TITLE:プールの底にもモザイク

 モザイクの話しが続いていますが、今日はもう一度モザイクの話しです。
 SICISのガラス・モザイクは単なるガラスをモザイクとして加工しているのではなく、製造の過程でいろいろな金属や鉱物をガラスに混入させる事で、ガラスそのものを発色させるという、ベネチィアン・ガラス独特の手法を駆使して生産されいます。
 実際に現物を見て頂ければ良く分かると思いますが、モザイクの一枚、一枚が複雑な発色をしていて、その色の微妙な違いが全体としてみると不思議な雰囲気をかもし出します。

 そのSICISならではの発色を利用した施行例を紹介します。
 場所は神戸の「ジークレフ新神戸」というマンションのエントランス横の浅いプールの底の部分にモザイクを貼って頂きました。

 当たる光の角度によって、ブールの底が虹色に輝きます。

 この現場は実際に泳ぐブールではありませんが、SICISのガラス・モザイクは世界のリゾート・ホテルのプールで活躍しています。オーストラリアにあるベルサーチのデザインしたホテル「Palazzo Versace」や、ドバイの高級ホテル「Burj AI Aarab」のプールにも使われています。(写真はBurj-Al-Arab)

 ちょっと余談になるのですが、イタリアの会社でSICISとは別にもう一社ガラス・モザイクを日本に輸入しているメーカーがあります。ここの製品はイタリア製という触れ込みで日本で販売されているのですが、実はカタログにもイタリア製という表記もないというのもあると思うのですが、以前からイタリア製ではないのではないかという噂が業界ではありました。
 この会社、つい先月イタリア税関に産地詐称で摘発されていました。チェニジア製のガラス・モザイクの箱に「MADE IN ITALY」と書かれていることによる摘発でした。
 やはり噂は本当なんだと思いました。
 イタリア語の読める方は次のリンクで確認して下さい → ここ
 SICIS社のガラス・モザイクは全てイタリアで生産されていますので、ご安心下さい。