TITLE:スタルクのメゾン・ド・オブジェでのインタビュー

メゾン・ド・オブジェでのXO社のブースで新製品「ミミン」の展示を期に、スタルクがインタビューを受けている様子がYoutubeに上がってます。

インタビューはフランス語で、英語の字幕が付いていますが、自分なりの日本語の訳を以下に付けておきましたので、興味のある方は読んでみて下さい。
えっっ、日本語訳の方が分かりにくいって、、はい、、そこまで分かる方は英語の字幕ほうを見て下さいね(笑)
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質問は「我々に何が欠けているのか?」
そして私は、他にその質問を問いかけていたので既に自分自身で
答えられると思っています。
それぞれの行動にはその時間があり、それぞれの時間にはその
行動があります。
だから我々は、それにふさわしい行動を創造しなければなりません。
すなわち、予定より早く、人々が本当に必要としている行動、
我々全てが本当に必要としている行動ということです。
それが、私が現代のデザインについて非常にたくさんのことを
自問自答する理由です。
現代のデザインは、私たちが直面している全ての優先事項、挑戦、
驚くべき緊急事態に、十分知的に、十分強く、十分迅速に対応
できるのでしょうか?
結局、どんな行動をとれば?
我々は決して忘れてはなりません。あらゆる行動、あらゆる
プロジェクト、あらゆる物体は、壮大な変化の歴史の、偉大な
イメージの一部であると考えられなければならないことを。
40億年前にはバクテリアがいました。その後に魚、かえる、
サル、偉大な類人猿。そして、40億年後、太陽が爆発し、
我々が崩壊した時、全ては消滅するでしょう。
全ての人類の行動は、この進化のスピードに貢献しているに
違いありません。
文明のスピードと質をコントロールする為に今まで何十億もの
人間が行ってきたこの並外れた仕事を続けるため、今、
我々に何が欠けているのか?
それは行動?実態のない行動?
それは残念ながらプロジェクトと物体に姿を変える行動?
物質を作り出すことはいつも、過ちの入り口であることを
覚えていなくてはなりません。
何よりも、それが重要な本当の行動。
今日、許容できるであろう唯一の物体は、他が失ってしまった
非常に強い政治的表現、兆しは見えないが新しい経済の現実、
現時点では少しファッショナブルなのでいくつか出てくるかも
しれないエコロジーの現実、又は、新しいセクシャルアイデン
ティティー(性同一性)を持った物体なのでしょう。
今日、私はそのようなものを何も見ません。
しかし、それは、すべきではないものは何もないという事では
ありません。 それを再発明する必要はないという事です。
我々は、再び熱くならなければなりません。
我々の前には、創造の新しい価値や新しい方法をもたらす、
新しいテリトリーがあります。並外れた豊かな土地の前に
我々はいます。しかしそれは我々が思っているものではあり
ません。今日我々が持っているものでもありません。
だから私は自分自身に繰り返し問いかけます。
我々に、何が本当に欠けているのか?
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デザインとは哲学なのでしょうか??

TITLE:マルセルワンダーズとパカラ

 今年のバカラはマルセル・ワンダーズとのコラボレーションでのプレゼンテーションでした。 (ちなみに、昨年はハイメ・アジョン)

 バカラ・ブースの全景です。
 中央に並べて置いてあるのが,今回のマルセル・ワンダーズの作品です。
 昨年のハイメに比べるとちょっと大人しい感じはしましたが、足の一部に下の写真のようなマルセル・ワンダーズのデザイナー・アイコンがありました。

 デザイナーも作品だけで主張するのではなく、他の方法でもデザイナーのアイデンティティーを外に向かって表現する時代と言われています。ハイメは山高帽を被って、ステッキを持った自身の写真を常に露出してます。マルセル・ワンダーズはデザイナーそのものをアイコン化するというのは、まさに画期的な発想だと思いました。

 クリスタルの他に、動物をスメージしたキャンドル・スタンドも発表されていました。
 クリスタルより、こっちの方がマルセル・ワンダーズらしいと思いました。

TITLE:XO社はカリム・ラシッドを採用した

 XO社からスタルクに代わる次の世代のデザイナーとしてカリム・ラシッドを採用しての新製品を発表してました。

 手前が椅子、左がハイスツール、右がスツール
 いずれもカリム・ラシッドらしいフォルムでとてもカラフル

 上の写真にも少し写っているけど、このスツールは二台をスタッキングすると面白いスツールが出現する。カラーの組み合わせをいろいろ変えると楽しいかもしれないですね。

 昨年から各地のショールームで展開しているXO社の発表会で紹介した「Mi Ming」(ミミン)はおかげさまで大きな反響があり、たくさんの予約を頂戴しました。この場を借りて感謝です。
 昨年からのトーヨーキッチンでの発表会で紹介したのはミミンの赤(写真奥に写ってます)でしたが、今回白バージョンが新たなカラーバリエーションとして展示されていました。このミミンの白については、2月の半ば過ぎには東京ショールームでご覧頂ける予定です。
 昨年にスタルクが引退宣言をしたことで、大御所の引退ということで、家具・インテリア業界は騒然としたことは記憶に新しいと思います。でも、どうもXO社の話しだと引退はしないようで、引き続きXO社から新作を発表するということなので、とても楽しみです。

TITLE:東京吉兆の釘隠し

 ある食事会で始めて東京吉兆に行ってきました。
 さすが東京吉兆だあって、食事と器はさすがという感じでした。
 食事はともかくとして、ちょっと感激したのが座敷の柱の飾りの釘隠しでした。

 この釘隠しは全て富士山の模様で、凄いのは七寶のベースが一つを除いて全て金無垢だった事です。
 ちなみに、その一つは右の写真で、ベースがなんとプラチナだと言われました。
 さすが吉兆、料理も器も豪華だったけど、座敷の飾りまでここまで凝るのですね。
 ちょっと感激しました。

TITLE:MAGIS製品を本格的に扱う事にしました

 東京ショールームでテスト的に展示,販売していたイタリアMAGIS社の家具を本格的に取り扱う事にしました。

 こんなカラフルで可愛いMAGISの家具がショールームにお目見えするのはもうすぐです。
 詳しくは MAGIS JAPANのオフィシャル・ホームページをご覧下さい
 キッチンだけを単独で考えるのではなく、キッチンを取り巻くインテリア全体を考えていく事がこれからはユーザー・ニーズになってくる。そう考えて扱い商品を増やしてきました。おかげさまで時代がやってきたようで、家具、照明、モザイク、床材の取り扱いもかなり増えてきました。
 インテリア商材の取り扱い増えてくるに従って、今までは家具ルートでしか流れなかったXOのような世界的な有名家具もトーヨーキッチンのショールームで見て頂き,購入して頂けるようになってきました。今回のMAGISの取り扱いが出来るのはとても光栄だと思っています。今後とも、世界で一番旬で美しい家具や照明をショールームで紹介していきたいと思います。

TITLE:東京はデザインウィークの真っ最中

 現在、東京はデザイン関連のイベントが同時に開催されていています。
 イベント会場は東京中に散在していて,全て廻るのは至難の技
 青山、原宿、丸の内、銀座、恵比寿、六本木、新宿
 トーヨーキッチンの東京ショールームもこのデザイン・ウィークに合わせてイベントの真っ最中です

 ショールームの入り口にはガラス・モザイクてデザインされたセクシーな美男、美女が迎えてくれます。イタリアSICIS社のモザイク職人さん達がこのイベントの為に作ってくれました。日本でこれだけ大きいモザイクのオブジェはなかなか見る事が出来ないので、一見の価値はあると、手前味噌ですが思っています。

 インテリア・イベントの一つに「ELLE DECO INTERNATIONAL DESIGN AWRD」というのがあって、毎回トーヨーキッチンは賞をもらってます。
 今年も「ISOLA liner」で賞をいただきました
 ELLE DECO さん、評価して頂いて本当にありがとうございます。

 左の写真は受賞の告知の垂れ幕
 右の写真は東京ショールームに展示中のの商品
 今までとは違う、まるで違うジャンルのキッチンとして話題を集めて、いろいろなメディアにも紹介されました。
 今回「OPENERS」にも紹介されました → ここ

 東京ショールームのでもう一つの目玉は発行中の「Daily CASA」というカーサブルータスがデザイン・イベントの案内の為に作成した新聞にも、その他いろいろなメディアに既に取り上げられている商品があります。
 それはバルセロナ・デザイン社から発表された,人気のフランス人のグラフィク・デザイナー Antonie+Manuelが始めて家具に挑戦したサイド・ボード・キャビネットです。

 暗闇に白く浮かび上がるキャビネットが印象的です。
 建築家ではなく、クラフィック・デザイナーが手がけた家具なので、従来の家具とはかなり趣を異にしますので、一度見て頂いて感想を頂ければ幸いです。

 この他には、前回紹介したスタルクの家具も展示されていますので、ぜひご覧下さい。

 トーヨーキッチンが扱ってなくてないのですが、自分として数年前から気になっている家具があります。以前にここnabe forumのサローネ・レホートでも書いたので憶えて見える方もいるとは思いますが、PIET HEIN EKK というデザイナーがいます。彼の家具はもう随分前から気になってました。
 最近のデザインの一つの切り口が「エコ」という流れがあり、彼の作品はその源流の一つのような気がしていました。日本では、まだまだ彼の家具を受け入れる素地はないようには思いますが,世界的に評価され始めてきたという現状から考えて、何れ日本にもその流れが来るような気がしています。

 彼の家具は東京で一番エッジーな家具ショップ「CIBONE」で扱っているのはご存知の通りです。
 写真はシボネ青山の店内に展示されていたPIET HEIN EKK のセンターテープルです。
 以前より遥かに沢山の彼の家具が展示されていたので、ファンがゆっくりと拡大してきたという事なんだと思いました。従来はかなり高価な家具なのですが、廉価版とおぼしき家具の展示も始まっていたのでシボネしても少し拡大してもいい時期に来たという判断なのかもしれないと、勝手にそう思ってしまった。
 歩いてると、、あれ、、、 本人だ!!
 ということでPIET HEIN EKK 本人が店内にましたので、彼の許可を取って撮影させてもらいました。

TITLE:SICISのモザイク工房

 SICIS製品の特徴の一つに、単なる単色のモザイクを販売するだけでなく、お客様からオーダー戴いたデザインや柄をモザイクの上で表現して納める事が出来るというのがあります。
 世界中からのオーダーをこなす為に、巨大なモザイク工房が工場に隣接してありました。

 工房は2階がショールームになっていて、ショールームから見下ろす形で工房を見る事が出来る。

 2階のショールームから工房での作業風景を撮影した写真
 沢山の若い女性が、それぞれの持ち場のデザイン・モチーフを一つ一つを手でモザイクの上に表現をしている。
 ラベンナにはモザイクの専門学校があり、作業をしている女性はその学校の卒業生ということだ。

 床のモチーフも、こうやってオーダーに合わせたサイズで作り上げてから、輸送用に小割りにして送るので、現場での作業が簡単に済む。
 この工場が出来てから、大きさにもよるが、一つのモザイク・モチーフの工場納期が僅か2週間ということなので、エアーで運べば日本に発注後僅か3週間程で到着することになる。
 トーヨーキッチンでは、このデザイン・モザイクの発売を来年早々には対応する予定で進めています。
 空間の中にデザイン・モザイクを一つ加える事で、空間のイメージを大きく変える事が出来る。
 インテリアの傾向もミニマルからデコラティブな方向にシフトしている、今、空間にこういったデザイン・モザイクを採用することで、より印象的な空間の演出が可能だと思います。

 ちょっと変わったオリエンタル調の壷のデザイン

 最後に、ちょっと珍しいモザイク・イメージを一つ

 ゴールドの立体モチーフです。
 この技術はSICISしか出来ないものです。

TITLE:ラベンナのSICISの工場を訪問です

 ラベンナに行った目的は、SICISの本社工場の訪問です。
 場所はラベンナ市内から車で10分程の郊外にありました。

 SICISの本社工場の入り口です。
 モザイクタイルで飾られた丸い花のブーケが可愛い
 写真の建物は本社の管理棟で、中に入るとモザイクで溢れていました。

 モザイクのワンちゃんがお出迎えです

 カタツムリまでモザイクで出来てました。

 エレベーター・ホール廻りはアメリカン・コミックのモザイクで埋め尽くされていました

 工場のトイレの中も天井からモザイクで装飾されてました。
 ともかく、あらゆるものがモザイクで装飾されていて、見ているだけで楽しくなってきます。
 モザイクっていろんな可能性があるんだなと、改めて思った次第です(ちよっと固い)

TITLE:SCISのパリショールームがオープン

 今回のパリ訪問の目的の一つが、トーヨーキッチンが日本の総代理店をつとめる、イタリアを代表するガラス・モザイクのメーカーであるSCISのパリショールームのオープニング・レセプションに参加する事でした。

 場所はシャンゼリゼ大通りをジョルジュサンク通りに曲がって少し行った所にあり、パリでも一等地だと思う。
 近くにはエルメス、ブルガリ宝石店が軒を並べている。
 写真はオープニング・レセプションが始まったショールームの前
 こういったレセブションには必ずセキュリティーを担当する専門の黒服が入場者を一人一人チェックする。サローネのオールカマーのパーティとは一線を画している。お客は殆どがダークスーツやドレスを身にまとっていて、かなりフォーマルな雰囲気だ。

 写真はレセプションの翌日に撮影したショールームのウィンドウ・ディスプレー
 かなり「和」を意識したデザインだ。

 SCISの始めた新しいサービスで、写真を渡すとその写真をそのまガラス・モザイクで表現してくれる。ちなみに、このモザイクで表現された写真の主はSCISの社長令嬢
 この場合はポートレートだが、どうな写真、イラストもガラス・モザイクの上で表現してくれる。例えば自分の好きな車をモザイクにして浴室の壁に飾るとか、好きなアートピースガラス・モザイクにして飾るとか。キッチンの前の壁に野菜や果物をモザイクで表現して飾るとか。
 なんかいろいろ面白い、個性的な試みが出来そうだ。
 日本でもこのサービスを開始する予定はしていますが、時期についてはまだ未定です。

 モザイクの前にモザイクのレリーフにした人物を置く事が出来る。
 こうすると人物が立体的に見える
 ちょっとお洒落なバーとかにあると面白いかと思う。

 SCISは自社でガラス・モザイクを表現する工房を唯一持っているメーカーで、一般的なモザイクは単なるマトリックスだけで形を表現するだけなのだが、SCISはガラス・モザイクを一枚、1枚割りながら形を作成するので、細かいアール等も美しく表現する事が出来る。

 写真はSCISの社長とのツーショットと、立体的な曲面にゴールドのモザイクが貼られた像
 SCISはかなり細かい曲面やアールにもモザイクを貼るとこが出来る。

 場所は凱旋門からでも徒歩10分程度なので、パリに行かれたらぜひお寄り下さい