TITLE:Fiat と Capperini

 今年のサローネでFiatの新型500の発売を記念して、ミラノ市内でFiatとCapperiniのコラボ展示がありました。場所はサンバビラの近くなので、市内の一等地で開催されたわけです。
 Capperiniは少し前にFiatと同じシャルメ・グループに入った事もあっての合同展示だと思います。
 この辺りの事情は「サローネ2007(2) 総論編」をご覧下さい。

 そのFiat500が今回正式にヨーロッパで発売になりました。遊び心イッパイの楽しいマーケティング戦略で、見てると、少しMINIの戦略と被ってくるような気がしますが、それにしても見てるだけで楽しい。

 内装はいかにもイタリア的、ホィールやキーホルダーは遊び心がイッパイ。なんか楽しくなりませんか?

 写真はモデル・チェンジ前旧型のチンク・チェント。新型のデザインと較べてみると、かなり新型は旧モデルのイメージをいい意味でデザイン的に踏襲している気がする。
 Fiat500は通称「チンク・チェント」と呼ばれ、イタリア人にこよなく愛されているようです。あまりに小さいので、市内の駐車も車と車の隙間に縦に駐車もでき、サイドのドアにパンパー代わりのプロテクターが付いているのを見たときはさすがに笑いました。日本では「ルパン三世」のルパンの愛車としても有名ですね。

 その愛すべきチンク・チェントが全面モデルチェンジになった訳ですから、イタリアではもうお祭り騒ぎとか、、日本では車を単なる足と見る人が多いので、イタリア人のように車ごときの発売で大騒ぎすることはないと思います。これは国民性なのか、それとも日本では愛されるような対象なる車が少ないということなのでしょうか?




 サローネでのカッペリーニとの展示は、まずカッペリーニの家具の中で印象的な家具や、レア物というか、あまり見かけないタイプの家具で有名所がずらりと展示されていて、とても面白かった。

 トム・ディクソンのワイアーのチェアー。子供が不思議なものでも見るように、おそる、おそる、手を出して触ろうとしている。何度見ても不思議な椅子だ。余談だけど、六本木「ムーブル」ではそのトムディクソンのワィアーのシャンデリアを展示して、販売もしている。少し高価だが、アートを購入する感覚で見て貰えば、かなりお値打ちなのではないかと思う。このシャンデリアをインテリアの中に放り込むだけで、空気感ががらりと変わると思います。










 

 マルセル・ワンダーズの紐の椅子、これってMooiから出てるとばかり思ってたけど、カッペリーニから販売されているというのを始めて知った。おまけに、この紐にはメタリック・シルバーの塗装がしてあった。話を聞くと、限定モデルらしい。
 この他にも、かなり面白い名作が展示してあって、かなり見ごたえがあった。










 勿論、家具だけではなく、会場の入り口には新しい500のカラーリングや車そのもののプレゼンテーションがされていましたが、それは、それで面白かったのですが、一番面白かったのは地下の500の周辺のアクセサリーやバリエーションや関連グッズのプレゼンテーションでした。

 Fiat500をモチーフとした掃除機、、この掃除機は最近いろんなブログでも取り上げられているので、発売されるのかもしれないと思ってます。カワイイけど、車も掃除機も同じというのは、ちょっとキモイような気がする。







 Fiat500新型専用のシートカバー。被せると旧型500に早代わり。これはかなり笑えるし、もし500買ったら絶対に欲しいグッズの一つ。







 これも、笑える。ビンテージ加工された服が流行っているなら、車もいかにも新車そうろうというのも、なんか格好良くない。では、ということで、新車の状態で車もユーズド加工してしまおうという、そんな提案だ。これも、なかなかいいかもしれない。ピカピカの新品が必ずしもカッコイイわけではない。六本木にオープンした「Meuble」の内装も、イメージは廃屋で、使い古した感がむしろ落ち着くのではないかという、そんなコンセプトで、錆びた籠に大理石の石を積み上げたり、床もユーズド感が感じられる床材をセレクトして貰った。



 最後の写真はルカ・デメオFiat CEOと新型500、、なんと様になっていることか!こういう写真になるタイプの経営者って、日本にあまりいないのはどういう訳なんだろう。日本の場合、例外はあるけど、イメージとしての経営者のモデルは、どうも銀行家のような気がする。

TITLE:ミラノのスィーツ

 自他共に許す、、甘党の私です。
 ミラノに行っても、やっぱり目に付くのはスィーツ、、
 日本のスィーツと較べると少し違います。
 まず、アルコールがふんだんに入ってるスィーツがあったりします。デザートで顔が真っ赤になったりします。有名な「テラミス」もかなりアルコールが強い場合もあるので、アルコールに弱い人は要注意です。
 それから、チョコレート。最近では日本のチョコレートもかなり濃厚になったので以前ほどは驚かなくなりましたが、当時は食べてあまりに濃厚なので別の食べ物かと思った程でした。今でも、一般的には日本のチョコレート・デザートよりかなり濃厚だと思います。

 さて、デザートの美味しいレストランといえば、私のお薦めはミラノの北、コモ湖畔のリゾート・ホテル「ビラ・デ・エステ」のデザートに勝るものはありません。

 以下はビラ・デ・エステのデザートです。

 レストランだけでなく、ミラノ市内にはお菓子屋さんが沢山あります。ショーウィンドウにもいろいろ工夫を凝らしているお菓子屋さんも沢山あり、お菓子屋さんだけのウィドウ・ショッピングをしても楽しい。

 お菓子で作ったチキン・リトル、、食べたくなるほど可愛い。
 あっっ お菓子だから食べられるんだ、、と、一瞬お菓子という事を忘れてしまうような精巧な出来栄え。

TITLE:今日は久々の京都

 京都の御池のショールームがオープンした頃には、かなり頻繁に京都に行ってたのですが、最近は久しく行ってないので、突然に思い立って京都をブラブラしてきました。
 まさに「そうだ京都に行こう」状態
 六本木「ムーブ」のオープンから、基調講演とかなりスケジュールがタイトでしたので、ちょっと息抜きが欲しいなと思ってたところ、スケジュールを見ると、なんと今日は何も入ってない。ということで息抜きに京都に行ったわけです。
 まず昼ご飯は、お気に入りの京都の肉屋さんのカレーライス。
 それから寺町筋に行って、お気に入りの服屋さんを覗く。
 「ナンバーナイン」と「アンダーカバー」を同じ店舗で扱ってるという不思議な服屋さんがある。聞くとこの二つのブランドを同じ店舗で扱ってるのは京都のこの店と、青森でもう一店舗あるだけだそうだ。
 まだバーゲンの真っ最中なので、新しいものは何もなかった。
 大阪の友人が「世界で一番美味しい宇治金時」と叫んでいたのを思い出して先斗町へ出掛ける。
 でも、うろ覚えだったので、結局店はわからずじまい。諦めて抹茶パフェで有名な祇園の「辻利」に行く。店はほぼ満席状態だったが、驚いたのは中国語が飛び交ってることだった。中国人の観光客がこんな処まで出没してるとは、時代が変わったんだなと思った。
 帰る途中に「村上重」でお漬物を買って帰宅。
 半日だけだったけど、かなりリフレッシュできた。
 明日からは、7月21日に予定しているPORTOの全面モデルチェンジの最終の詰めに向けて、エンジン全開の予定。かなり良くなるので、ご期待下さい。

TITLE:講演会、参加ありがとうございました

 会場に溢れるほどのお客様に集まっていただき、感謝しています。
 ちょっと余裕を持って椅子を並べたようですが、全て埋まってしまって、設営責任者は少し焦ったようですが、混乱もなく始まりました。
 これからのキッチンや住宅のニーズはどういう切り口で捕らえるべきかという話や、最近のインテリア・デザインのトレンドの話、商流とユーザー・ニーズのギャプをどう埋めていくべきかという話しとか、余談でファションの話しとか、、、 盛りだくさんの内容でしたが、90分間、最後まで聞いていただきました。
 ありがとうございました。

TITLE:明日は講演会です

 もう少し事前に講演会の内容に付いて書こうと思ってましたが、準備やら、新製品の問題やらで、何かとバタバタしてしまって、なんか中途半端になってしまい。かなり申し訳ないと思っています。
 明日は沢山の方が私の話を聞きに来て戴けるので、今からお話できるのを楽しみにしています。
 講演会終了後、かなり混雑するとは思いますが、私はムーブルのほうにいますので、またその時でもいろいろお話が出来ればと思います。

TITLE:インテリアが変わってくる

 インテリア デザインの流れは明らかにトレンドの狭間にきています。

 2004年の講演会では近い将来にインテリア デザインはもっと装飾性のあるものに変わってくる筈だという話をさせて貰いました。当時はこのトレンドを「モダン・パロック」という言葉を使いました。完全なクラシックではなく、現代風にアレンジされたクラシックだという意味の新造語でした。ここに来て、このトレンドは単純にDECOという言葉で一般的に表現されるようになり、今年のサローネでの動向を見てると、イタリアではこのDECOの流れがかなりトレンドの主流になりつつあるといういう話もこのnabe fourmでも何度も書かせてもらいしました。



 現在はミニマル全盛ですが、日本でもトレンドの先端部分はもうかなりDECOの動きが出てきています。森田恭通が店舗設計では大きくもてはやされていたり、トレンドの目安でもある東京のマンションのインテリアもかなりDECOに振れ始めてきているので、日本でもDECOが主流になってくるのはもう目の前です。
 





 もう一つ、DECOはミニマルと違って、多様性があります。多様性という事は、今までようにインテリア デザインをするときに、ストライク・ゾーンばかりを狙う訳にはいかなくなるという事になります。この多様性というのは、ある意味ではメーカー側や建築設計側にとっては、ユーザー・ニーズが一般論化できないという、かなりやっかいな問題が起きてくるのではと考えています。つまり、「お客の顔を見てからではないと、お客の趣向が特定できない」という事になると、同じようなインテリアの家を提供すれば事足れりとしている訳にはいかなくなるということです。
 この新しいトレンドの流れの中、日本の住宅・インテリア産業はどう変わってくるのでしょうか?




 ちょっと堅い話が続いていますが、7月5日の講演に向けて、来て戴く方より理解をして貰いたいと、話の概略を少しずつ書かせて貰っています。

TITLE:キッチン・ショールーム  あれ???

 muebleに何の予備知識もなく来場されたお客様、普通のキッチン・ショールームだと思い込んで来場されたお客様は、入られてぐるりとmueble内を見渡されて、「アレ??」、「ここは何?」という疑問を持たれるようです。
 まず、このスペースはキッチンのショールームではなく、キッチンのオープン化とワンルーム化の流れの中で、将来的にキッチンを含むリビング、ダイニング、キッチンの空間がどう変化をしていくのだろうというTOYO KITCHEN STYLEのプレゼンテーション・スペースです。
 従って、現在の日本の一般的なキッチンの展示方法とは随分と違っていて、それが来場されたお客様が不思議に思われている原因だと思います。プレゼンテーションは将来的な方向性を示唆しているもので、現在という時点で考えると、かなり現実離れしているという感想をお持ちになっても、それはとても自然だと思います。でも、このスペースを見て考えて欲しいのは、近い将来、3,4年後にはキッチンを含む空間に対する考え方は、このmuebleで我々が提案しているようになったとき、ユーザーも勿論そうですが、特にキッチン・ビジネスに関わりあっているプロと呼ばれる我々が、現在のキッチンのビジネス・モデルがどう変化していくのか、また変化すべきなのかを共に考えていこうという事なのです。
 空間提案という言葉を使うとき、日本では建築とか建材とか住宅設備機器までしか考えなく、最も重要なそこに置く家具については、建築、若しくは増改築が終わってから考えればいいというのが普通です。従って、多くのキッチン・ショールームには殆どキッチンしか置いてないか、少量の家具が申し訳程度に、キッチンの調味料程度にしか置いてなく、またその置いてある家具の殆どが売り物ではなく、単なる空間の装飾としての意味しかありません。
 本来、空間提案で一番大切なのは家具や什器かもしれません。muebleにはキッチンは2セットしか展示されていません。でも、その2セットのキッチンの周りには周囲の空気をがらりと変える家具が置いてあります。
 キッチンはいまやLDK空間の中央に位置するようになりました。muebleというのは「家具」という意味です。つまり、キッチンもダイニング・テーブルもソファーも同じ家具として、LDK空間を構成する要素として最初から考えるべきだ、これがmuebleの名称の由来なのです。
 現在、muebleに展示されているキッチンはINOビッグラインとアラベスクです。同じ商品が各地のTOYO KITCHENのショールームに展示されています。もし時間がありましたら、同じ商品なのにmuebleで見るキッチンとはまるで違って見えます。それは、キッチンの周囲を囲む家具からかもし出す空気感とでも言いますか、配置する家具によってこれだけ空間が変わってくるというのを是非実感して貰えると幸いです。

 余談です。
 muebleのオープニング記念の「Fring Pig」ですが、オープン二日目で完売いたしました。
 次回の入荷は10月の予定ですので、もう暫くお待ち下さい。
 しかし、私もこんなに早く売れるとは思わなかった。
 7月5日の私の講演会、これもおかげ様で数日で満席となりました。私のつたない話を聞きたいと思われたお客様がこんなにいたとは、感謝すると同時に、スピーカー冥利に尽きます。
 また、入場出来なかったお客様にはお詫びします。

TITLE:六本木「Meuble」がオーブンします

 明日からいよいよ六本木「Meuble」がオープンします。
 キッチンが単なる料理をする道具だったり、シンク付き収納家具だったりした時代は遥か遠くに過ぎて、いまや、キッチンは家族の団欒や、コミュニケーションをライフスタイルと取り入れたいというニーズが主流になってきました。
 2001年にBay’sBayを発表したときには、コミュニケーションをキッチンの機能としてとらえた、アイランド・キッチンはまだ遠い先の夢物語だと思われていました。
 今や、コミュニケーションはキッチンに求められる機能として全盛になってきました。では次の時代に向けてキッチンはどう変化するのでしょうか?
 六本木AXISビルに明日オープンするTOYO KITCHEN STYLE Meubleは、次の世代のキッチンがどう変化するのかというTOYO KITCHEN STYLEのプレゼンテーションの場です。
 ぜひ、一度見て頂いて、Meubleのスタッフといろいろ議論してください。
 きっと新しいイマジネーションが広がります。

TITLE:レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ

 予約が取れないレストランの一つ青山のレ・クレアシヨン・ド・ナリサワに行ってきました。
 ここは以前に「CasaBrutus」の吉家編集長に連れて行ってもらったことがあって、とても美味しかったのでもう一度行きたいと思ってましたが、なかなか予約が取れなかったので、今回で二回目です。
 このレストランは、もともとは小田原で「ラ・ナプール」という名前で評判のだったようで、その勢いで東京の青山に進出したとか、、

 オーナーシェフが愛知県常滑の出身ということもあり、小田原が発祥の地であることもあって、海鮮を使った料理がこのレストランの真骨頂と言われています。味は、日本人シェフらしく、繊細で優しく淡白とも思える味。また、食材の組み合わせが絶妙で、創造性が溢れていると思う。
 テーブルに座ると、透明のアクリルの厚い板にロゴマークが彫られていて、このロゴマークが光の内面反射でアクリルの端面に浮き上がるという印象的な演出から食事は始まる。


 前菜を三品、メインを一品のというアラカルトにした。

 最初の前菜は「岩手県・三陸のウニとウイキョウのカクテル、パスティスの香り」。カクテル・グラスに入れられた繊細な前菜。ディーナーのオープニングとして、これから出てくる料理の期待感を盛り上げてくれる。
 「うまい」











 二品目の前菜は「フランス産、ホワイトアスパラのグラティネ」。 以前にドイツのアスパラの話をここで書いたが、ヨーロッパのアスパラがこうやって日本でも食べられるというのは、なんか感無量。正直言って、ドイツのアスパラより美味しかった。





 三品目の前菜は「フォアグラとイチゴのコンビネーション 」。イチゴとファグラという意表を突く組み合わせが面白い。もともとファグラはフルーツの甘さに合うと言われているのだけど、イチゴと合うとはと思わなかった。










 メインは「四万十川の天然うなぎとファグラと宮崎完熟まんご」、、白焼きしたうなぎとフォグラとマンゴを一緒に食べるという一風変わった一品。でもこれはかなりうまくて夢中に食べてたら、はっと気がつくと写真を撮るのも忘れてしまった。


 「レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ」お奨めです。。
 でも、難点はなかなか予約が取れない 

TITLE:シャネル 秋冬 コレクションを見てきました

  先日シャネルの秋冬コレクションを見てきました。
 シャネルは婦人服しかないのですが、個人的に大好きなので時間があるときはコレクションを覗いています。価格に拘ることなく、高価な素材、高価な加工方法をふんだんに使い、自由奔放に展開するカールラガーフェルドの創造性は、もうため息が出そうです。まさにシャネルというブランドとデザイナー・カールラガーフェルドの組み合わせだから出来るのだと思い、羨望と嫉妬心さえ感じてしまいます。

 コレクションの場所は東京の代々木体育館。いい席を取りたいので少し早めに行ったのですが、もう受付には凄い人だかり。お客さんの殆どは、いわゆる「シャネラー」。一度にこんな沢山のシャネラーを見るのは、ちょっと圧巻かもしれない。しかし、シャネル・ファンの年齢層の幅広さには驚かされる。20代の前半とも思われる女性から、かなりお年のおばあちゃんから、シャネルに身を包んでのお出かけです。おばあちゃんでも、シャネルを見事に着こなしている方を見ると、なんか意味もなく嬉しくなってしまう。



 中に入ると体育館の中央には白い砂がびっしりと敷き詰めてあり、その周囲を観客席がぐるりと囲んでいる。天井には布で作ったと思われる「白い雲」が浮かんでいる。会場全体が白い「空気感」が漂い、一種の浮遊感のような気分にとらわれる。



 コレクションが始まった。これからのファションとのトレンドだと思われている、いわゆる「光物」と「色物」が溢れ、その組み合わせは絶妙。ミラノ・サローネ・レポートの中でも書いたように、ゴールド系やクローム系はファションのトレンドの最前線のようだ。インテリアにもこのトレンドは必ず入ってくると思う。カラフルな柄物同士の組み合わせには驚かされるが、その難しい組み合わせが、アクセサリーの使い方によって微妙なバランスを保っている。こういうタイプの服は、着こなすのが難しいが、着こなせた時の喜びがシャネル好きの真骨頂なのかもしれないと思った。


 会場ではため息が出すぎて、写真は撮れなかったので、会場で貰ったコレクション・ブックから気になる服を紹介してみます。



 ペンギン・モチーフのセーターとシャネルらしい大柄のチェックのスカートの組み合わせ。色の基本は赤が基本で、セーターの白地の部分が色の逃げになっているので、比較的組み合わせやすいと思うが、良く見ると腰の黒のスカーフが微妙なバランスで入り込んでいる。
 でも、このペンギン・モチーフはかなり可愛い。
このセーターはメンズもあったけど、シャネルのメンズは昨年辺りからコレクションには登場しているが、実際に販売されているのは見た事がない。







 光り輝くゴールドのスカートと、メンフィス調のトップスの組み合わせ。このスカートはこの他にシルバーでも出ていた。シルバーは無彩色だが、ゴールドも意外と無彩色の感覚で組み合わせが出来るようで、無彩色なら組み合わせはそんなに難しくないので、これからファションの大きなトレンドになってくると思う。ちなみに個人的にはゴールドのNIKEのスニーカーと、シルバーのgreen manのブーツスニーカーを気に入って履いている。まだメンズの場合は意表を突くようで、履いてて楽しい。





 シャネルらしい組み合わせ、黒と白をベースに、赤を挿し色に使っている。しかしストライプとチェック柄の組み合わせは意表を突く。色の組み合わせとしては難しくないが、この異種の柄の組み合わせは凄い。勿論、こういった組み合わせが奇異に思わなくなったという時代感もあるとは思うが、単なる時代感だけではに甘えるのではなく、良く見るとベルトとバッグが全体のバランスを支えているのが良く分かる。









 シャネルのメンズ、、前回もそう思ったけど、メンズはイマイチかなと思う。まだまだシャネルらしさというのがメンズでは感じられないし、悪くはないが、スタイルは少し冗漫だと思う。まだまだ市場に出てくるのは少し後ではないかとも思う。カールラガーフェルドとしても、もう少しデザインを完成させてからと思ってるのではないか、、、これ単に推測です。









 服の前面がバッチや、ブローチで覆われている服。面白い、、でも、この着方だけど(バッチもシャネルじゃなければそんなに高くはないので)、すぐに他のアパレルにコピーされてくるのではと思う。また、自分の持ってる服に、シャネルっぽいバッチをいっぱい付けるなんていう着方も、ちょっとお洒落で面白いと思う。この着方、流行ると思う。メンズでもちょっとパクッてみようかな・・









 一番シャネルっぽい複雑な組み合わせ。もうこうなると素人ではどうやってこの組み合わせ作り上げて、どこでバランスを取っているのか、見つめ続けても良く分からない。でも凄いと思う。
 こうやってシャネルのコレクションを見てると、アクセサリーやバッグの使い方って、ある意味ではとても大切だと思う。メンズでも、若い人のファションを見てると、こういったアクセサリー使い方がとてもうまいと思う。
 最後にコレクションの風景を少しビデオクリップしてみました。大きな会場なので、服の詳細は分からないけど、会場の雰囲気だけでもお楽しみ下さい。