TITLE:サービングという概念を初めて導入

サービング(serving)というキッチンに於ける概念は、今回の「INO plug-in」の開発にあたって初めて導入したもので、調理(cooking)という従来の概念とは一線を画すものです。近年の日本人の食生活の変化に伴って、調理という従来の範疇には当てはまらないキッチンの作業が生まれてきてるのではないかということです。つまり従来の調理という作業はシンクと調理スペースと加熱機器の間を行き来する作業だけを指すことが多いのですが、調理作業を分析するとそれ以外の作業が増えてきてるのではないかということです。

その変化とは

1)出来上がった料理を大皿に盛って、そのまま食卓の中央に置いて、各自がそれを自分で取り分けて食べるといった食事の形態から、事前に料理を取り分けて食卓の各自の分だけを前に置くようになってきたというと変化

2)CD-LANDのようにキッチンにスツールを置き、キッチンでそのまま食事をするというと家族が増えてきたというと変化。

3)冷蔵庫に入れてある料理をそのまま加熱して食べるような料理方法が増えてきたという変化。

つまりこの作業動線の中にシンクは介在せず、食卓と加熱機器、冷蔵庫と加熱機器と食卓の間の動線作業が増えてきているという点です。

そしてその作業を介在する作業を「サービング」(serving)と呼び、その作業をする為のスペースを新たに確保して、それを「serving element」(サービング エレメント)としました。

写真でいうとキッチンの左端の部分がサービング エレメントになります。

CEO TOYO KITCHEN STYLE(フェイスブック)
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トーヨーキッチンスタイルのシステムキッチン。
その革新の歴史をご覧ください。

TITLE:有名シェフにヒアリング

「serving」という考え方のヒントになったのは、少し視点を変えたキッチンの見方を知りたくて、名古屋の有名シェフにヒアリングしたのです。ヒアリングのテーマは下記の通りです。

「プロの調理人から見た家庭用キッチンの問題点」

ヒアリングに協力して貰ったのは
フレンチの「ラ・グランターブル ドゥ キタムラ」の北村シェフ
イタリアンでは「セッタンタ」の水口シェフ

二人とも同じ意見でした。

「配膳の為のスペースが確保されていない」

これをヒントに、現在のキッチンに於ける調理の流れを分析する事で今回の「INO plug-in」の「serving element」の開発に繋がったわけですが。

余談ですがこの2つのレストランは私が名古屋で大好きなレストランです。

ラ・グランターブル ドゥ キタムラ
http://french-kitamura.jp/

セッタンタ
http://www.settanta-70.com/

特にセッタンタは食器にKartellのジェリー ファミリーを使って頂いています。
https://kartell.co.jp/item/9558.html

CEO TOYO KITCHEN STYLE(フェイスブック)
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