TITLE:世界一高価なチョコレートとか、今日から新製品「CORE」の展示が・・

 今日から新製品 CORE の展示が南青山、名古屋、大阪、福岡の各ショールームで始まります。 ということで、今日は東京です。 発表会は10時かららしいので、もう少ししたら出かけます。
 CORE は TOYO KITCHEN STYLE として、これからの日本のキッチンのディファクト・スタンダードを目指して開発された商品で、TOYO KITCHEN ファンの方はもとより、キッチン・ビジネスに携わっている方、これからキッチンの購入を考えている方には是非ご覧戴きたい商品です。
 製品コンセプトは    「キッチンに住む」
 デザイン・コンセプトは 「天空の城ラピュタ」

 キッチンに住むとは?? 何??
 浮遊するキッチンとは何?
 キッチンのどこに「飛行石」があるのか??
 詳しくは HP でご覧ください
 ということで、昨晩は南青山のショールームの展示を確認してから、あまり徘徊したことがない 東京ミッドタウンを詳しく徘徊してきました。
 もう知ってる方も多いと思うのですが、(私は知らなかった) とんでもなく高価なチョコレートを発見

 

 場所は東京ミッドタウンのガレリアの1階の中央あたりにあります。

 写真のチョコレートはステンレスのギフト容器に入ったもので、
 価格は、なんと 19,500円、、
 思わず価格表示を見直してしまいました。

 写真はトリフ・チョコレート
 価格は8個入りで 14,000円
 なんと、、この商品は SOLD OUT になっていた。
 こんな高価なチョコレートのマーケットがあるんだっていうこと、、ちょっとした目から鱗状態でした。

 日本の市場も遅ればせながら多様化の時代に向かって突き進んでいるいま、この多様化の時代には、今まで日本の企業が取ってきたマーケッティングの手法が、少しずつ時代遅れになってくるんだという思いが強くなってくる。

TITLE:肥満が犯罪になる日

 今週のNewsWeekでこんな特集をやってます
 題して 肥満が犯罪になる日
 いろいろ考えさせられますね。
 
 ということで、ちょっと更新をさぼってました nabe です。

 花のソファー RAN (蘭) を発表しました。

 発表会は先週の木曜日 3月27日 に六本木 Meuble で開催されました。
 現在12脚の RAN が Meuble に咲き乱れています。
 ぜひ、ご覧下さい。
 4月10日からは 南青山、名古屋、大阪、福岡 の各ショールームで、新製品 COREと一緒にご覧戴けます。

TITLE:熊本のショールームがオープンしました

 熊本ショールームが新築・移転オープンしました。
 前のショールームのすぐ近くですが、展示面積は3倍近くになり、かなりの見応えがあります。
 外観は黒のガラス、、大きなロゴが目印です

 夜の熊本ショールーム、、、
 なんか、いい雰囲気だと思いませんか?
 自画自賛かなぁぁぁ

 ショールームの内部風景
 展示セット数を少し少なくして、家具やシャンデリアと一緒に、少し引いて見てもらえるようにした。
 キッチンとインテリアとの関係を、より具体的に感じても貰いたいという想いです。

 熊本のお菓子屋さんに作ってもらった、お菓子のISOLAのロッソ・ジャポネーゼ
 ベースは床に見立てた「オペラ」
 ISOLAは食べなかったけど、床のオペラはかなり美味しかった。

 お菓子のISOLAの俯瞰のアップした写真
 なんと、3Dシンクまでリアルに作られているのが見える。調理台プレートも、、なんと左右に動くという優れもの。作られたお菓子の職人さんに拍手です。

TITLE:あけましておめでとう

 あけましておめでとうございます。
 本年も nabe forum を宜しくお願いします。

 会社の年賀状にも書いたように、2008年度の TOYO KITCHEN のテーマは、
 「キッチンに住む」
 従来のアイランド・キッチンからもう一歩進んだ、キッチンを中心とした新しい「ライフ・スタイル」の提案です。
 これが何を意味するのか?
 2008年度の新製品と、ここ nabe forum で、徐々に明らかになります。
 今年も TOYO KITCHEN は見逃せません。
 ご期待ください
 
訃報です
 ソットサスが31日に逝去されたそうです。
 ご冥福をお祈りします (合掌)

TITLE:INTERNI のキッチン年鑑に掲載されました

 今日は、ちょっと嬉しい、ニュースです。
 世界的に影響力があるイタリアのインテリア誌「INTERNI」(インテルニ)から毎年12月に掲載される2007年度「キッチン年鑑」TOYO KITCHENが掲載されました。
 まだ、本誌は見てないので何とも言えないのですが、恐らく、日本のキッチン・メーカーでは始めての掲載だと思います。それも、2ページに渡っての掲載です。

 掲載のページです。

 その12月号と、キッチン年鑑の表紙です。
 「INTERNI」ですが、最近 TOYO KITCHEN にかなり注目して貰ってます。
 ブログでは紹介は出来なかったのですが、9月号では六本木の新しいショールーム Mueblel も大きく取り上げてもらいました。
 こうやって、日本だけではなく、世界的なインテリア誌が当社に興味を持って戴くというのは、なんか本当に嬉しいですね。

TITLE:POSITANOの街 (ポジターノ)

 明日からISOLAの新製品POSITANOの展示が東京・南青山、名古屋、大阪の各ショールームで始まるので、ぜひ見に来て頂けると嬉しい。ISOLAでの新しいイメージと、ISOLAならではの新しいキッチン・レイアウトの多様性を実感して下さい。
 今日は、その製品の話ではなく、POSITANOのメーミングの由来について話します。
 この製品にPOSITANOという名前をつけたのは、使用している横縞の木目がこPOSITANOの階層状に積み上がったような街のイメージを連想させたのが一つ、もう一つは、このPOSITANOの街は、今まで私が訪れた事がある世界の街の中でも、美しさという点でトップクラスで、最も印象に残っている街だったことで、、このPOSITANOという言葉を使って、今回の新製品のキッチンの美しさを直感的に表現したいと思いました。
 あまりにも美しく、かつ有名なPOSITANOですが、私の撮影した写真を見ながら、私なりにPOSITANOを紹介したいと思います。

 POSITANOは街の名前で、南イタリアのソレント半島の南側の中央部辺りに位置して、背後の険しい山に貼り付くように広がっている小さな街だ。海洋国家時代は、海からの交易で随分と栄えたと思われる痕跡がたくさん残っている。街は古いイタリアの建物が崖の斜面に密集して建っていて、ちょっと見ると家と、家との境が良く分からない。一つの家の二階部分は、もう他の家だったりする。

 道路は街の高台にあるだけなので、街に入るには路地のような路を延々と下らないと海岸まで行けない。路地は場所によっては、両側から店が迫ってるので、一人がやっと通れる程の路地だったりするので、歩きながらここは路なのか、それともどこかの家の中なのか、訳が分からなくなってくる。両側の店は延々と続き、ほとんどが服屋さんというはもいかにもイタリアらしい。

 ようやく下の海岸の砂浜に到着。街を背景に記念写真を撮影。崖に貼り付くように建っている街並がここからだと良く分かる。海外沿いは、全てレストラン。美しいアマルフィーの海を眺めながら、良く冷えたイタリアの若い白ワイン、、ビノ・ビアンコを片手に、ナポリ・ビザを摘む。気分はもうイタリアン・・・ 当たり前だけど。
 余談になるけど、モッツァレラ・チーズだけど、水牛のミルクて作られたモッツァレーラは柔らかくて最高だと思ってたら、このPOSITANOで食べるモッツァレラはやたら固い。ここまで来て、こんなモッツァレラはないよなと思って、少しがっかりした。でも少し食べていると、噛めば、噛む程味が出てくる、日本では経験した事がないモッツァレーラの味だった。ナポリ・ピザは皮だけではなく、モッツァレーラも違うんだと、その時はじめて気がついた。
 ちなみに、日本でも美味しいナポリ・ピザを食べさせる店は出来たが、このPOSITANOで食べたモッツァレーラ・チーズは味わった事がない。

 街の東側の突き出た半島には、有名なホテル「 San Pietro di Positano」(イル・サン・ピエトロ・ディ・ポジターノ)がある。5ツ星という言葉はこのホテルの為にあるのではと言われる程、豪華で食事も素晴しいという定評がある。私も泊まってみたかったのだが、生憎満室で宿泊出来なかった。次回行く事があったら、ぜひ泊まってみたいと思ってる。
 ホテルのキャッチコピーも素晴しい。
 「この世の極楽といえるホテルがもしどこかにあるのなら、
  ここイル・サンピエトロの小さな礼拝堂の下にあるのだろう。
    ポジターノの街を東に離れた岬全体が
    日常から完全に切り離されたこのホテルになっている。

 船で海から海岸線に沿って半島を見ると、海まで迫った断崖絶壁の光景が凄い。絶壁に巨大な穴が開いている。遠近感が一瞬なくなるほどの巨大な穴だ。穴の上には、なんと建物が普通に建っているのが可笑しい。あんなことろに建ってるくらいだから、ここは地震がないのかと思って聞くと、「地震はあるよ」という返事。良く考えたらヴェスヴィオ火山とポンベイの遺跡が近くにあるのだから、地震がない筈がない。誰も地震で穴が崩壊するという心配はしないのだろうか? 船の船長に聞くと、言ってる意味が良く分からないいようだ。まあ、ここはイタリアで、それも南イタリアだから、そんな心配はしなくてもいいのかもしれない、、、とか、、その頃は気分はもうイタリアンになってたから、私も質問した事も忘れてしまった。

 ソレント半島で最も美しいと言われるアマフィー海岸。POSITANOからバスで30分くらいのところにある。Amarfiの街に到着した時に、偶然にも雨雲が山にかかり始めたところだった。真っ黒の雨雲と、まだ光が残って、ちょうどスポットライトのように照らされているアマルフィーの街との光のコントラストが美しかった。

 POSITANOの名物は観光と、美味しい食事だが、絵付けタイルや陶器の産地でも有名。写真の素朴で美しい手書きのタイルは、ホテルのエントランス・ロビーの床に敷き詰めてあった。
 もう一枚の写真は、豚の陶器の置き物。緑の豚というのは珍しいっていうか、初めて見た。「豚」「緑」って、、あんまり結びつかないけど、なんかいい感じかもしれない。次の新製品は「グリーン系」かなって思ったりしました。

 ソレント半島のアマルフィー海岸の街POSITANO、日本からのツアーもかなり出ているようなので。ぜひ機会があったらお出かけ下さい。新婚旅行には勿論最適、少しお金に余裕ができた「熟年旅行」には、ぜひPOSITANOの五つ星ホテル「San Pietro di Positano」のスィート・ルームでゆっくりと流れる時間と、食を楽しみたいものです。

 最後に、この美しい街POSTANOをイメージしてデザインされたISOLAの新製品。明日から、東京、名古屋、大阪で展示が始まります。
 ぜひ、ご覧頂いて、このキッチンの美しさを堪能して下さい。

TITLE:マンションもいよいよデコの時代?

 今年のサローネを見ても、また、今年のデザイナーズ・ウィークを見ても、世界のインテリアデザインは今までのミニマル・デザインから大きく舵を切って、DECO の時代に入って来ています。5年ほど前からその予兆があったイタリアでは、今では、今さらDECOという言葉自体を使うのがおこがましいほど、その傾向は完全に定着しています。単なるDECOではなく、「どんなDECOなのか?」というテーマでもかなり長時間の議論が出来そうです。
 しかしながら、日本のインテリアの現状はいまだ「ミニマル」の世界にどっぷり浸かっていて、大半がDECOの流れさえ理解出来ない専門家が多いのが現状です。しかし、日本でもDECOの足音は着実に近づいてきています。都市部のマンションの多くが、モデル・ルームのキッチンにインスタレーションとしてシャンデリアを吊るのは、もう珍しくも何ともなくなってきています。しかし、部屋全体としてDECOをイメージしたプレゼンテーションはまだ見た事がありません。
 東京の有明地区。 「ゆりかもめ」の延長や、銀座からの一直線の道路も完備して、一種の都市型リゾート地区として注目を集めて来いる地区なのはご存知の通り。

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 その有明地区に東京建物が建設中の大型マンション「マーレ有明」の高層階の特別室42室にTOYO KITCHEN STYLEISOLAが採用されました。有明という地区も興味があったのですが、それよりも東京建物の担当者が、「モデル・ルームのイメージをDECOを採用しました」という言葉が印象に残ったので、担当の方に特別にお願いして視察をさせて貰いました。

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 モデル・ルームは隣接する20階立てのビルの最上階、ビルインのモデルルームは見た事があるが、高層ビルの最上階というのは始めてだ。マンション完成時の景観を実際に実感して貰おうという意図だということだ。確かに、東京湾を挟んで見る、東京都心の展望は素晴らしい。夜はもっと奇麗という説明を受けて、思わず夜にもう一度来てみようかと思ってしまった。

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 モデル・ルームの玄関を入ると、いきなりジョガーリがモザイク・タイルの壁にかかっている。ホワイト・ゼブラの建具を通して、ISOLAとジョガーリのシャンデリアが見える。なかなかいい感じだ。

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 玄関から部屋に入ると、そこはリビング・ダイニングそしてキッチンを一つの空間として捕らえた美しいスペース。数年前から「リビング・レス」というコンセプトで空間のワンルーム化を提案して来たせいもあって、実際にメジャーなマンションにこのコンセプトが採用されているのを見ると、ちょっと感無量。
 空間全体のイメージは確実にDECO、ジョガーリ・シャンデリアも多用されていたり、使用してある家具や什器も品のいいDECOでまとめられていて、とても気持ちがいい。最近、ミニマルな空間に身を置くと、なんか一昔前のデザインを見せつけられているようで、居心地が悪いが、この空間は気持ちがいい。
 少しレトロに仕上げたISOLAのデザインにも奇麗に合っている。

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 寝室と、バニティーから見たバス・ルーム。窓から夜景が一望に見える設計らしい。東京の夜景を全部自分のものにして、湯につかって1日の疲れを癒す、、かなり魅力的。寝室は落ち着いた感じに仕上がっているのと、バニティーの鏡がかなり気に入った。

 「マーレ有明」では、マンションのモデル・ルームでは始めて本格的なDECOをベースにしたプレゼンテーションを見せて貰った。これが一つの成功例になれば、マンションやビルダーのインテリアも雪崩を打ったようにDECOに振れるのではないかという予感がした。

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 ここで、もう一つ驚いたのは、建具にゼブラ柄、それもホワイトのゼブラが使われてしたいということだ。私はかなり好きなのだが、一般的にはどうなんだろうと思って、案内してくれた女性に聞くと、高層階での建具セレクションはかなり高い確率でホワイト・ゼブラを選択されるとのことだ。これには、ちょっと驚いた。
 ともかく、マーレ有明はいろんな意味で面白かった。
 気がついたら3時間近く滞在してしまった。

追伸
 安藤忠雄をスターにした雑誌「CasaBrutus」、、その雑誌が、今月号の特集は「アンティーク家具」、、脱ミニマルの予兆は少し前から感じられてたけど、、
 そうかぁぁ、カーサがアンティークかぁぁ
 この雑誌は影響力が大きいから、DECOの時代の到来は思ったより早くなるかもしれない、、そう思った。

TITLE:熊谷隆志の家と、雑誌「ミセス」と、新PUTTON

 写真家であり、スタイリストであり、インテリアや店舗デザインも手掛けたり、また、自分のファションブランド GDC でも有名な熊谷隆志さんが自宅を葉山に新築した。彼からキッチンの相談があったので、一緒になって、熊谷流の新しいキッチンを作ってみようということになった。
 自宅が完成して、その関連記事が今月号の「ミセス」の P344 〜 P349 に特集されたので、ぜひ見て欲しい。
 場所は葉山、どうして葉山かというと、彼の趣味はサーフィン、生活とサーフィンが一つになった暮らしが欲しくて場所は選択したという話だ。

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 「ミセス」が撮影した写真を見ると、家の庭から見える光景は素晴らしい。人工的な建造物は一つも見えない。見渡す限りの「空」と「緑」が広がっている。外観は極めてシンプルで美しい。建築家は仙台のファション関係の店舗を多く設計している「さくま ひろひさ氏」外観を見てると、何か懐かしさみたいなもの感じてしまうのは、ちょっと不思議かな。

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 熊谷氏が選んだキッチンはPUTTON、そのPUTTONを置く為の台は全て熊谷氏のデザイン。アンダルシア産のタイルと、漆喰の組み合わせのデザインは、プロダクト・デザイナーからは決して出てこないイメージだと思う。漆喰を使ってるので、工場生産は不可能で、全て現地で職人さんが造作で作り上げる。まさに、熊谷氏だけの、熊谷氏の為のキッチンと呼んでもいいと思う。
 熊谷邸は勿論非公開なので、誰にもこのキッチンを見て頂く事は出来ないが、今月の15日に名古屋に計画中の「TOYO KITCHEN MUSIUM」が仮オープンするので、ここで見て頂く事が出来る。手前味噌ではなく、このキッチンは、キッチンに携わっている方は必見だと思う。
 そうそう、この「TOYO KITCHEN MUSIUM」は11月15日の恒例のボジョレー・パーティーの折に仮オープンで公開されるが、本格オープンは来年の3月以降なので、それまでは見て頂く事は出来ない。ても、もし、担当の営業に頼めば、工事をしてない日だったら、ひょっとすると見せて貰えるかもしれない、、、と、、 社長が言ったという事は内緒です。

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 この家には隠し部屋がある。イメージとしてはル・コルビジェが最期を過ごしたカップ・マルタンの小屋をイメージしたものらしい。まさに、熊谷隆志のプライベート・スペースなのだと思う。
 この葉山の自宅を新築するに当たって、熊谷氏がまず行ったのは家具選びだそうだ。建築を始める二年前から家具選びを始めたそうで、家具選びが終わった時点から建築が始まったそうだ。置いてある家具の一つ一つに恐らく熊谷氏の思いが込められているのだと思う。それだからこそ、出来上がった家は彼の持つ住宅に対するイメージが強烈に伝わってくる。

 日本の住宅は「施主の顔が良く見えない」と言われます。家具選び一つとっても、建築家の言われるがままであったり、新築をする段になって、突然に家具屋さんに足を運び出したり。最悪のケースだとどこかの家具の量販チェーンの商談会の場で決めたりする。これからの日本の家造りを考える時、もっとそこに置く家具や照明も含めて、施主が自分の意志で選択して、自らが家づくに積極的に参加していくようになってくるとしたら、日本の家も随分と変わってくるのではないかと期待したりしています。

TITLE:クリスタルの妖しいキラメキ

 スワロフスキーのクリスタルのキラメキを眺めていると、その七色に変化する光の渦の中に思わず吸い込まれそうになる。今回の「INO Meuble Crystal」の発表会に当たって、キッチン以外のいろいろなクリスタルを散りばめた商品も展示した。数えて見ると、全部で約35万個のクリスタル・ガラスに六本木「Meuble」が占領されていることになる。その35万個のクリスタルの輝きの中にいると、自分がキッチンのショールームにいることを暫し忘れてしまって、とても幸せな気分にさせてくれる。
 「美しいキッチン」を創ってみようと思い立ったのが五年前。四年前にはクリスタルをキッチンに使ってみようというアイデアが湧き出てきた。ファションのトレンドを見てると、「輝き」というのが一つのキーワードではないとか直感的に感じた。その後、アラベスクやビッグラインのようなクローム系のキッチンを新たに提案しながら、水面下でクリスタル・キッチンの開発を進めていた。
 二年前にサローネでedra社のクリスタル・シリーズに遭遇した。かなりの衝撃を受けた、、と、、同時にクリスタルをインテリアに使うという可能性を強く感じて、クリスタル・キッチンの発表の時には、このedra社の製品を同時に展示をしようと、その場で発注をしてきた。冒頭の写真は、その時に購入したクリスタル・ソファー「桔梗」、、デザイナーは日本人の梅田正徳氏、昨日も会場に来て頂いた。福井で新しい漆の家具の発表会をするそうで、誘われたので一緒に福井に蕎麦を食べに行くことにした。
 クリスタルが今後インテリアにどう入り込んでいくのだろう、、まだまだ色々な議論はあるとは思いますが、うちが仕掛けたシャンデリア・ブームもほぼ定着してきたことを考えると、キッチンも含めてクリスタルとインテリア・デザインとのかかわりはますます深くなっていくのだと思っています。
 クリスタル・キッチン「INO MeubleCrystal」、、会場に入られたお客様の多くが、思わず歓声を上げられるほど「美しい」。一人でも沢山の人に見てもらって、クリスタルという素材がインテリアに入り込んでいく可能性を感じて頂ければ幸いです。

 今回のクリスタル・キッチンと一緒に、プロトタイプだけど、NewYorkソファーのクリスタル・バージョンも展示して見ました。これもあわせてご覧ください。

TITLE:今日はクリスタル・キッチンの内覧会です

 今日、明日の二日間は六本木の「Meuble」で、Meuble オリジナル・キッチンの第一弾「INO Meuble Crystall」の内覧会です。 世界で初めてキッチンにスワロフスキー社製のクリスタルの粒を散りばめてあります。 とても、美しい。
 (一般への公開は26日からになります)
 六本木ムーブルのオープン記念の講演会でもお話したのですが、これからのキッチンは同じ趣向を持つ、一つの市場として捕らえるだけでは理解でなくなると思っています。キッチンは単なる料理をする道具から、コミュニケーションや家族の団欒をもたらすイメージとしてのキッチンに変わってきました。では、次の時代のキッチンはどんな切り口なのでしょうか?私は、それはキッチンの「美しさ」だと思っています。その「美しさ」という切り口で、どんなキッチンが提案できるのか?その答えが今回の「クリスタル・キッチン」です。
 私ごとですが、こういった特別の内覧会を開催する時には、その発表する製品のテーマに合わせたファションを考えて着ることにしています。最初はお客様にちょっと奇異な目で見られてましたが、つまりテーマに合わせると、とても社長には見えないという事なんでしょうね。でも、最近ではお客様の中には、私のファションを興味津々で期待してみえる方もお見えになるようになり、私も半分、癖というか、、ちょっと楽しみにもなってしまいました。
 今回の内覧会はクリスタルなので、当然ファションもクリスタルが付いたもの。
 写真は本日着用予定の、バックにクリスタルを散りばめたジャケットです。