三月の講演会のご案内です。
場所は福井県の特約店「タッセイ」様の本社で行なう事になりました。
下の写真はその告知チラシです。
内容については、基本的には前回静岡で行なった内容とほぼ同じですが、時期が、時期だけに、今年の新製品の話に少し触れたいと思っていますので、期待して下さい。
特に今年はインテリア・デザインのトレンドの転換期という捉え方をしての新製品です。
乞う、ご期待下さい。
三月の講演会のご案内です。
場所は福井県の特約店「タッセイ」様の本社で行なう事になりました。
下の写真はその告知チラシです。
内容については、基本的には前回静岡で行なった内容とほぼ同じですが、時期が、時期だけに、今年の新製品の話に少し触れたいと思っていますので、期待して下さい。
特に今年はインテリア・デザインのトレンドの転換期という捉え方をしての新製品です。
乞う、ご期待下さい。
広島の「松岡製作所」が製作し販売する「3ステップ・シンク」が、弊社が所有する「3-Dシンク」の特許を侵害しているとして提訴していた裁判について、の度、知的財産高等裁判所の判決が出ました。
詳しくは弊社のホームページのNEWSの欄を参照して下さい。
https://www.toyokitchen.co.jp/blog/news/2011/02/post_124.html
以前のnabe forumの「コピーを薦める設計事務所もあるのですね」記事でもあるように、コビー商品が大手を振って闊歩しているキッチン業界に、この判決が一石を投ずる事が出来たらと思います。
2月10日に大阪ショールームで開催された、私とカーサブルータスの亀井編集長とのトークショー、本当に沢山のお客様に来て戴き、大変熱心に聞いて頂きました。
ありがとうございました。
会場がショールームという事もあって、来て頂いたお客様には全て座って戴くことが出来なかったのと、メインのステージの前でなく、後ろに設置されたスクリーンを通して聞いて頂く事になったことで、少し不快な思いをされたお客様もおみえになったかと思います。
この場を借りまして、心よりお詫び申し上げます。
また、わざわざ東京から来て頂いた亀井編集長にも心から感謝申し上げます。
来て頂けなかったお客様の為に、トークショーの中で私が面白いと思った事を少し紹介します。
まず「東京カテドラル聖マリア大聖堂」の話です。
ご存知のようにこの教会は日本を代表する建築家丹下健三氏の設計で建てられたものです。
亀井編集長が日本の近代建築物の中で、最も好きな建築の一つだということで、トークショーでも紹介させて貰いました。
この建物の特徴の一つとして、上から見ると建物の形が完全な十字架になっている事です。
写真はグーグル・マップからコピーしたものですが、ご自分でグーグル・マップで検索してもらい、拡大して見て戴くと、また面白いかなと思います。
この建築のもう一つの特徴は、一般的に西欧の教会は道路に面していて、道路から直接教会の中に入ると、そこがもう聖堂になっています。
ところが、この「東京カテドラル聖マリア大聖堂」は、いったん敷地奥の方「ルルドの洞窟」に向かって進み、それから転回するようにして階段を上り聖堂に至るというものです。
ちょうど日本の神社・仏閣が鳥居や山門をくぐって参堂を通った後に本堂に至ると同じような動線を採用している点で、極めて日本的な建築物でもあると言われています。
左の写真は「ルルドの洞窟」とマリア像です
と、、こんなようなエピソードを加えながらのトークショーでした。
まだトークショーの中で、面白いと思ったエピソードがあるので、また明日にでも紹介しますね。
早いもので、もう今日は2010年最後の大晦日です。
1年間このブログを見て戴いてありがとうございます
また、トーヨーキッチンの方も気にかけて戴いて重ねて御礼申し上げます。
今年は、いろいろな意味で、ここ10年間の集大成のような1年でした。
やはり「キッチンに住む」というコンセプトを基に、キッチンだけでなく、キッチンと同時にキッチンを中心としたインテリア全体を提案出来る企業を目指してきたのですが、今年はそのコンセプトがようやく本格的に動き出したような気がします。
本当にありがとうございました。
さて、来年はどんな年になるかという話ですが、やはり一つのキーワードはインターネットだと思っています。
i-Phoneやアンドロイド携帯のようなスマート・フォンの急激な普及は、インターネットをより身近な生活の道具として機能してくると言われています。
キッチンやインテリアの販売に於いても、今まで以上にインターネットを意識したマーケッティングが必要だと考えてます。
トーヨーキッチンも以前からホームページ上でキッチンの簡単なレイアウトや見積もりのシミュレーションが出来るシステムを開発し、稼働させてきています。
WebTPSというのがそれで、お客様がわざわざショールームに来館されなくても、自宅でキッチン・レイアウトのシミュレーションや見積もりが簡単に出来るので、ショールームに来館されるお客様が事前にかなり勉強されて来館される事が多くなってきています。
あまり大きく宣伝はしていませんが、実は2010年10月に一つの実験的なWebサイトの稼働を始めました。
インターネットでキッチンを販売を始めている所はいろいろ出始めてきましたが、その殆どは「低価格」というだけが売りのサイトで、トーヨーキッチンとしては「価格」以外の魅力でインターネット上のキッチンの販売サイトを作る事ができないかということを試行錯誤してきました。
それが「i-Kitchen」というサイトです
扉一枚一枚のカラーが選択でき、自分だけのカラーリングを施したキッチンを発注出来るというもてのです。
百聞は一見にしかずと言いますから、まあ、ともかく、一度「i-Kitchen」にアクセスしてみて下さい。
上の写真のようなキッチンが簡単にできて、おまけにその場で見積もり金額も算出されます。
ともかく、一度お試し下さい。
I-Kitchen.jp → http://www.ikitchen.jp/palette/
2011年はもう一つの新しいプロジェクトを開始します。
トーヨーキッチンは10年前に商標を「トーヨーキッチン」から「トーヨーキッチン・スタイル」へと変更しました。
これは、従来の単一のコモディティー・ベースのマーケッティングの考え方から、複数のコモディティーを包括するマーケッティング、つまり「スタイル」を販売する会社に軸を移して行こうという為の変更でした。
詳しい話はまた後日改めてしたいと思いますが、インテリア小物を扱ったり、家具を扱ったり、照明を扱ったり、モザイクを扱ったりしているのは、キッチンとインテリア全体を提案したい訳ですが、その根底にあるのは「トーヨーキッチン」というスタイルを販売したいという最終的な目標を見据えてのことです。
そのスタイルを販売するという方向の中で、2011年に一つの実験的な試みを始めます。
それはファッションです。
トーヨーキッチンと同じ考え方でデザインされ、製作されたメンズ・ウェアーの販売を始めます。
トーヨーキッチンと同じ考え方
つまり
○ 先進的でありながら、奇をきてらないシンブルなデザイン
○ 厳選された素材の使用
○ 量産では出来ない高度な加工技術
○ バリュー フォア マネー
ターゲットは30歳〜50歳
勿論、カジュアルです
2011年3月頃から、東京、名古屋、大阪の各ショールームと全国のセレクト・ショップでテスト版の販売を開始します。
ぜひ、一度ご覧戴き、袖を通してみてください。
長くなりましたが、よいお年をお迎え下さい。
また、2011年が皆様方にとって素晴らしい年になりますように。
トーヨーキッチンを愛用して頂いているユーザー様、現在見積もりを戴いているユーザー様に何らかの感謝の気持ちを表したいとクリスマスパーティーを企画しました。
トーヨーキッチンの原点は、やはりトーヨーキッチンを愛して頂いているお客様だという思いはいつも持っていまして、今回の企画もその思いから来たものです。
先週の土曜日、12月18日で、開催したショールームは東京、名古屋、大阪、福岡です。
おかげさまで、想像以上のお客様に来場して戴きました。
本当にありがとうございました。
想定した倍以上のお客様に来て頂いたので、パーティーを運営する私たちの側の準備不足が目立ち、折角来て頂いたのに行き届かないところが多々あったと思いますが、この場を借りてお詫び申し上げます。
今回の反省を踏まえて、来年のクリスマスにはもっと満足して戴けるパーティーを企画したいと考えてますので、トーヨーキッチンを愛して戴いているお客様には、今回に懲りずにぜひ多数のご参加をお願いします。
トーヨーキッチンはこれからもトーヨーキッチンやトーヨーキッチンが取り扱っている製品を愛して頂いているお客様を大切にしていきたいと考えています。
11月18日に「海外でトーヨーキッチンはとう評価されているのか?」という内容の記事を書きましたが、その同じサイトで、今回は「イノ・プロバンス」を取り上げてくれました。
http://cft411.com/2010/11/10/toyo-3/
内容を訳してみました。
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「違いを作る」
2010/11/10
いろいろな物事がどのように一体化するかということに興味がある。 私の人生で最大の関心事の一つが、20世紀への変わり目に流行ったアーツ・アンド・クラフツ運動だ。 結局、こうした運動家は継続し続けるあらゆるアイデアに関与している。その1つはグレート・ルームの考えで、私がつい先頃Craftsman Perspectiveと題する素晴らしいウェブサイトを探索している間に発見したものだ。 ウェブサイトを企画したKen Lonsingerは、次のように言っている。「皆が同じスペースに集まることができるので、グレート・ルームや一体となったキッチン/ファミリールームが素晴らし発想だと考えるとしたら、貴方はアーツ・アンド・クラフツ生活様式をおくっていると言える。その理由は、アーツ・アンド・クラフツ運動以前は、ビクトリア生活様式で、料理人が家族から区別されるように部屋が切り離され、男も女も自分たちの喫煙ルームや居間に引きこもることができたからだ。 アーツ・アンド・クラフツの哲学は、こうした分離や孤立化を好まず、できるだけオープンスペースを作るため、屋内の壁を取り除くよう改造し、居間の暖炉の周りに家族が集まれるようにした。これは、過去の生活様式への願望の反映なのだ。」
トーヨーキッチン&リビングは、特にグレート・ルームのコンセプトによく合ったキッチンをデザインし、製造する企業の一つだ。というのは、周りの住まいによく調和できるためで、また、キッチンには小さな設置面積にも関わらずよく設備が整っており、細かいところにもよく注意を払われて設計されており、誰でもこのようなキッチンを使いたくなるだろう。
私がこの特定のキッチンライン、本年早期にリリースされたINO PROVENCEに特に興味を持ったのは、意識的に自然と調和した田舎暮らしを思い出させる質素で懐かしいインテリアを提供していることだ。最近は益々、私たちは速過ぎる生活をしているように思えるが、このキッチンは日常生活に安らぎを与える田舎風のインテリアを提供しており、田舎に住んでいるような気分になる。 新たなラインのキッチンに使われている3つのモチーフは、材木ブロックや風雨にさらされた材木のようなイメージを模倣するように設計されており、過去の名残を思い起こす。
それらの田舎風モチーフにもかかわらず、このキッチンは、家庭環境の一部になるように設計されており、そのような構造形態を望む方々の希望に沿って、グレート・ルームの片側と融合する。それは、私が3月25日の「全てが一体」と題するブログでキッチンのデザインについて述べたように、TOYOは自ら開発したシンクのコンセプトを含め、全てをまさに一体化した。トーヨーが創出したものは、キッチンで調理する際の、私が今までに見た中でも最も革新的な方法の1つだ。そして、このキッチンのコンセプトは、トーヨーにとっては難しくないデザインだとしても、最新のキッチンラインに使用されている。つまり、私が以前にブログで指摘したように、トーヨーはこうしたデザインをおろそかにしないのだ。
ここで示したシンクの切り取りイラストで分かるように、これはシンクの3段階のスライド式の調理台とまな板の配置だ。本当に最も革新的なシンクだが、一方で、革新性、デザイン、使い易さ、およびキッチンデザインに力を注ぐ会社の姿勢に本当に驚いた。それは、容易に家庭の不可欠の部分になり得るというだけでなく、優れて上手に設計されたキッチンなのだ。 違いがあり、その違いが全てを作っているのだ。
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なんか嬉しいですね。
恐竜達が白い陶器の貯金箱になりました。
左から;
トリケラトプス
ティラノサウルス
最後は恐竜ではないのですが、、
せいうち
お求めは「Shop TOYOKITCHEN」の中の「nabe collection」でどうぞ
11月22日の記事「本間美紀さんのキッチンの本」の記事の中で、「トーヨーキッチンの分類は何ですか」という問いかけをしましたが、その答えが彼女のプログの中で書いてみえたので紹介します。
Kitchen Jaurnal「キッチンのこころ」というののがそれで、その中の「トーヨーキッチン&リビングについて考えた」という記事がそれでしたので紹介します。
「トーヨーキッチン&リビングについて考えた」
外から見ると、そんな不思議な会社にみえるんだと、、改めて実感しました。
本間美紀さんといえば、日本を代表するキッチン・ライターとして有名なので、ご存知の方も多いと思います。
私も彼女が今は廃刊になってしまった日本のインテリア雑誌の草分け「室内」の編集にいた頃から良く知ってて、ちょうど彼女と知り合った頃に取材を受けて、近々結婚される事を聞たことも思い出しました。
あれから何年経つのか忘れたけど、その本間美紀さんの監修するキッチンの本が発刊になりました。
「THE REAL KITCHEN GUIDE」というのがその本で「エクスナレッジ」から発売になっています。
その本間さんから本についての感想を聞かせて欲しいという事だったので、どうせならブログに書いても良いかと聞いたら、ぜひという話しだったので今回書評という形で書かせて貰う事になりました。
本間さんとは話す機会も多く、当社のキッチンに付いてもかなり突っ込んだ所まで理解して頂いているようで、この本の表紙にもトーヨーキッチンがプロバスから輸入をしている「ポトフ」という、日本では殆ど見られないエイジング加工をしたキッチンを表紙に使って頂きました。
この「ポトフ」、本のプロローグの背景の写真にも使って戴いて、なんかとても嬉しいですね。
見た事もないものに付いては、何かと批判をする方も多いようですが、このエイジング加工というキッチンの新しい仕上げジャンルについても評価して頂いたようで、オープン・マインドの本間さんの柔軟な思考回路に乾杯といった感じです。
本の内容については、さすが本間さんらしく、日本のキッチン全体を俯瞰しながら、客観的な視点での構成については脱帽です。
さすがという感じですね。
全体的な印象はそうですが、個人的に面白いと思った記事も多々ありました。
その一つは
「不満から始めるキッチン選びは止めよう」というのがありました。
本の84ページの「「キッチンの相談」の冒頭「暮らしについて話そう」というサブタイトルがついた一文です。
これは私も常々思ってた事なのですが、日本のキッチンってメーカも顧客も、まず今のキッチンの不満をどう解消するのかという視点でしかキッチンを考えないという処があります。
キッチンデザインを「不満の解消」という視点でのみ考えるというのは、ある意味では「顧客ニーズ」を満たすという事になるとは思うのですが、これにあまりに捕われると、新しいキッチンの考え方、新しいキッチンを中心としたライフスタイルを語る事もなければ、語る必要も無い、、ということになってしまうのではないでしょうか?
「不満の解消」という後ろ向きのアプローチではなく、新しいキッチンを中心として「どんな生活」をしたいのかと考える事で、より前向きのキッチン・デザインやレイアウトをイメージすることが出来るのではないでしょうか?
この意味では本間さんの意見にまったく同感です。
いい事ばかりじゃなく、ちょっと苦言を一つ、、苦言というか、質問と言ってもいいかと思いますが、、
86ページに「キッチンのいろいろ」というタイトルのページで、日本で販売されているキッチンを次の5つに分類されています。
1)輸入キッチン
2)メーカーキッチン
3)カスタム・キッチン
4)オーダーキッチン
5)クチューエキッチン
で、、分類のキッチン・メーカーの名前が掲載されているのですが、、、
あれ、、 トーヨーキッチンかない。
本間さん、、トーヨーキッンチンがない(涙)
トーヨーキッチンはどこに分類されるのでしょう?
でも、キッチン業界に携わる人、これからキッチンの購入を考えている人、とても参考になると思います。
アマゾンでも販売されているのでぜひ。
リアルキッチンガイド2011 (エクスナレッジムック): 本間 美紀: 本
海外でトーヨーキッチンはどう評価されているのでしょうか?
ここ数年、ショールームに海外からのお客様が増えてきたり、海外のブログ等でトーヨーキッチンが紹介される事が多くなってきました。
そのせいか、海外からの引き合いも最近では飛躍的に多くなってきて、アメリカのフロリダの別荘のキッチンに使われたり、台湾のマンションにも採用が決まりました。
そんな中で、アメリカのサイトでトーヨーキッチンを製品だけでなく,企業の考え方まで含んだ紹介をしてくれました。
以下がそのサイトです。
Toyo Inhabitable Kitchen Designs | CFT411
こんな紹介のされ方はとても嬉しいですね。
以下はこの記事を翻訳したものです。
参照して下さい
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「全てが一体に」
2010/3/25
かつてない程の、最も鮮烈なキッチンデザインのイノベーションの一つは、最近のトレンドであるリビング空間にキッチンを組み込むことで、この場合であれば、それらをより広い部屋の一部としてファミリー・リビングに取り入れる事だ。エレクトロラックス社はこれらを『暮らしの間』と呼び、私はこれを『革命の進化』と呼び、過去のブログで何度か綴っている。以来、私は、この点において、どことなく何か革新的である数多くのキッチン・デザイナーや製造業者と出会い、その都度、私はうっとりとしてしまう。なぜなら、私が見たそれら全ての品々は本当に勧めたい程であり、それは基本的なコンセプト自体に端を発するものだ。
ここに至るまで、私はヨーロッパこそがこのコンセプトを先導しているものと捉えていたが、それは、私が見てきたこのことに関する全てがヨーロッパから来たものだったからだ。ところが、本日、私はまさにこのコンセプトに対し、このブログあるいは数えきれない程のブログがカバーできないほどの、より多くの素材とアイディアを持つ企業を紹介したい。
トーヨーキッチン社は日本のキッチンデザイン企業で、手間を惜しまずに同社が『キッチンに住む』と呼ぶ、つまり『「調理する」「食事する」「寛ぐ」等のあらゆる営みを組み込んだ暮らし全体のための空間と捉えた』キッチンを世に送り出している。同社のキッチンデザインは、まさに同社の謳い文句で約束する全てを実現し、それこそが、トーヨー社の快適さに対する探究心を満たし、自分だけの島を漂うような感じといったコンセプトを表現しているのだ。
実際のところ、コンセプトは2つの段階で存在する:『キッチンに住む』のコンセプト、そして、キッチン自体なのだが、キッチンの設計がきちんとなされていなければ、まさに本末転倒なのだから、おそらく後者の方がより重要ではないだろうか?それゆえ結果的に、トーヨー社のキッチン設計は桁違いに素晴らしいデザイン、かつコンパクトだ。そして最後は、そのコンパクトさに最も驚かされる事と私は思う。理由は単純で、同社がそれを成し得る上での主要な方法の一つが、つまりシンクだったからだ。
同社はそれを3Dシンクと呼ぶが、それはまさに『特出した前代未聞の奇跡的な発明』と呼ぶべきだろう。私はこれらのような、シンクを他の目的で活用するコンセプト多数について書いてきたし、正直言ってそれらが気に入っていたが、この(3Dシンク)のようなものは、見たことも考えたこともなかった。実のところ、日本語なので何を話しているのかは理解できなかったが、シンクに対する理論が大変解りやすく、そのデザインの長所を明白にした同社サイト上のビデオを、私は脳裏に焼き付けた程だ。
そして、まさにそのシンクこそが、コンパクトなキッチン設計に、そのような実用性をもたらしたのだ。これらに関する写真数点を見れば、シンクはむしろ大きく、調理料理の準備のためのカウンタースペースは十分にあるようには見られないと思うことだろう。だが、少し考えてほしい。慌ただしい調理の最中、水を使わない準備をどの程度キッチンでおこなうだろうか?あなたは肉や野菜を洗い、幾つもの作業では水を使う。そして、あらゆるタイプのまな板を使う時、最終的にはそれを洗浄するだろう。その際、仮にそれが可能であるならば、間違いなく最終的にはその場所(シンク)を利用することになるわけなので、できるだけ多くの作業をシンクでおこなうことこそ機能的だ。このシンクを設計する上で同社が行い、そしてその大きさに合わせてひと工夫加える事で、同社は如何なるサイズであれ、実際に必要とされる作業空間を有するキッチンの提供に至っている。加えて、利用空間を少なくした事で、他の営みが可能となった。
私が特に気に入っているトーヨーキッチンのデザインとしては、どのような部屋とも組み合わせられる程の優美さと馴染み易さであり、仮に、よくあるキッチンを本当に家族が過ごす空間に変えたいのなら、これは非常に不可欠なコンセプトである。そのようなコンセプトがどれほど重要だろうか?それはわからない。あなたの家族はどれほどバラバラか?子供たちは、何か食べ物を取っては、急いで自分たち部屋ヘ行き、夜をインターネットで過ごしていないだろうか? 解決策:パソコンをキッチンに移動させなさい。そして、それを持ってきたら、幾らかの座る場所、リビング空間、家族の空間も設けなさい。このような事こそ、非常に素晴らしいコンセプトであり、なぜなら家族の団欒を実現させるからだ。そんなの解りっこない?最終的にあなたは家族全員と共にダイニング・ルーム・テーブルを囲み、夕食を満喫し、その日の出来事を語らう事になるかもしれないのだ。時として、家族が一つにまとまる為の最も簡単な方法は、単純に一緒に過ごす事だ。
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