TITLE:新製品 CORE ・・「キッチンに住む」って何?

 CORE が発売されました。

 1986年すでから、今から22年前にTOYO KITCHEN STYLE の原点とも言えるキッチンを発表しました。当時としては画期的なセミオープンタイプのキッチンで、このキッチンの名前が「Urban CORE」で、今回思い入れがあるこの製品から「CORE」という名前を取った新製品です。
 デザイン・オリエンティッドのキッチンを始めて22年、、Urban CORE が現在の日本のシステム・キッチンの一つの原型になったように、今回の CORE は、これから10年先、20年先の日本のキッチンのディファクト・スタンダードを目指すという想いを込めた製品です。
 上の写真は 1986年に発表した当時の Urban CORE です。今見ても新鮮です。ちなみに、このキッチンは複雑に折れ曲がっていますが、キッチン部の折れ角度が 135゛で、現在の INOV-LAND の原型にもなっています。
 今回の CORE の開発テーマは 「キッチンに住む」

 2001年に発売した Bay`s Bay という商品は、日本で始めてのアイランド・キッチンを最初からシステムとして想定した、まさにアイランドの為のアイランド・キッチンでした。
 この Bay`s Bay の発売に当たってのコンセプトは、、
 「コミュニケーションをキッチンの機能として考えよう」
 というものでした。
 つまり、「キッチンは料理をするだけの道具でいいのか?」という提案でした。
 当時は、今でもそうですが、キッチンは料理をする道具である、、という切り口からしかキッチンを考えない人が多いのですが、
 Bay`sBayでは
キッチンはもはや料理をする道具だけではなく、キッチンを中心とした家族のライフスタイルという切り口から入る事が求められ始めている」
 という話をいつもお客さんに話していた記憶があります。
 当初はこのキッチンの考え方はなかなか理解されなかったのですが、数年後に突然に花開き始めて、現在ではTOYO KITCHEN STYLE で販売する半分以上がこのアイランド・タイプのキッチンになってきました。まさに、お客様の潜在ニーズを捉えたのだと思います。
 その後、キッチンと家族のコミュニケーションの話は、誰もが理解して戴くようになり、日本のキッチン・メーカーの殆どが、この「コミュニケーション」という言葉をキーワードとした製品の開発やら、プレゼンテーションをするようになったのはご存知の通りです。
 でも、、アイランド・タイプのキッチンを販売しながら、私の脳裏をよぎっていたのは、こういうことでした。
 「キッチンを部屋の真ん中に置いただけで、本当に家族のコミュニケーションがはかれるのか」という疑問でした。

 実際にアイランド・タイプのシステム・キッチンを採用して頂いたお客様と、このことに関していろいろお話してきました。つまり、アイランド・タイプのキッチンを設置してから、本当に家族のコミュニケーションが進んだのかどうかということです。
 いろいろ聞いてみると、子供が小さいうちは、それでもキッチン廻りに家族が集まって、会話が弾むというのは事実のようです。しかし、子供がある程度大きなってくると、料理や食事でせっかく集まった家族が、食事が済むと、三々五々にそれぞれのプライベート・スペースに帰ってしまうようなのです。
 この現象を、私はこう名付けました。
 曰く 「食事後解散」ライフスタイル
 では、どうしてせっかく集まった家族が解散をしてしまうのでしょうか??
 理由は、キッチンやダイニングがそこに長時間いて、決して心地よい空間ではないということのようです。長時間いて心地よくないから、「食事後解散」をしてしまうという事なのだと考えました。
 キッチンをもっと心地よい空間にするには・・
 まさに
 「キッチンに住む」です。
 具体的に、今回のCOREでキッチンを心地よい空間にする為に、どんな工夫をしたのか、、これはまた後日お話しします。
 下の写真は新製品の CORE シリーズの KIRAKIRA の Nero です。

 いや、、はやく聞きたいと思われる方は、現在南青山、名古屋、大阪、福岡の各ショールームにCOREは展示してあるので、ショールームで自分の目で確認して、TOYO KITCHEN STYLE のショールーム・スタッフの説明を聞いてみて下さい。

 明日から、暫く日本を離れます。
 恒例のミラノのサローネの視察に出かけます。
 サローネもここ数年大きく形態が変貌してきていて、私的には少し昔のサローネを懐かしむ心はありますが、まあ、、それでも、世界最大のインテリア・ショーなので、きっと面白い物に出会うことを期待しています。
-続く-

TITLE:世界一高価なチョコレートとか、今日から新製品「CORE」の展示が・・

 今日から新製品 CORE の展示が南青山、名古屋、大阪、福岡の各ショールームで始まります。 ということで、今日は東京です。 発表会は10時かららしいので、もう少ししたら出かけます。
 CORE は TOYO KITCHEN STYLE として、これからの日本のキッチンのディファクト・スタンダードを目指して開発された商品で、TOYO KITCHEN ファンの方はもとより、キッチン・ビジネスに携わっている方、これからキッチンの購入を考えている方には是非ご覧戴きたい商品です。
 製品コンセプトは    「キッチンに住む」
 デザイン・コンセプトは 「天空の城ラピュタ」

 キッチンに住むとは?? 何??
 浮遊するキッチンとは何?
 キッチンのどこに「飛行石」があるのか??
 詳しくは HP でご覧ください
 ということで、昨晩は南青山のショールームの展示を確認してから、あまり徘徊したことがない 東京ミッドタウンを詳しく徘徊してきました。
 もう知ってる方も多いと思うのですが、(私は知らなかった) とんでもなく高価なチョコレートを発見

 

 場所は東京ミッドタウンのガレリアの1階の中央あたりにあります。

 写真のチョコレートはステンレスのギフト容器に入ったもので、
 価格は、なんと 19,500円、、
 思わず価格表示を見直してしまいました。

 写真はトリフ・チョコレート
 価格は8個入りで 14,000円
 なんと、、この商品は SOLD OUT になっていた。
 こんな高価なチョコレートのマーケットがあるんだっていうこと、、ちょっとした目から鱗状態でした。

 日本の市場も遅ればせながら多様化の時代に向かって突き進んでいるいま、この多様化の時代には、今まで日本の企業が取ってきたマーケッティングの手法が、少しずつ時代遅れになってくるんだという思いが強くなってくる。

TITLE:GDC原宿店がOPENとか、PRADAの妖精とか・・

 今シーズンのPRADAのモチーフの「妖精」が、なんとPRADA表参道店の外壁の全面に描かれていた。
 かなりの迫力なので、一見の価値はあると思う・・ 
 ということで、今日は東京、南青山を歩いていたら、こんな巨大な「妖精」を発見して、なんか凄く得した気分になっている nabe です。

 先週末、GDCの原宿店がオープンしました。
 題して G GDC
 表参道からキャッツ・ストリートに入り、HHstyleを横目に見て進み、ポール・スミスの先に新店舗はオープン。
 内装は勿論、熊谷隆志
 そのオープニング・パーティーに出かけていきました。


貝印の100周年記念パーティーが終わってから駆けつけたので、少し遅れての参加でした。
 会場に入ると、もうパーティーは既に佳境に入っていて、もう大混雑で大騒ぎ。
 店舗の中は、もう喧騒の渦
 熊谷さんも上機嫌でパーティー参加者の一人、一人に挨拶

 正面の壁はフレスコ風に描かれている。
 面白いのは、その描かれた壁の一部に本当の扉があり、そこがトイレになっている。
 一種の騙し絵ですね。

 店内に使われている古い照明器具
 目黒通りで熊谷さんが発見したそうだ。
 天井の塗装もなんかいい風合い、、熊谷さんに「天井の塗装は何ですか?」って聞いたら、
 熊谷さん曰く   「手で塗った」

 内装も使われている照明、什器も興味深い。
 全体のインテリア・コーディネートも一つ間違えばバラバラになってしまう、一昔前の言葉だと「ださく」なってしまうという、微妙な一線でバランスを取っている感じが危うくて、それがインテリアに何とも言えない妖しい魅力を与えている。

TITLE:肥満が犯罪になる日

 今週のNewsWeekでこんな特集をやってます
 題して 肥満が犯罪になる日
 いろいろ考えさせられますね。
 
 ということで、ちょっと更新をさぼってました nabe です。

 花のソファー RAN (蘭) を発表しました。

 発表会は先週の木曜日 3月27日 に六本木 Meuble で開催されました。
 現在12脚の RAN が Meuble に咲き乱れています。
 ぜひ、ご覧下さい。
 4月10日からは 南青山、名古屋、大阪、福岡 の各ショールームで、新製品 COREと一緒にご覧戴けます。

TITLE:木造4階建ての温泉宿 環翆楼

 木造4階建てという不思議な温泉宿が箱根の塔ノ沢にある。
 築100年というから、かなりのレトロ感だし、今では木造で4階建てという建築は許可されないそうだ。そいいう意味からでも、建築としてはかなり興味深い。

 宿に入った瞬間に100年前にタイムスリップしたかのような錯覚にさえ陥ってしまう。
 この宿、実は私の20年来の友人がやってる旅館で、時々全国に散らばった友人が一同に集まって、旧交を暖めたりする場でもある。この友人とは、若い頃に青年会議所という組織に入っていて、その頃に知り合い、以降なんやかんやで交遊が続いている。
 そんな由緒ある旅館の親父なので、どことく雅な顔立ちで、それと、子供の頃から温泉で生まれ育ったというだけあって、なんか顔がいつも艶々としているような気がして、さすが塔ノ沢の湯は肌にいいという看板を背負っている、、、ていう感じかな!

 玄関を入ると、右手に飾られている大きな古色蒼然とした金庫。

 格子の窓越しにお庭を見ながら、部屋へと案内される。

 畳敷きの渡り廊下
 建具は全て昔のままの木製。

 木製の床の渡り廊下
 建具に入ってるガラスは全て「手吹きの板ガラス」
 像は微妙に歪むが、ガラスの透明度は素晴しい。
 こんなガラスが割れないで今まで残っているというのは驚異だと思った。
 ヨーロッパにはまだ「手吹きの板ガラス」を製作している工房は残っているという話は聞いたけど、日本でもまだ残っているのかどうかは聞き漏らした。

 旅館の4階にある国宝級の大広間。
 襖絵はかなり修復が必要なように見受けたけど、予算的にも一旅館で修復費用を負担するのはかなり厳しいと、、親父は言ってた。さもありなんと思った。でも、この70畳の大広間、かなりの迫力で、一見の価値はあると思う。

 大広間の天井
 欅の一枚板で覆われている。一見曲げ木に見える天井側面の桟も、良く見ると曲げ木ではなく、一枚の木を刳り貫いて加工してあるように見えた。
 昔のものは、一点一点に職人の手が入っていて、それが何か暖かみみたいなものとして伝わってくるような気がした。

 環翆楼の玄関で旅館の親父と記念撮影。
 宿の下足番にシャッターを押してもらったら、なんとピントがオオボケだったので写真は縮小しました。
 一泊しただけだけど、、なんか肌が艶々になったような気がしたけど、、 な、、わけないな。
 箱根塔ノ沢の「環翆楼」、今風のカップル向けの温泉宿ではないけど、、お近くにおいでの節で、木造建築に興味がある方、レトロな雰囲気がお好きな方、ぜひ一度お出かけ下さい。

TITLE:アートとしての家具 CasaBrutusの場合

 ここ nabe forum でも、実用品としての家具ではなく、アートとしての家具について度々話をしてきました。日本の場合はどうも「座る」という機能を優先させるという切り口だけで椅子やソファーを評価してしまうという考え方が一般的で、空間デザインを優先させた家具というのは、どうしても脇に追いやられてしまっているのはとても残念です。

 4月号の「CasaBrutus」のアートの特集の中で、アートとしての家具も特集されていましたので紹介します。こういう切り口で家具を雑誌で取り上げられる事は日本では希有なので、CasaBrutusの新編集長の勇気に拍手を送りながら、この特集を取り上げてみます。
 余談ですが、CasaBrutusの前編集長は吉家さんというとても素敵な女性で、先頃無事に男の子を出産されたそうです。おめでとうございます

 この特集では家具だけでなく、建築やファションさえも、アートという切り口で語られていて、とても興味深いです。
 話を家具に戻して、この特集ではいろいろなアートとしての家具が取り上げられていますが、私なりに興味をそそられたものを取り上げてみます。

 アレッサンドロ・メンディーニのロッカー
 ロッカーの上にはゴールド・モザイクのガラス・タイルに覆われた巨大なブーツが鎮座している。価格は 60,000 ユーロだから、900万円強ということなので、かなり高価ではあります。誰もが購入出来る価格ではないので、市場には出回る事は無く、コレクターの間で売買されるだけだと思うので、まさに自分だけの家具で、玄関先の靴の収納ローカーとして置いてある様を想像するだけで、強烈なインパクトを感じる。
 近藤典子さんの200足の靴を効率的に収納出来るというロッカーより、こういった無駄で美しいロッカーの方が私としては食指が動いてしまうのです。住む空間が、あまりにも無駄がなく効率的で合理的というのは、なんか息が詰まってしまう私です。
 心のゆとりみたいなものは、「無駄」なものから生まれてくるような気がします。

 ステュディオ・ジョブの巨大なブラックホール付きの収納。穴が開いてりゃ、収納として使い物にならないということになるが、、、不思議なイメージだ
 記事よるとブロンズ製らしい。
 いかにもステュディオ・ジョブらしい一品。
 価格は、日本円に換算して3600万円というから、とても高価、、限定の生産台数が5台らしい。

 TOYO KITCHEN STYLE では、キッチンだけではなく、キッチンに付随、隣接する家具や照明をトータルで提案出来る企業を目指してきてました。特に、アイランド・キッチンの時代になって、空間にキッチンだけを単独で置いて、それでおしまい、、後はユーザーが自分で考えて下さい、、というだけの対応ではなく、キッチンを中心としたインテリア空間をトータルに提案していきたいと考えています。
 アートとしての家具という切り口も、一つのキッチン・インテリアを提案するキーワードだと考え、かねてから開発をしてきました。この、私としても思い入れが強い家具を来週ようやく発表することになりました。
 楽しみにして下さい
 
 3月28日より六本木 Muble で一般に公開されます。TOYO KITCHEN STYLE が考える、キッチンに隣接するアートとしての家具、ぜひお出かけ下さい。

TITLE:長期滞在型というホテル

 ここ「nabe forum」を始めてからそろそろ1年半になろうとしている。
 そんな長い間やってるという実感はない。あっという間の1年半だった。
 でも、長らくやっていることで、、定期的に見て頂いている方も随分と増えてきて、嬉しい限りです。
 アクセス数が増えるに従って、最近 「nabe forum 」絡みの取材も少しずつ依頼されるようになってきました。もともと、キッチンやインテリア関係の取材は多いのですが、ブログ関係の取材というのは、かなり毛色が変わってる感じがして、なんかエクサイティングな気持ちになる。

 
 東京六本木のミッド・タウンオークウッド・プレミアという長期滞在型のホテル・アパートメントが出来て話題を呼んでいるそうだ。ホテルのように短期の滞在ではなく、アパートのように何年も住む訳ではない。基本的な契約はマンスリーベースだということだ。
 このアパートメント・ホテルの体験取材の話が入ってきた。宿泊体験をして、その内容をブログに書いて欲しいという依頼だ。このホテルはもともと泊まってみたかったので、二つ返事で快諾した。
 ブログだけではなく、雑誌「エスクワイヤー」に掲載されるそうで、取材する側と、取材される側と、一度に両方の立場を経験出来るというのも面白そうだった。
 オークウッド・グループはアメリカが本社で、日本でも既に何軒かオープンさせて稼働しているが、今回は「プレミア」という名前が付いているだけあって、その中でも最高級のランクに位置するのだそうだ。
 価格も、月額ベースで70万円程度からで、一泊に換算すると2万円強になるので、そんなに飛び抜けて高い訳ではない。もっとも3ベッド・ルームという大型の部屋もあり、ここだと月額200万以上するらしい。

 オークウッド・プレミアの入り口はミッドタウンの北端にあり、ここまで来るとちょっと人通りも途絶えるので、いい意味でのプライベート感と、高級感がある。
 入り口はロックされていて、一般の人は入れない。入り口の横にはキーロックがあり、マンションのように住民はキーをかざすと入れるようだ。ちょっと秘密めかして、なかなかいい。入り口付近でウロウロしていると、オークウッド・プレミアの広報を担当している結城さんが迎えにきてくれた。

 
 入り口を入ると、大きな盛り花に迎えられて、雰囲気は高級ホテルそのもので、マンションやアパートという雰囲気は微塵もない。マネージャーや支配人に紹介をして貰って、少し会話を交わしてから部屋に案内された。

 エレベーターで5階に上がると、そこは空中庭園、、目の前にはミッド・タウンの高層ビルがそびえ立っている。

 案内された部屋は二部屋続きのワンベード・ルームで、ここも雰囲気は完全にホテル。静かだし、部屋も広いので、極めて快適。窓の外にはウッド・デッキのベランダまで付いている。
 ホテルと違うのは、キッチンと洗濯乾燥機が部屋に付いていることだ。
 極めて快適なのだが、案内された部屋にはシャワーしかなく、風呂はツーベッド・ルームかららしい。でも、シャワーも最近流行のレイン・シャワーで、シャワー室に置いてあるスツールに座って、打たせ湯のようにシャワーを浴びると、とてもリラックス出来る。シャワーを使いながら、これでいいのではと思ってしまった。でも、シャワーしかないというのは、さすがアメリカのホテルだと思った。
 ベッドも快適で、空調も適温。まるでホテル、、、ある意味ではホテルより快適かもしれない。

 翌日は早朝から雑誌「エスクワイアー」の取材とインタビュー。
 左の写真はビジネス・センターでの撮影。全てのディスクワークがここで済むので、ストレスがなくていいかもしれない。
 右の写真は、部屋でインタビューを受けてる私です。インタビューをしているのはライターの澤田さん、ブログに写真出すよ、、つて言ったら、なんか緊張するなぁぁって言ってた。
 長期滞在型のアパートメント・ホテル、日本ではまだ馴染みがないというせいもあると思うけど、お客の半分以上は外国人だそうだ。事実、朝食を食べていても、日本人はチラホラで、殆どが外国人。日本にいる気がしない。
 でも、こういった形態のホテル、非常に合理的だと思うので、これから日本でもかなり普及するのではないとか思った。

TITLE:気分は Rock ‘n’ Roll

 最近 U-Tube で音楽を楽しむ人が増えているとか、、
 私の友人でも休日の午後は U-Tube で、その日の気分の音楽を検索してのんびりと時間を過ごす人も少なくないようだ。この音楽の楽しみ方はある意味では衝撃的だ。
 で、、、今日の私の休日の午後の気分は Old Time Rock ‘n’ Roll
 まず、Bill Haley の Rock Around The Clock

 こんな古いミュージック・ビデオが U-Tube に保存されているのは驚きです。
 ご存知とは思いますが、若い方の為にひと言解説を、、、
 この曲は映画「暴力教室」のテーマに使われる事で、全米の大ヒットとなり、当時のアメリカの Rock ‘n’ Roll ブームの火付け役になったと言われる名曲ですね。
 Rock’n Roll といえば、、 この曲を外してRock’n Roll を語る事は出来ない、、なんちゃって!!
 Elvis Presley の Jailhouse Rock、、

 なんか、Rock ‘n’ Roll の原点のような気がするのは、私の単なる思い込みかなぁぁ
 Elvis Presleyは同じ頃、名曲Heartbreak Hotel
 と、、、こんな具合に、好きな曲を次々と検索して聴き始めると、時間の経つのも忘れてしまう。U-Tubeはおまけに画像付きだというのが嬉しい。
 さらに U-Tube のなかをサーフィンしていると、、 なんと Janis Joplin を見つけた。それもあの Woodstock でのライブバージョン
Try

 当時、私は19歳、、このJanis JoplinのWoodstockでのライブ映像を見て、瞬間的に虜になり、学生時代は彼女の音楽を聴きまくった。まあ、私の青春時代の甘酸っぱい思い出とダイレクトにリンクしているので、彼女の曲を聴くとその頃の思い出が走馬灯のように頭を駆け巡る。
 余談だけど、アメリカから帰国した時も、彼女の音楽を後生大事に携えてきた。その曲を日本での友人に聴かせたとき、友人曰く、「テープが延びてるよ」って注意された。当時の日本はグループ・サウンズ華やかなりし時代、ビートルズが全盛の時代に、Janis Joplinのような絶叫型の歌声はきっと異質に思われたのだろうということだろと思う。
 さらに音楽の話が続く
 講演の前には、気持ちを整える為に必ず i-Pot で好きな音楽を聴くことにしている。
 どんな曲を聴いているのかは、今までは企業秘密だったけど、ある時、遂に社員にバレてしまった。
 社員曰く「なんちゅう曲を・・・」と、、けっこう驚いていた。
 とうも私のイメージと違うらしい。

 酒や、、酒や、、酒もってこい
 あーーー、、書いちゃったぁ

TITLE:空間オブジェとしての椅子

 日本では椅子やソファーというのは「座りやすい」という事が第一義に考えられていて、座り心地の悪い椅子やソファーは、それだけで市場から排除されてしまうことがある。
 しかし、椅子やソファーというのは「座る」という機能だけでなく、空間に置くことによって、空間そのものの空気感さえも変えてしまうという機能が、むしろ「座る」という機能よりも大切なのかもしれない。つまりインテリアとしての家具という側面からの家具の価値基準から考えると、家具も一つのアートとて捉える事が出来る。

 最近、1億6千万円で落札された「ラウンジ・チェアー」がある。
 ロッキード・チェアーとか、ロッキード・ラウンジ・チェアーと呼ばれるのがそれで、アルミをハンドメイドで叩いて、折り曲げて、リベットを打ち込んで製作されたそうだ。世界に一台しかなく、現在ではもう製作は不可能だそうで、それが1億6千万という価格の所以かもしれない。
 それにして、椅子が1億6千万とは、ちょと、、というか、、かなり驚く。
 デザイナーはマーク・ニューソン、、プロデューサーは日本人の元IDEEの代表だった黒崎さん。日本人がこういった物造りに携わったというのは、なんか同じ日本人として誇らしいと思う。
 でも、黒崎さんがこのローキード・チェアーをプロデュースしたのだけど、結局は日本のマーケットはそれを理解する事は出来なかったようで、200万程度の価格で外国に渡ったそうだ。黒崎さんのような、こういった天才的な人間が出現しても、日本のインテリア・マーケットはあまりに保守的で、権威主義がまかり通っていて、こういった革新的な製品を受け入れるだけの許容性に欠けるようだ。

 従来、こういった高額で取引されるアート性の高い家具はビンテージ家具が殆どで、新作家具がその対象になることはなかったが、ここ数年、新作家具についてもアートピースに近い価格で取引されるようになってきた。勿論、こういった新作家具は限定で生産され、限定数に達すると、製作に必要な型さえも廃棄される。
 最近、ロンアラッドのロッキング・チェアーの新作が発売になった。
 価格は1300万から2000万円、、、勿論一台の価格だ。

 このロッキング・チェアー、、私の「サローネ・レポート」でも再三に渡って取り上げているし、昨年の東京デザイナーズ・ウィークでもオークションで一台出品されたので、憶えている人もいると思う。このオークションがいくらで落札されたのか、それとも落札されなかったのかは、その後の報道がないので知らない。でも、こういったアート家具の需要が日本に多くあるとは考えられないので、恐らく不調で終わったのではないかと推測する。もし、そうでなかったら、日本の家具マーケットも機能一辺倒から、インテリアとしての家具のマーケットが芽生え始まったのかもしれない。

 ダーウィシュというラウンヂ・ソファーがある。
 ミラノのサワヤ&モローニ社が世界限定6台で製作して話題を呼び、当時世界的なイタリアのインテリア雑誌「INTERNI」の表紙を飾った、有名な椅子だ。限定で、とても高価な椅子を製作して販売するという意図が当時は私も良く分からなかったが、新しいインテリア・マーケットへのアプローチの切り口として、かなり興味をそそられたので購入した。今から考えると、よく買ったなと思うけど、ともかく現在になってみるとアートピースとしての新作家具の原点と考える事が出来るので、購入して良かったと思っていいる。
 現在、このダーウィシュは本社の「ミュージアム」に展示してあるので、こういた家具に興味がある方は一見の価値はあると思う。ミュージアムの見学は予約制なので、事前に担当の営業を通して申し込んでください。

TITLE:「Loveless」、はやく行かないとなくなっちゃう!!

 「愛の無い」店が、、なくなってしまうかもしれない。
 私が東京で一番好きなセレクト・ショップ、、ご存知、南青山の「Loveless」のディレクター吉井さんが6月でLovelessを去る事になったそうだ。事情はよく分からないが、三陽商会との契約が6月で切れて、契約の更改はしないらしい。

 オープン以来,東京のセレクトショップの光景をがらりと変えたのは事実で、「Loveless」的なセレクションを真似をしてきているセレクト・ショップも珍しくはなくなってきた。
 このラブレスからスポット・ライトを浴び始めたデザイナーやブランドを上げれば数知れずというくらい、セレクト・ショップという面だけでなく,日本のファション・シーンさえも大きく変えてきたと言っても過言ではないと思う。
 吉井ディレクターが去った後の「Loveless」がどうなるのかは聞いてはいないが、いろいろな噂は飛び交っているが、どれも確認は出来ていない。何れにしても,ショップの形態やセレクションは6月以降は大きく変わってくるのだろうと思う。

 吉井ディレクターはラブレスを去った後は、バッグの「GOYARD」の仕事に携わることになったと、先日正式な発表があったそうだ。

 何れにしても、私の場合は南青山で行く店が確実に一つ減ったということだ。
 まだ、、「Loveless」に行った事がないファション好きの方々、6月までなので、一度は行ってみて下さい。
 「Loveless」では,来週から「スヌーピー・コレクション」が始まるそうで、写真を見る限りでは、なかかお薦めかもしれない。