時代の寵児Marcel Wanders
いま世界で一番旬で、熱いデザイナーMarcel Wanders
デザインという想像力の琴線をダイレクトに刺激してくれるデザイナーMarcel Wanders
2007年のサローネでも しっかりやってくれました。
天才かもしれない。
お得意の巨大モチーフは健在。巨大なスタンド・ライト、大きさは一緒に写っている人間と比較して下さい。マルセルがプロデュースするMoooiではstudio JOBによる巨大なシャンデリア。小さいものを単純に巨大にするだけで、形としてバランスがとれるのかという疑問がありましたが、実物をよくよく見ると、ディテールでの工夫はかなりされている節が見られました。さすがMarcel Wanders、、ただものではない。
今回の作品の中でのハイライトはレースを樹脂で固めた家具。
中は空洞なので座ると壊れそうな気がするが、座ってみると意外と頑丈。でも、レースということで座りながら一抹の不安感を感じるのが、なんか自虐的に心地良い。しかし、こんな発想と、技術はどこから出てくるのだろう?
同じく、レースの四角いスツールと、巨大で装飾されたベルの前に置かれた「子犬」のモチーフ、これもレースを樹脂で固めてある。中は、勿論空洞で透過性がある。巨大な装飾されたベルは、他にも何台も展示されていた。もうこれはアートの世界なんだと思う。
ゴールド系の具象モチーフが施されている「チェスト」と「椅子」。ちょっと淡目のゴールドが上品さを感じさせる。
具象モチーフや抽象モチーフのファブリックを貼ったソファーはこの他にもいろいろ展示されていた。形状も単純な定規で線を引いたようなデザインではなく、人間の手が確実に入った線を基調にしているのが、よりいっそう暖かみを感じさせる。日本の市場でも、無印的なシンプルだけど無機質で単調なソファーや家具ではなく、こういったより暖かい、人間味を感じさせる家具に変わっていくのだろうと思います。まさに「ミニマルの終焉」と「DECOの始まり」が日本でも急速に進むだろうと思います。
余談ですが、チェストの前に座っている男性が着ているカラフルなシャツが、Marcel Wandersのブースに妙にマッチしている。個人的にもちょっと気に入りました。どこのシャツだろう?もう一つ、会場で会った「モダンリビング」の編集が着てたメンフィス柄のMIUMIUのシャツもとても良かった。男性のシャツも柄物のの時代が到来なんでしょうね。
コクーンと不思議で新鮮なモチーフを表面に施したオットマン。これからの家具は、これほどカラフルで躍動感のあるデザインになって行くのだろうか?美しいだけに、その可能性に付いて考え込んでしまいました。ここまでDECOが行くとしたら、DECOの可能性は無限に広がっていくと思います。
ゴールドのモザイク・タイルが表面に張られた展示車。勿論ダミーで走ることは出来ません。一昨年のサローネでベネツィアン・モザイクで装飾されたミニ・クーパーがトリエンナーレで展示されてましたが、こうやって見ていると、こんな車もありかな?と思ってしまいます。
最後にサローネでのMarcel Wondersの個展をビデオでクリップしました。写真よりもより臨場感があるかと思います。
最後にお願いです。
「人気Blog Ranking」なるものに登録しました。興味半分に登録したのですが、順位が少しずつ上がってくにつれ、性格的なものなのか、どうしても順位をもう少し上げたいなんて思ってしまいます。もしお願いできるなら、左上の「人気Blog Ranking」のボタンををクリックして貰うとカウントされるようです。宜しくお願いします。現在「インテリア部門」の37位です。
最近のコメント