TITLE:長期滞在型というホテル

 ここ「nabe forum」を始めてからそろそろ1年半になろうとしている。
 そんな長い間やってるという実感はない。あっという間の1年半だった。
 でも、長らくやっていることで、、定期的に見て頂いている方も随分と増えてきて、嬉しい限りです。
 アクセス数が増えるに従って、最近 「nabe forum 」絡みの取材も少しずつ依頼されるようになってきました。もともと、キッチンやインテリア関係の取材は多いのですが、ブログ関係の取材というのは、かなり毛色が変わってる感じがして、なんかエクサイティングな気持ちになる。

 
 東京六本木のミッド・タウンオークウッド・プレミアという長期滞在型のホテル・アパートメントが出来て話題を呼んでいるそうだ。ホテルのように短期の滞在ではなく、アパートのように何年も住む訳ではない。基本的な契約はマンスリーベースだということだ。
 このアパートメント・ホテルの体験取材の話が入ってきた。宿泊体験をして、その内容をブログに書いて欲しいという依頼だ。このホテルはもともと泊まってみたかったので、二つ返事で快諾した。
 ブログだけではなく、雑誌「エスクワイヤー」に掲載されるそうで、取材する側と、取材される側と、一度に両方の立場を経験出来るというのも面白そうだった。
 オークウッド・グループはアメリカが本社で、日本でも既に何軒かオープンさせて稼働しているが、今回は「プレミア」という名前が付いているだけあって、その中でも最高級のランクに位置するのだそうだ。
 価格も、月額ベースで70万円程度からで、一泊に換算すると2万円強になるので、そんなに飛び抜けて高い訳ではない。もっとも3ベッド・ルームという大型の部屋もあり、ここだと月額200万以上するらしい。

 オークウッド・プレミアの入り口はミッドタウンの北端にあり、ここまで来るとちょっと人通りも途絶えるので、いい意味でのプライベート感と、高級感がある。
 入り口はロックされていて、一般の人は入れない。入り口の横にはキーロックがあり、マンションのように住民はキーをかざすと入れるようだ。ちょっと秘密めかして、なかなかいい。入り口付近でウロウロしていると、オークウッド・プレミアの広報を担当している結城さんが迎えにきてくれた。

 
 入り口を入ると、大きな盛り花に迎えられて、雰囲気は高級ホテルそのもので、マンションやアパートという雰囲気は微塵もない。マネージャーや支配人に紹介をして貰って、少し会話を交わしてから部屋に案内された。

 エレベーターで5階に上がると、そこは空中庭園、、目の前にはミッド・タウンの高層ビルがそびえ立っている。

 案内された部屋は二部屋続きのワンベード・ルームで、ここも雰囲気は完全にホテル。静かだし、部屋も広いので、極めて快適。窓の外にはウッド・デッキのベランダまで付いている。
 ホテルと違うのは、キッチンと洗濯乾燥機が部屋に付いていることだ。
 極めて快適なのだが、案内された部屋にはシャワーしかなく、風呂はツーベッド・ルームかららしい。でも、シャワーも最近流行のレイン・シャワーで、シャワー室に置いてあるスツールに座って、打たせ湯のようにシャワーを浴びると、とてもリラックス出来る。シャワーを使いながら、これでいいのではと思ってしまった。でも、シャワーしかないというのは、さすがアメリカのホテルだと思った。
 ベッドも快適で、空調も適温。まるでホテル、、、ある意味ではホテルより快適かもしれない。

 翌日は早朝から雑誌「エスクワイアー」の取材とインタビュー。
 左の写真はビジネス・センターでの撮影。全てのディスクワークがここで済むので、ストレスがなくていいかもしれない。
 右の写真は、部屋でインタビューを受けてる私です。インタビューをしているのはライターの澤田さん、ブログに写真出すよ、、つて言ったら、なんか緊張するなぁぁって言ってた。
 長期滞在型のアパートメント・ホテル、日本ではまだ馴染みがないというせいもあると思うけど、お客の半分以上は外国人だそうだ。事実、朝食を食べていても、日本人はチラホラで、殆どが外国人。日本にいる気がしない。
 でも、こういった形態のホテル、非常に合理的だと思うので、これから日本でもかなり普及するのではないとか思った。

TITLE:京都、、「わらじや」

 京都って、、なんかいい。
 食事も美味しいし、面白いお店もたくさんある、、そして、なんとも言えない京都ならではの雰囲気は気持ちをとてもリラックスさせる。
 そうだ、、京都に行こう

 京都は雪だった
 風も強くて,耳が千切れそうに痛い
 タクシーの運転手がこういった、、
 「この時期に京都に見える方は、ほんまもんですわ」
 何が、ほんまもんかどうかは不明だが、ともかく雪の京都は美しかった。

 昼食は「鰻の雑炊」を座敷で頂く

 「鰻雑炊の由来」

 最初に「鰻と揚げ麩と九条ネギ」のお吸い物
 鰻は骨を抜いてぶつ切りで出てくる。

 吸い物の後には、メインの「鰻の雑炊」
 あっさりして,生臭くなく、いくらでも食べられる

 「わらじや」
 三十三間堂の前にある。
 京都駅からタクシーで5,6分
 雑炊にしては、ちょっと高いかなとも思うけど、まあ、、そこは京都、、リラックス料も含まれているのだろう

TITLE:バリはラビリンス

 美しい街パリ、、ただ美しいだけではななく、不思議な街でもあります。
 パリはまさに不思議のラビリンス。

 オペラ座の近くの不思議な路地、
 入り込むとそのまま迷いそうなラビリンスのように、足を踏み入れてはいけないのかもしれない。
 でも、勇気を絞って踏み入れると、そこには不思議な世界が待ってたりして・・

 中に入ると、カーテンの陰から、いきなりラビリンスへの案内人が登場する。
 「はははは・・・ ついに迷い込んだな」という嘲笑の笑い声が聞こえる。

 指が方向を示している、、果たしてラビリンスの示している方向を信用して進んでいいものだろうか?
 何か、とんでもない落とし穴が待っているのかもしれない。

 マリオネットの蛙の王子様がバイクに乗って目の前に現れた。
 「こちらだよ」
 「こちらだよ」
 と、、私を誘っている。

 落ちていた,不思議な鞄。
 拾ってもいいものだろうか・・??
 それとも、、
 落ちている鞄を横目に、さらにラビリンスの奥を目指して進む。

 そして,ついに黄金に輝く、赤い王座がある間に到達した。
 でも。ラビリンスを王はどこにも見当たらなかった。
 誰もいない王座に座ってみた
 そして、パリの夜は更にふけていく・・・

TITLE:850万円の携帯電話

 サントノーレの近くで,見たかった Nokia の高級携帯電話 VERTU を売ってる店を発見。自分が欲しいという意味ではなく、貴金属携帯電話という新しいマーケットを創造したこの VERTU という商品、ぜひ一度見たいと思ってました。

 貴金属店で販売するという構想を聞いた時には、どうもイメージかせ湧かなかったのですが、見つけたこの VERTU を販売する店は、どう見ても宝飾店としか思えない構えで、ウィンドウにディスプレーしてある携帯電話もかなり質感が高く、高級な店構えにしっかりと溶け込んでいました。
 写真の左端の携帯は、なんと 53000 ユーロ。
 160円換算をすると約<strong>850万円
 実際に価格を目の当たりにすると、ちょっと驚く。こんな携帯が果たして売れるのだろうかとという老婆心は杞憂のものらしく、世界的にかなり売り上げを伸ばしていると聞く。
 Nokia では、この成功に気を良くしてかどうかは分からないけど、最近ステンレス・ボディーの Nokia ブランドの新しい携帯を発売したとか・・

 隣にディスプレーしてあった、もう少し価格のこなれた VERTU
 こなれたといっても、、約85万円
 日本では考えられない価格だけど、世界には実際にこういう高価格な携帯が売れる市場があるというのは現実。
 振り返って,日本の携帯電話市場は相変わらずどこも同じようなプラスチックの携帯ばかりが溢れている。マーケットにはセグメントという基本的な概念があるのだけど、日本の携帯電話のメーカーの考えるセグメントがどうなのか、一度聞いてみたい気がする。
  850万円というのはちょっと極端で、製品としてはフラッグシップだと思うけど、日本の携帯電話は、中学生から50過ぎの大人まで、同じプラスチック製のチープな携帯を使うしか無いという現状は、ある意味ではむしろ異常だと思う。

 850万円で驚いてはいけない。
 最後の写真はダイヤモンドを散りばめたバージョン。右は「スネーク」とネーミングされた特別仕様のようで,
   価格は 3700万円

 この携帯、今年の秋には日本でも発売されるそうだ。
 ベルパークという会社から発売されるらしいが,詳細はここ

TITLE:パリ市内、、余談っていうか、、いろいろ

 最近ヨーロッパに行ってもウィンドウ・ショッピングを楽しむだけで済ませることが多くなってきた。時間的な余裕がないということもあるし、勿論、、ユーロ高のせいでヨーロッパでの買い物がバカバカしくなってきたというのもある。
 でも、やはり欲しいものはある。
 特に,自他ともに認める「靴好き」の私です。サントノーレを散策しても,目につくのは靴ばかり。・・ということで、欲しいと思ったけど、買えなかった靴です。

 なんとあの伝統的で保守的なチャーチが、なんとシャンパンゴールドのウィング・チップを出してきた。あの、チャーチさえも、、GOLD、、 ドルガバじゃなくて、Church ‘s ですよ。レディーズから始まったメタリック・カラーのGOLD、、メンズの色使いのバリエーションとして完全に定着したということだと思います。

 同じくチャーチのホワイトとシルバーの2色使いのウィング・チップ。
 これ、、かなり購買意欲をそそられた。
 日本で見つけたら、きっと買ってしまうだろうと思う。

 LANVAN の KIRA・KIRA スニーカー。
 メンズ・シューズもいよいよKIRA・KIRA感の到来かもしれない。
 これも、、要チェックですな。

 
 私が写真を撮る事が好きだと言う話は以前もしたと思うけど、旅の楽しみに一つに自分のカメラに旅の思い出を切り取るというのがある。そんな、、無理しなくても絵葉書か写真集を買えばいいじゃない、、という意見もあるが、やはり自分のカメラに収めた写真は思い入れがある。

 オペラ座の有名なシャンデリアと、天井に書かれたシャガール。
 内部は暗めで、とても手持ちでは撮れない。たまたまバルコニーの最前列に出られたので、バルコニーの上にカメラを置き、少し絞りを絞って、セルフタイマーを使って手ぶれしないように撮影をした。レンズが上を見てるので、アングルはヤマ感、、Try & Go で何枚も試したら、たまたまいいアングルで撮影出来た。
 本物は凄い迫力だけど、こうやって撮影した写真でも、その迫力は伝わってくる。
 世界中の「富」という「富」がパリに集まってたんだなと実感するる

TITLE:ラ・セーヌ サンセット

 一週間ばかりパリに出張してましたので、nabe forumは暫くお休みしてました。
 この時期のバリはかなり寒いのですが、今年はあまり寒くなく、出張も例年よりはかなり楽でした。でも、寒くないとは言っても、タクシー待ちで二時間並んだ時は、さすがに体の芯まで冷えきってしまいました。

 バリは本当に美しい街です。
 行く度に新たな美しさを発見して、その度に感動する。
 サンセットを迎え、刻々と赤みがかかってくる建物をループルからコンコルド広場に向けて撮影した写真。色が変わってくるにつれて、建物の表情まで変化していく様は、いつまで見つめていても飽きない。

 バリの夕焼け、、特にセーヌ川から見る夕焼けは素晴らしい。
 大都市で、これだけ美しい夕焼けを見せてくれる都市は他にあるのだろうか?
 ルーブルからサンジェルマンに向かう橋の上から東のノートルダム寺院を眺めた写真。夕焼けの赤に染まりつつあるノートルダム寺院の塔が美しい。

 真っ赤に染まったオルセー美術館とエッフェル塔のツーショット。
 ここまで来ると、もうため息しか出ない。

この時期のパリは生牡蠣のシーズン。レストランの外には牡蠣を剥く職人がいて、もくもくと牡蠣を剥いている。
 生牡蠣にはシャブリというのが日本での定番だけど、バリでは結構「サンセール」と合わせることが多い。個人的にはシャブリは少し牡蠣の生臭が引き立たせてしまうので、もう少し酸味が薄いサンセールの方が好きだ。
 余談だけど、ワインのコミック「神の雫」では、シャブリもグラン・クリュのような高価なシャブリではなく、普通のシャブリの方が生牡蠣に合うと書いてあったので、安いシャブリも生牡蠣に合わせて飲んでみたけど、やはりサンセールの方が合うと思った。

 この時期、パリの食で忘れてならないのは sole と呼ばれる舌平目。代表的な料理は「舌平目のムニエル」と呼ばれて、日本のフランス料理店でも魚料理の定番でもある。
 この舌平目、パリでの旬は11月から3月と言われているので、今はまさに旬と言える。
 日本で食べる舌平目と、パリで食べる舌平目は何か味が違って感じる。単なる周囲の雰囲気からくるものなのか、、、何れにしてもバリで食べる舌平目は格別なので、少し高いけどパリに行かれたらぜひ試されるといいと思う。
 ・・・ということで、少し調べてみたら、やはり日本の舌平目とは違うようだ。日本で「シタビラメ」として販売されている「コウライアカシタビラメ」や「クロウシノシタ」は、ウシノシタ科の魚だそうで、フランスのsoleは目が左ではなく、右にあり、日本で食べる舌平目とはまるで違うものらしい。
 バリは食の街で、ミッシェランで話題の三ツ星レストランも確かに美味しいのだけど、いかんせん日本人には量が多すぎるのと、これだけユーロが高いと、一回の食事に払ってもいい金額の限度を超えていると思う。最近では、もっぱら街のブラッセリーの美味しい店を探して、好きな一品を注文して食べることにしている。この方が胃への負担も、財布への負担もかなり低い。

TITLE:Merry Christmas from Milano

 Merry Christmas
 あと二日でイブですね。
 貴方のクリスマスは??

 写真を整理していたら、二年前のクリスマスにたまたまミラノにいて、ミラノ市内のクリスマス風景を切り取った写真が出てきました。
 ミラノのクリスマスは、何故かセピア色のイメージがあるのはどういう訳なんでしょうか?
 きっと、この時期はミラノ自体がセピア色の底に沈んでしまってるからかもしれませんね。

 ミラノの運河地区のクリスマス。この運河地区はミラノっ子に人気のスポット。アーキテェクのオフィスや、デザイナーのアトリエ、そして、個性的なブティクが散在する地域です。
また,運河沿いには休日ともなると、広大なオープン・マーケットがあることでも有名です。映画「紅の豚」で、主人公ポルコ・ロッソが官憲から逃れる為に、この運河から水上飛行機で脱出するシーンは有名ですが、実際の運河をみるとここから離陸するのは殆ど不可能かも、、

 市内の通りを飾るクリスマス・イルミネーション。
 何れも、市内の中心部大聖堂からサンバビラ広場に通じるショッピング街

 ガレリアの中央広場に置かれた,30万個のスワロフスキーのクリスタルに飾られた,巨大なクリスマス・ツリー。オーナメントの一つ一つが光の流れで七色に変化して,ため息がでるほど美しい。

 ミラノのクリスマス,日本ほど華やかではないけど、セピア色の街の雰囲気とあいまって、なんか郷愁のようなものを感じてしまいます。
 Merry Christmas to you
 貴方にとっての素敵なクリスマスでありますように。
 そして、、
 May the force be with you

TITLE:木曽路の秋

 木曽路の妻籠の秋の風景を切り取ってみました。

 

 妻籠に沿って流れる蘭川を覆うように垂れ下がる黄色く紅葉した葉が美しい。

 妻籠の街を歩いてみる。
 一瞬、時を飛び越えたような錯覚に陥る。
 江戸時代の旅人は何を考えて中山道を歩いたのだろう。
 こんな街並を歩く時は、もの思いに耽りながら歩くに限る。
 「秋深き、隣は何をする人ぞ・・」
 ちょっと、外したかな?

 山がこんな近くにある。
 豊川稲荷の赤い旗が山の紅葉をバックにはためいている。

 昔のままに残っている妻籠の旅籠。
 今でも泊まれる。

 昔の囲炉裏もそのまま残っている。

 潜り戸の障子。
 白い障子との色の対比が美しい。
 郷愁を誘いませんか?

 青空に向かって立つ、赤く熟した柿の木。
 いかにも木曽路というイメージそのもの。
 秋の木曽路の妻籠、五平餅、馬刺も美味しい。
 ぜひ、お出かけ下さい。

TITLE:POSITANOの街 (ポジターノ)

 明日からISOLAの新製品POSITANOの展示が東京・南青山、名古屋、大阪の各ショールームで始まるので、ぜひ見に来て頂けると嬉しい。ISOLAでの新しいイメージと、ISOLAならではの新しいキッチン・レイアウトの多様性を実感して下さい。
 今日は、その製品の話ではなく、POSITANOのメーミングの由来について話します。
 この製品にPOSITANOという名前をつけたのは、使用している横縞の木目がこPOSITANOの階層状に積み上がったような街のイメージを連想させたのが一つ、もう一つは、このPOSITANOの街は、今まで私が訪れた事がある世界の街の中でも、美しさという点でトップクラスで、最も印象に残っている街だったことで、、このPOSITANOという言葉を使って、今回の新製品のキッチンの美しさを直感的に表現したいと思いました。
 あまりにも美しく、かつ有名なPOSITANOですが、私の撮影した写真を見ながら、私なりにPOSITANOを紹介したいと思います。

 POSITANOは街の名前で、南イタリアのソレント半島の南側の中央部辺りに位置して、背後の険しい山に貼り付くように広がっている小さな街だ。海洋国家時代は、海からの交易で随分と栄えたと思われる痕跡がたくさん残っている。街は古いイタリアの建物が崖の斜面に密集して建っていて、ちょっと見ると家と、家との境が良く分からない。一つの家の二階部分は、もう他の家だったりする。

 道路は街の高台にあるだけなので、街に入るには路地のような路を延々と下らないと海岸まで行けない。路地は場所によっては、両側から店が迫ってるので、一人がやっと通れる程の路地だったりするので、歩きながらここは路なのか、それともどこかの家の中なのか、訳が分からなくなってくる。両側の店は延々と続き、ほとんどが服屋さんというはもいかにもイタリアらしい。

 ようやく下の海岸の砂浜に到着。街を背景に記念写真を撮影。崖に貼り付くように建っている街並がここからだと良く分かる。海外沿いは、全てレストラン。美しいアマルフィーの海を眺めながら、良く冷えたイタリアの若い白ワイン、、ビノ・ビアンコを片手に、ナポリ・ビザを摘む。気分はもうイタリアン・・・ 当たり前だけど。
 余談になるけど、モッツァレラ・チーズだけど、水牛のミルクて作られたモッツァレーラは柔らかくて最高だと思ってたら、このPOSITANOで食べるモッツァレラはやたら固い。ここまで来て、こんなモッツァレラはないよなと思って、少しがっかりした。でも少し食べていると、噛めば、噛む程味が出てくる、日本では経験した事がないモッツァレーラの味だった。ナポリ・ピザは皮だけではなく、モッツァレーラも違うんだと、その時はじめて気がついた。
 ちなみに、日本でも美味しいナポリ・ピザを食べさせる店は出来たが、このPOSITANOで食べたモッツァレーラ・チーズは味わった事がない。

 街の東側の突き出た半島には、有名なホテル「 San Pietro di Positano」(イル・サン・ピエトロ・ディ・ポジターノ)がある。5ツ星という言葉はこのホテルの為にあるのではと言われる程、豪華で食事も素晴しいという定評がある。私も泊まってみたかったのだが、生憎満室で宿泊出来なかった。次回行く事があったら、ぜひ泊まってみたいと思ってる。
 ホテルのキャッチコピーも素晴しい。
 「この世の極楽といえるホテルがもしどこかにあるのなら、
  ここイル・サンピエトロの小さな礼拝堂の下にあるのだろう。
    ポジターノの街を東に離れた岬全体が
    日常から完全に切り離されたこのホテルになっている。

 船で海から海岸線に沿って半島を見ると、海まで迫った断崖絶壁の光景が凄い。絶壁に巨大な穴が開いている。遠近感が一瞬なくなるほどの巨大な穴だ。穴の上には、なんと建物が普通に建っているのが可笑しい。あんなことろに建ってるくらいだから、ここは地震がないのかと思って聞くと、「地震はあるよ」という返事。良く考えたらヴェスヴィオ火山とポンベイの遺跡が近くにあるのだから、地震がない筈がない。誰も地震で穴が崩壊するという心配はしないのだろうか? 船の船長に聞くと、言ってる意味が良く分からないいようだ。まあ、ここはイタリアで、それも南イタリアだから、そんな心配はしなくてもいいのかもしれない、、、とか、、その頃は気分はもうイタリアンになってたから、私も質問した事も忘れてしまった。

 ソレント半島で最も美しいと言われるアマフィー海岸。POSITANOからバスで30分くらいのところにある。Amarfiの街に到着した時に、偶然にも雨雲が山にかかり始めたところだった。真っ黒の雨雲と、まだ光が残って、ちょうどスポットライトのように照らされているアマルフィーの街との光のコントラストが美しかった。

 POSITANOの名物は観光と、美味しい食事だが、絵付けタイルや陶器の産地でも有名。写真の素朴で美しい手書きのタイルは、ホテルのエントランス・ロビーの床に敷き詰めてあった。
 もう一枚の写真は、豚の陶器の置き物。緑の豚というのは珍しいっていうか、初めて見た。「豚」「緑」って、、あんまり結びつかないけど、なんかいい感じかもしれない。次の新製品は「グリーン系」かなって思ったりしました。

 ソレント半島のアマルフィー海岸の街POSITANO、日本からのツアーもかなり出ているようなので。ぜひ機会があったらお出かけ下さい。新婚旅行には勿論最適、少しお金に余裕ができた「熟年旅行」には、ぜひPOSITANOの五つ星ホテル「San Pietro di Positano」のスィート・ルームでゆっくりと流れる時間と、食を楽しみたいものです。

 最後に、この美しい街POSTANOをイメージしてデザインされたISOLAの新製品。明日から、東京、名古屋、大阪で展示が始まります。
 ぜひ、ご覧頂いて、このキッチンの美しさを堪能して下さい。

TITLE:パトリシア・ウルキォラはいなかったけど・・

 名作「カボシュ
 デザインはいま世界で一番旬なデザイナー、パトリシア・ウルキォラ
 ISOLAロッソジャポネーゼのプレゼンテーションに使う照明として白羽の矢を当てたのがこの「カボッシュ」。近未来的なデザインなのだけど、少しレトロで、和のインテリアに奇麗に馴染むという、不思議なデザイン。日本のボンボリを少し連想させる。

 サイズは「大」「中」「小」と3サイズあって、使い方によってイメージが完全に変わってくる。ロッソジャポネーゼでは、「小」を三連、高さを変えて吊ることで、より印象的なプレゼンテーションが出来たと、ちょっと自負している。
 この「カボッシュ」は最近イタリアで急成長している「FOSCARINI」(フォスカリー二社)によって製作・販売されている。
 この「FOSCARINI」はユニークな会社で、社内に製作部門を持たないという、最近の言葉で言うとファブレスな会社だ。つまり、デザインと企画、そして販売だけに特化する事で、多種多様な素材を自由に使いこなし、新しい照明デザインを世に送り出している。

 この「FOSCARINI」社に訪問してきた。ベニス郊外、ピストージ社とは方向は違うが、ベニスから車で30分ほどのところある。
 デザイン企画と販売だけに特化した会社らしく、本社は緑に囲まれた、とても美しい建物で印象的だ。内部はオフィス・スペースと最終の梱包工程、そしてウェアハウスだけで、製作部門は持たなので、内部も本当に清潔で美しい。従業員のユニフォームは赤の「Campion 」社製のウェアーに「FOSCALINI」のロゴが入っていて、とてもお洒落。さすがデザインに特化している会社だと思った。

 輸出担当役員のMr.Luca D`Alpas と記念写真をパチリ。場所はプレゼンテーション・ルーム。天井からは六本木ムーブルにも展示してあるTomDixinのワイヤーのシャンデリアが吊るされて印象的だ。

 実は、この「FOSCALINI」社の日本の正規代理店は、うち以外にももう一社ある。このもう一つの代理店は何故か価格をかなり高めに付けている。どうしてそんなに高く設定しているのかは、他社の事情なので良くは分からないが、ともかくTOYO KITCHENより遥かに高い。
 この価格差が説明出来ないのだと思うけど、あるテレビ番組の中で、この代理店が扱っている「カホッシュ」だけが正規輸入品だと説明しているのをたまたま見かけた。これは、TOYO KITCHENが販売している「カボッシュ」は正規輸入品ではないと言われてると同じ事なので、すぐにそのテレビ局に抗議のメールを送ったのだけど、なしのつぶてだった。
 その後、調べてみると、当社の扱っている「カボッシュ」は正規輸入品ではないと聞いたがという問い合わせかなりあった。真偽の程は不明だが、もし、この話がもう一つの代理店が流通に流しているとしたらちょっと許せないと思った。

 もう一度確認の意味で書くのだけど、TOYO KITCHEN は「FOSCALINI」社の日本に於ける正規代理店で、従ってうちが販売している「カボッシュ」は正規に輸入された商品なので安心してご購入ください。
 ちなみに、TOYO KITCHENの「カボッシュ」の価格は次の通りです。
 カボッシュ (小) ¥ 90,300.
 カボッシュ (中) ¥ 189,000.
 カボッシュ (大) ¥ 336,000.
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