたら、グルチッチが気に入ったらしくて、どこの服なんかと質問された。
二人ともトーヨーキッチンは知っていたし、コンスタンチン・グルチッチは東京ショールームにも来た事があるそうだ。
ハイメは来た事はないという話しだったので、ぜひとお願いをしておいたら連休中に来てくれた。
写真はハイメとのツーショット
写真で見るより若い感じがする。
何れも今をときめく世界の若手デザイナーの二人に会えたのはラッキーだった。
BDから今秋発売予定のハイメ・アジョン・デザインのラウンジチェアーとオットマン。
今年の初めのパリでのショーの時に発表されていたもので、nabe forumにも記事として取り上げたので憶えて見えるかと思います。そのラウンヂチェアーの4色カラーバリエーションが展示されてました。色は黒、グレー、青、赤です(黒が写真では紫に写ってますが,黒です)
この黒を1台サンプルで発注してあるので、秋の東京でのデザイン・ウィークには東京ショールームで見て頂けると思います。
グルチッチの木製のスタッキング・チェア
まだプロット・タイプ段階なので,発売時期は未定とのこと。
いかにもグルチッチらしいデザインだと思った。
TITLE:サローネ2010 その6 Established &SONS(3)
Established &SON、エスタブの三回目です。
今日はラグと照明を紹介します
「Wood Rug」と名付けられた敷物
ウッド・ブロックをデザインしてパターンがラグに描かれている。
デザインはヒット作「ロング・ウッド」のデザイナーのリチャード・ウッド
今年度の新作ではないのですが、印象的な照明システム「トーチ・ライト」
一つ,一つでも機能するのですが、その照明を束ねるとまったく違った照明に見えてくる。
カラーは黒、シルバー、赤の三色
同じく新作ではないのですが、エスタブを代表する照明器具
無数のLEDを円盤の上に埋め込んだ照明
ペンダントとスタンドの2種類があります。
Established &SONの代表的なものを紹介しましたが、如何でしょうか?
この会社、日本ではまだ知名度は少ないのですが、世界のインテリア業界に彗星のように登場して来たメーカーです。
5月29日から東京ショールームで展示が始まります。名古屋,大阪でも一部商品が展示されますので、ぜひ一度ご覧下さい。
TITLE:サローネ2010 その5 Established &SONS(2)
Established &SONSの2回目です。
Heidiと名付けられたスツール
デザイナーはセバスチャン・ロング
木製の足と、樹脂の座面が絶妙のバランスだと思いました。
少し座面が高いので、トーヨーキッチンのTAVOには合わせられませんが、バーカウンターなんかに使われれば、かなり今風の雰囲気が演出できると思います。
イギリス人のアーティスト、マルティノ・ガンパーは、使い古され寄付された椅子を使用して、1日に1脚、100日で100脚の椅子を制作し、2006-2007年にLondon design museumで開催されたconfronting the chairの展覧会で「100 Chairs in 100 Days and its 100ways」という本を発刊し、当時はそれがかなり話題なったので知ってる方も多いと思う。
http://artlabo.ocnk.net/product/2240
そのマルティノ・ガンパーが始めてデザインした椅子がエスタブから発表されていた。
曲げ木をの組み合わせで作られた美しい一品です。
Jumperと名付けられた一人掛けのソファー
ウールのカバーのものは以前から発売されていたが、今回はニットの張り布を使用したユニークなデザインになっている。ニットも普通のニットを使用しているのではなく、ニットを洗って、乾燥させる過程の中で収縮が起こるが、この収縮を繰り返したニットは極めて耐久性が高い。従って、耐久性を要求されるようなコントラクトでの使用に最適だと思う。
17世紀のチェストを参考にデザインされた新製品
扉を開けると別のグラフィックイメージが飛び出してくる。
このデザインはまずカラーありきから始まったそうだ。普通のデザイン作業では最後にカラーがくるのだが、このチェストに関しては最初にカラーイメージがあって、それがデザインに繋がっているそうだ。
ちょっと私には難解だが、使われているピンクが何ともいえなく美しい。
今日の最後はグリチッチのCRASHと名付けられた一人掛けソファー
家具というより、一つアートピースのような気がする。
明日は「ラグ」と「照明」の紹介です
TITLE:サローネ2010 その4 Established &SONS(1)
今日は今年からトーヨーキッチンの仲間入りをするEstablished & SONS(エスタブリッシュト アンド サンズ)の紹介です。
ご存知のように創業6年目のイギリスのメーカーですが、ここ数年のサローネでは台風の目のような存在で、世界にイギリス旋風を巻き起こしているメーカーです。最新のデザインの中に、どこか懐かしさを感じさせる製品が多く、独特の風合いです。
私の大好きなメーカーの一つでしたが、このメーカーを日本で扱う事が出来るようになるとは思いませんでした。でも、こうやってエスタブリッシュト アンド サンズ(略してエスタブ)の日本での正規代理店として商品を日本のマーケットに紹介出来るのは凄く嬉しいというのが実感です。
Established & SONSの日本でのお披露目は今月29日から東京、名古屋,大阪のトーヨーキッチンショールームで開催されますので、このブログを見て興味を持たれた方は是非お出かけ下さい。
それでは今回のミラノサローネでのエスタブのプレゼンテーションを紹介しますね。
エスタブの代表作の一つ、カーボン・テーブル。
長さが2400mmと3000mmの2サイズ
驚くべき事には、4本の細い足だけでこの長いテーブルが支えられていていること。
もう一つ驚くべき事は、写真を見ても分かるように、そのテーブルの薄さが驚異的で美しい
強度は十分にあり、この上を人が歩くことも出来るそうです。
素材は名前の通りカーボンファイバーです
このテーブルは数々のデザイン賞を獲得しています
Best Furniture Design,Wallpaper,2008
Best Furniture Design,Design Week Award,2008
Best Innovation,Home & Garden Awards,2008
エスタブを代表するサイド・ボード「WrongWoods」のカラーバリエーションも展示してあった。この今まではホワイト、グリーン、レッドがあったが、今回はピンク。
この「ロングウッド」世界的なヒットになって、エスタブの名前を世界に浸透させた商品であり、5月末のお披露目でも展示される予定です。
Brick (ブリック) と名付けられたソファー
名前の通り,レンガ状のファブリック・パタンがポップでお洒落です。
色は黒と赤
このソファーは秋の東京デザイン・ウィークで紹介予定です
Quilt (キルト) と名付けられたソフアー
ちょっと有機的で、どこかクラシックで可愛い。
色は紺と赤、、、オットマンもあります。
このソファーも秋の東京デザイン・ウィークで紹介予定です。
ベーシックな木製のフレーム・チェアー
名前もそのままの「Frame Chair」
5月末のお披露目でご覧頂けます
有機体のような不思議な形状の椅子「Tudor Chair」
デザイナーのイメージは8人の妻を持ったイギリスのヘンリー8世の妻達のイメージだということだけど・・・、、私もちょっと理解出来ないので説明は後日ということになる。
最後に紹介するのは引き出しの箱を積み上げたような不思議な収納システム「STACK」。
引き出しの箱のように見えるのはダミーではなく、本当の引き出しとて機能する。
百聞は一見にしかずというので、U-Tubeに上げたムービーで動きを確認して下さい。
キッチンのアイランド化が進んだのにもかかわらず、収納については相変わらず壁に向かって整然と並ぶというイメージしかないのですが,今後はキッチンとリビングの垣根が取り払われたのですから、こういった部屋の真ん中に置く、ちょっとオブジェ的な収納があってもいいのではないかと思います。
勿論、こういった収納は収納量という意味では劣ってるのは間違いはないのですが、この時代、物が家庭に溢れるということが果たして幸せのパロメーターなのかという疑問を考えると、こういった印象的な収納システムをキッチンの横に侍らせる生活というのも、なんか想像すると楽しくないですか??
この「STACK」は5月末のお披露目で見て頂けます。
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