TITLE:ドイツで見かけた気になる車たち

 ドイツで見かけた、個人的にちょっと気になる車たちです。

 ご存知AUDIのミッドシップカー「R8」。一度見たら忘れられない個性的で創造性溢れるデザインは素晴らしいと思う。少しレトロっぽいていうか、インテリアと同じようにDECOの匂いがいるのは気のせいかな??最近発売されたアルファロメオの限定車や、400kmのスピードが出ると言われている「ブガッティ」もかなりレトロっぽい。最近の車のデザインのトレンドになりつつあるかもしれない。

 車のサイドに、なんとカーボンファイバーが外装に使ってある。内装に使われているのを見るのは良くあるけど、大胆に外装のアクセントに使ってあるのを見たのは始めて。かなりカッコイイ!!

 雑誌でジャガーの新しいスポーツカーを見かけた。これもやはりレトロっぽい。始めて見たけど、プロット・タイプなのかどうかはドイツ語が読めないので不明。もし、次期モデルとしたら、ジャガーのイメージ化かなり変わると思う。

 外装に石目のパネルを使ったスマート、、石が貼ってあるように見えて、ちょっとびっくりした。良く見たら、質のいいプリント・パネルだった。

TITLE:ドイツはアスパラの季節

 昨日の朝にドイツから帰国しました。
 この季節はドイツは白アスパラガスが街に溢れています。
 この白アスパラが、実に巨大で、美味しい。

 写真は街で売られている白アスパラ、一緒に写っている指と較べるとその巨大さが分かると思います。

 この白アスパラは食べるとびっくりするくらい柔らくて、筋がないし、日本のに較べると甘く感じる。茹で上げたたアスパラガスにバターソースを掛けて頂く。ドイツの春の味覚が感じられる。

 白アスパラ以外は、御馴染みのドイツ・ソーセージ。ジャガイモと一緒に食べるプレート。ドイツのソーセージも美味しいけど、ジャガイモは何だとおもうくらいうまい。

 ドイツ名物「アイス・バイン」、、日本で食べるより格段に美味しいが、、多分豚肉が違うのだと思う。しかし、量が多すぎてとても完食は私では無理。

 さすがビールの本場ドイツ、週末には明るいうちからビア・ホールは大繁盛

TITLE:サローネ事前情報(3)

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 2007年度のサローネもあと一週間ちょっとになり、関連情報もかなり広範囲に集まりつつあります。Webでの関連情報も徐々に充実してきていますので、検索エンジンでいろいろ検索しても面白いかもしれません。
 まず今日は、メイン会場であるフィエラの情報です。




 事前情報(1)でも書いたように広大な会場なので、事前に見たい会社、ジャンルを特定してから会場に入られた方がいいと思います。徒に会場を歩き回っても足や腰に負担がきて、記憶力や注意力も次第に薄くなるというような事にもなりかねません。必ず、はやる心を抑えて、おもむろにガイドブックを入手して、よくホール番号とブース番号を確認してから歩き出しましょう。

 一般的にはまず8号館、12号館が必見です。「Vitra」「Molteni」「Zanotta」「Edra」「Moroso」「Cappellini」「Cassina」、そしてうちが総代理店をしている「Ycami」も全てこの二つの館にブースを設けています。また、この二つの館は二階にあり、隣り合わせなので、とても便利です。
 下にの写真は、8号館、12号館のブースのメーカー別の配置を分かる範囲でメモしたものです。参考にしてください。



                                            
                                            
 次にトリエンナーレでのイベントですが、「New Italian Design」というのがメインの展示のようです。インテリア、プロダクト、アクセサリーの分野で活躍するイタリアの124名のデザイナーの合同展示のようです。
 もう一つのトリエンナーレのイベントですが、ちょっと驚いたのですが、少し前に「AXISビル」のリニューアル・オープンのイベントで、深沢直人とジャスパー・モリソンが主宰した「Super Normal」という展示を憶えてみえますか?そのイベントをどうも今度のサローネのトリェンナーレで再現するようです。このイベントは「ペンや洗濯バサミなど無名デザイナーの日常生活用品 200 余点を展示」するもので、今まで気にも留めなくて日常的に使用していた物が実はいいデザインなのだというイベントです。AXISで見たときは結構面白かった。今回のトリェンナーレでは、どんな展示がされるのでしょうか?
 次にミラノ市との共催イベントです。
 ドゥオモに向かって右に「パラッツォ・レアーレ」という古い建物があります。エヌマーレ三世の王宮だそうです。ここで「Camera con vista (眺めの佳い部屋)展」が開催されます。イタリアの 1900- 2000 前世紀から今日までのイタリアンアートとデザインを展示という事なので、かなり面白そうです。余談ですが、この建物は王宮美術館と呼ばれるミラノの歴史的建造物です。中に入ると、イタリアの歴史的な重みを体全体でずっしりと感じ何とも言えない雰囲気にさせてくれます。行かれたことがない方は必見です。

 最近、サローネの第二会場とも言えるようになってきた「トルトーナ地区」ですが、TOYOTAのプレゼンテーションはここのOffinaFiorentini(ViaSavona35)で開催されるようです。プレゼンテーションの内容ですが、もうすぐ発売されるれハイブリッド・レクサスLS600hをモチーフにした造形モデルと、Dior銀座ビルの建築家乾久美子の新作家具「ノハラ」を展示。 空間構成は乾久美子とア ーティストの平川紀道だそうです。










 同じくトルトーナ地区です。コーリアンがジャンヌーベルを使っての新しいコーリアンの造形の可能性のブレゼンテーションを行います。題して『CORIAN NOUVEL LUMIERES
場所はOfficine Stendhal” via Stendhal 35です。昨年はザハ・ハディドのデザインでキッチンのプロトタイプをコーリアンで製作して展示してあった。今年はコーリアンで何を作るのだろう?



 最後にミラノのの天気ですが、アルプスの麓という事もあり、山岳気候の影響で変わりやすく、寒いと思えば、夏のように暖かくなったり、ともかく読めません。事前にいくら天気予報をチェックしても意味がない事も多いので、持って行かれる服は冬から初夏まで幅広く対応できる服を持参する事をお奨めします。

TITLE:世界の金持ちは・・

 最近格差社会の問題が新聞やテレビを賑わしているのですが、では日本から世界に目を転じて、世界の格差社会の現実をモナコGPに世界中から集まってくる豪華ヨットの写真を見ながら感じてみて下さい。

 写真はメイン・スタンド付近に停泊するヨットの群れ、停泊料たけで一週間で一千万だそうだ。しかし、凄い数のヨットと、そのヨットの大きさに注目して欲しい。
 この付近は有名なホテルも多くあり、自分の部屋の窓からモナコGPを観戦することも出来るらしいが、この時期宿泊料は一週間単位でしか予約できないばかりか、一週間の宿泊料は日本円で500万円だという話を聞いたことがある。

 写真はレーストラックのトンネル入り口近くに停泊するヨットの群れ。ここの停泊料はいくらかは知らないけど、ここでも恐らくかなりの金額なのだと思う。
 ここは長いストレートで300km近く出ているレースカーが、二つ続くヘアピンの手前で60kmまで減速して、最大加速をしながらトンネルのストレートに入るという、モナコGPのハイライトとも言える見所。 この付近に「デューク・さらいえ」のマンションがあることでも有名

  上の写真は、モナコのレーストラック付近に停泊できないで、モナコの外にまで溢れるヨットの大群。大型の客船や、日本ではあまり見ないような帆船もかなり停泊している。

 停泊している個人の大型ヨット、船に詳しい人に聞くと、恐らく10億以上はするそうだ。個人で10億のお金をヨットにポンと支払う事が出来るというのは、一体どういう人だろうと現地の人に聞くと、モナコの普通の金持ちだそうだ。
  日本を出て、世界のいろいろな人に出会うと、なんか日本の格差社会の議論は「井の中の蛙」のような気がしてならない。世界の金持ち、それも普通の金持ちでも、日本に較べると本当に飛び抜けている。
 最近の「News week」で「格差社会」に関する特集をやっていた。その記事の中で、格差社会が悪いという議論は「パイは限られていて、一定の大きさ」で、金持ちが沢山取ると、下のほうの配分が減るという前提の議論だと書いてあった。全体のパイをどう大きくするという議論を優先すべきでパイの配分だけを議論しても意味がないという記事の趣旨は私も同感した。また、記事では格差のある社会のほうが、結局中産階級以下の収入が増えているという統計やグラフも掲載されていた。
 最後にもう一つ、この車は一体何なんだ!
 フェラーリF430・カブリオレ、、内装が全てクロコダイル、一体いくらするのだろう?

TITLE:メゾン・ド・オブジェ(7)

 メゾン・ド・オブジェも7回目となりました。今回で最後です。
 継続して読んでくれた皆さんに感謝します。
 今回は、パリの市内を散策しながら、ちょっと興味を持ったものを中心に書きます。勿論ですが、これからのインテリアやデザインを語るときに、ちょっとだけ参考になると私が思ったものばかりです。
 パリは美しい街で、それは単に表通りや、壮大な歴史的建造物が美しいだけでなく、ちょっと入り込んだ路地がはっとするほど美しい通だったり、曲がりくねった道が突然に開けて美しい景色が目の前に現れるという驚きがある街です。

  サントノーレの近くの「Dior」の横の路地です。両側にはお店が並び、お洒落なレストランもあります。このレストランで食べた「チキン・ソテー」は美味しかった。

       サントノーレと言えば、言わずと知れた「ヘルメス本店」があります。入ると殆どのお客が日本人かアジア人で、ちょっと驚きます。
 右の写真はエルメス本店のウィンドウ・ディスプレー。カラフルなクッションは、中近東かアフリカの匂いのするビーズ細工で埋め尽くされています。
 美しい!!

 左の写真は世界的に有名なセレクト・ショップ、マレ地区の「レクレルール」の外観と、下の写真はそのショップのウィンドウに飾ってあったバッグです。カラフルな色使いと、このバッグもアフリカの匂いがしませんか?

   余談ですが、あまりにも有名な「レクレルール」ですが、一部の服好きは除いて、意外と一般には知られていません。日本でもセレクト・ショップが全盛ですが、この「レクレルール」は日本のショップ・オーナーもそのセレクションは必ず参考にすると言われています。昨年には南青山にも東京店が出来たので、服に興味がある人だけでなく、インテリアに興味がある人も必ず見て欲しいショップです。
 ファションはかなり以前から、装飾性が高かったり、色使いが多様化してたり、また、最近では量産できないような、ハンド・メイド感のあるものも数多く登場してきています。いわゆる一世を風靡した「ミニマル」な服は殆ど見ることはなくなりました。          
                    

 最後の写真は、パリに行くと必ず訪れる「カルチェ財団の美術館」のエントランスに聳え立つ、カラフルなモザイクタイルで埋め尽くされた鉢植えです。ガラスの外壁からこれを見ると、また格別の美しさを感じます。この美術館はとても不思議な美術館で、アートという概念を大きく広げてくれます。それこそ、日本の「MANGA」とか、渋谷のストリート・ファションまでアートとして捉える鷹揚さがとても愉快です。
 訪れたときは、高圧線に引っかかった巨大な鷹が、羽根を動かして、高圧線触れる度に、弦を引くような音を発するだけの映画とか、地下では日本の電車、恐らく山手線をイメージしていると思うのですが、その中の光景が延々と続くアニメとか、、ともかく意表を突きます。
 インテリア・デザインも、ヨーロッパでは今回の「メゾン・ド・オブジェ」でも紹介したように、トレンドは明らかに「ウォーム・テースト」の真っ只中に入りつつあります。 インテリアだけでなく、建築そのものも安藤忠雄的な無機質でシンプルなものから、もう少し装飾性の多い建築デザインに変わりつつあると思います。
 振り返って、日本はどうかというと、まだまだ「ミニマル・デザイン」の真っ只中にあるようです。しかし、キッチンにシャンデリアを飾る人が多くなってきたりしているように、これから日本の住宅やインテリアも「ウォーム・テースト」に向かって大きく舵を切ると考えています。

TITLE:メゾン・ド・オブジェ(5)

会場を後にして、今日は市内のアンティーク・ショップを見て廻りましょう。
アンティークといっても、日本で普通に見るアンティークはユースト家具に近いものとか、ビンテージ家具のようなものでが多いが、パリには本当の意味でのアンティーク家具、職人芸の極めのようなアンティーク、アートに近いアンティークを扱っている店が沢山ある。
さすが、世界のお金持ちが集まるバリだけあって、そのレベルは想像を絶する。ミラノでも、コモでも、フレンチェでも、好きなのでアンティークは良く見て廻るのだが、バリのアンティーク・ショップのレベルは飛びぬけていると思う。
今回もパリで凄いアンティーク家具に出会った。

写真(上)
17世紀の家具、扉は全て象牙の象嵌、その細工が素晴らしい。扉を開けると細かい引き出しが一面にあり、その引き出しの扉も全て象牙の象嵌なのには驚いた。ちなみに、価格F6000万だそうだ。あまりに美しいので一瞬買おうと思ったが、価格を聞いて速攻で諦めた。
写真(左)
脚の細工が美しい椅子、少し土の匂いがして、個人的には好きなアンティークだ。座面の布は最近張ったものだという話だが、これも調和が取れていて美しい。年代は同じく17世紀
アンティークだけど、少しだけコレクションしている。農村で使われてたような、土っぽいのが好きで、南青山のショールームの地下にも数点展示してあるので、機会があったらみて下さい。
お断り、私はアンティークは好きだけど、あくまで素人なので、今日の日記は私の独断と偏見なので、その点はご容赦下さい。

TITLE:メゾン・ド・オブジェ(4)

メゾン・ド・オブジェの日記も今日で4回目です。
今日は、少し商売を外れて、会場で気になったものを3点紹介します。
写真(下)
LLADROの陶器製の人形。普通のものと違って、これはかなり精巧に職人の手が入っている。テーマも「Re.DECO」、、アンティーク・マイセン・ドールの現代版ともいえる出来栄え。ヨーロッパにはまだこういった職人が残っているんですね!!

写真(左)
スワロフスキーの「とかげ」の骨格フィギュアー。美しい。ファションでもそうだけど、インテリアにも光物が次第に入りこみつつある。
写真(右)
個人的に気に入った椅子。サテンの生地とクラシカルなイメージが美しくマッチしている。ベースはクラシックなんだけど、妙に時代感が表現されてモダンなイメージが不思議な雰囲気をかもしだす。チークの床とスタッコの壁の直線的な回廊の先に、一つだけこの椅子が置いてありダウンライトで照らされているという、、、そんなイメージ。または、玄関をわざわざ狭めで長いL型にして、玄関を開けるとこの椅子が一つ目に飛び込んでくるとか、、そんなイメージかな
次回は、いよいよ会場を離れて「メゾン・ド・オブジエ 市内編」に移ります。市内も面白いですよ。

TITLE:メゾン・ド・オブジェ(3)

今日は、会場で見つけた、ちょっと変わったシャンデリアとか、気になったシャンデリアの話をしましょう。
写真(下)はバカラの新作、今までのバカラのシャンデリアよりは少し小ぶりになっている、明らかに一般住宅の大きさを意識していると思うが、きっととんでもなく高価だと思うので、購入できるのは一部の幸せな人達だけだろうと思う。

写真(左)は、そのアップした写真
写真(右)は、珍しいチューブのシャンデリア。半透明の白いファイバーを編んだチューブの中に光源が入っている。一瞬何かと思った。でも美しい。
まだ、まだ変り種のシャンデリアは会場に沢山展示されていた。これを見ても、まだまだシャンデリアの時代はヨーロッパでは続きそうだし、日本もこれからもっとシャンデリアが一般的にインテリアの中に入り込むだろうと考えてます。
しかし、シャンデリアと一口に言っても、いろいろなデザインの可能性があるものだと、つくづく感心した。

TITLE:メゾン・ド・オブジェ(2)

前回のシャンデリアの話とも密接な関係がある話です。
ここ5年くらいのサローネでも、次第にその色が濃くなってきている「ウォーム・テースト」の流れがあります。一時、私もこのトレンドを少し誤解していて「モダン・バロック」という言葉を使っていましたが、どうも今回のトレンドはそんな一つの言葉では言い切れない多様性を持っていると考えています。
そのトレンドの一つに「脱工業製品」という言葉がいいかどうか分かりませんが、大量に生産されているものに対しての嫌悪感があるように思います。
「バウ・ハウス」のアンチ・テーゼとして「メンフィス」が生まれたように、ミニマル・デザインという「美しい」のだけど、形状そのものは「工業製品化」しやすく、実際に大量に安価に生産され、市場に溢れる製品ではなく、もっと自分らしいもの、誰もが持ってないものを求める市場が生まれてきていると感じています。
余談になりますが、スタルクの樹脂の一体成型の椅子「TOY」はデザインだけでなく、その価格が衝撃的だったのですが、あまりに大量に販売されたせいか、カフェとか、特に美容院にこの「TOY」が溢れたのを見たときには、思わず苦笑しました。その後もスタルクや他の有名デザイナーもこの手を椅子を出し続けましたが、最近では新作はあまり見ないようになりました。
http://shopping.yamagiwa.co.jp/shop/goods/goods.aspx?goods=A-939AD2916
いま生まれつつあるプロダクトは、どんな製品なのでしょうか。
いろいろな側面があると思いますが、今回はまず「アートへの回帰」という動き、、でもアートは高価過ぎるので、アートの匂いのする製品、そして、ハンド・メイドの製品、もしくはハンドメイドの匂いのする製品、、この二つ切り口からメゾン・ド・オブジェで見つけた製品をを取り上げてみます。

写真(右)はアレッシーの新作の籠、、デザインは言わずと知れたカンパーナ兄弟。アレッシーもステファノ・ジョバンノーニ的なポップな製品からの方針転換か?エドラのワイヤー・の椅子と同じように、とても工業製品とは思われないけど、アレッシーだから量産製品なんでしょうね。でも、一体、どうやって量産するのだろう?? 不思議!!
エドラのワイヤーのソファ
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=293549919&owner_id=5661208

写真(左)はハンド・メイドの椅子。刺繍がカワイイ
一つ、一つ丁寧に職人によって仕上げられていると思われる。
写真(右)は机、、これは何風というのだろう?中近東風というのか? インド風といえばいいのか?でも美しい。これは欲しいと思った。これも、ハンド・メイドの匂いがする。
これはほんの一例ですが、前回書いたように「シャンデリア」が会場に溢れていたり、量産メーカーとアレッシーさえも、量産がしにくいデザインの製品を発売してくる時代になってきたようです。

TITLE:メゾン・ド・オブジェ(1)

資料の整理も付いたので、メゾン・ド・オブジェについて、ボチボチ報告します。
「ミニマルの終焉」と「デコラティブの時代」という話はここ5年くらいしているので、最近ではこのトレンドを日本でも実感として感じる人が増えてきたと思います。
当初「デコラティブ」を「モダンバロック」という言葉を使ってましたが、どうもこのトレンドはもう少し広範囲に広がるだろうと感じるようになり、「ウォーム・テースト」という言葉に置き換えて話しています。
このトレンドの先駆けとして3年前に「キッチンにシャンデリア」をというプレゼンテーションを行い、キッチンに似合うシャンデリア「クランカー」を発売しました。発表してから大反響を呼び、まさに爆発的に受注を戴き、当初はお客様に数ヶ月お待ち戴くという事もありました。マスミクのあんずパパの施工現場でも実際にこのクランカーを使っているキッチンの施工写真が彼の日記に上がっています。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=306047369&owner_id=5916438

最近では、若者向けのインテリア・ショップから、高級照明店まで、シャンデリアの展示が増えてきてるのは気がついて見えると思います。
ヨーロッパでもこのトレンドは益々顕著になってきて、今回のメゾン・ド・オブジェには、今まで見たことない数のシャンテリアの展示ブースがありました。
トレンドは、もう明らかに「ミニマルの終焉」であり、「ウォーム・テースト」の時代になってきました。
しかし、日本ではいろんな住宅雑誌を見ても「ミニマル」という枠から一歩も踏み出てないインテリアが殆どです。これから、日本の住宅のインテリアも急激に「ウォーム・テースト」に移行するだろうと考えています。

写真はメゾン・ド・オブジェの会場全景です。写真だと会場は少し小さく見えますが、扇状に奥に広がっている会場なので、全部をざっと見るだけでも2,3日はかかるという広大なものです。場所はシャルル・ドゴール空港から一駅パリに向かったところで、パリ市内からだとタクシーで20分程度です。

写真(左)と写真(右)は会場で見かけたシャンデリアです。写真からはなかなか判別しにくいかもしれませんが、クリスタル・グラスではなく、本物の水晶を使ったシャンデリアです。私も、こんなのは始めて見ました。(写真を拡大して良く見てください)
凄いの一言です。
価格は、日本に持ってくるとすると、(2)は市価で400万円、(3)だと700万円の価格が付くと思います。
シャンデリアも、今まではなかなかいい物を探すのが難しかったのですが、これだけ会場にシャンデリアが溢れてくると仕入れはかなり楽でした。それと、この水晶のシャンデリアのように、今まで想像も付かないようなシャンデリアを見ることができました。
そういう意味からも、今回のメゾン・ド・オブジェは興味深かかったです。
余談ですが、今週末に「神戸ショールーム」がオープンします。三宮の旧居留地の東で、大丸から徒歩で5分もかからないので、旧居留地や中華街にお買い物の節はぜひお寄り下さい。
 住所 神戸市中央区伊藤町106番地
    ライオンズ・タワー神戸旧居留地1F
    078-326-2680
8日は私も午後からここにいます。